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DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 桜の花の満開の下
| 放送年 | 2008年 |
|---|---|
| フォーマット | スペシャル |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | bones |
「Darker than BLACK」の外伝で、第26話とも呼ばれる。ある契約者が殺され、その遺体と所持品がサクラの木の下に埋められたという噂が広がった。黒(ヘイ)たちは警察も含めて、この事件を調査することにした。
作品概要・あらすじ
あらすじ
本作は『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』の外伝であり、「第26話」とも呼ばれるスペシャルエピソードです。ある契約者が殺害され、その遺体と所持品がサクラの木の下に埋められたという奇妙な噂が街に広がっていきます。黒(ヘイ)をはじめとする契約者たちは、警察組織も巻き込みながらこの不可解な事件の真相を探ることになります。本編のシリアスな空気とは一味違い、登場人物たちのコミカルな掛け合いやゆるい日常が前面に押し出された、ファン必見の番外編。事件を追ううちに見えてくる意外な展開にも注目です。
みどころ・魅力
① 本編とのギャップが楽しいコメディ路線
クールで寡黙なイメージの強いヘイたちが、ゆるくコミカルに描かれるのが最大の魅力です。シリアスな世界観を知っているファンほど、肩の力が抜けたキャラクターたちの掛け合いに思わず笑ってしまうはず。本編との温度差そのものが楽しい一作です。
② 噂をめぐるミステリー仕立ての構成
「サクラの木の下に遺体が埋められている」という都市伝説めいた噂を起点に、物語はミステリー調で進みます。契約者ならではの能力や思考が事件解決にどう絡んでくるのか、推理の過程を追う面白さが詰まっています。短編ながら構成は丁寧です。
③ ファンへのサービス満点の番外編
本編キャラクターたちの新たな一面や、普段は見られない素の表情が描かれるのが嬉しいポイント。第26話という位置づけ通り、シリーズを観てきた人ほど細部のニヤリとできる演出が多く、ファンサービスとして満足度の高い内容に仕上がっています。
キャスト・声優一覧




















スタッフ
| 監督 | 岡村天斎 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | 岩原裕二 |
| 音楽 | 菅野よう子 |
| OP | アンティック-カフェ「Kakusei Heroism ~The Hero without a Name~」 |
| ED | ハイ・アンド・マイティ・カラー「Dreams」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
本編は当時かなり入れ込んで追いかけていたのに、この外伝だけはずっと棚に置きっぱなしにしていた。理由は単純で、コメディ寄りの番外編、という前情報がどこか怖かったからだと思う。あの渋くて湿った世界が、笑いに振られた瞬間に安っぽくなるんじゃないか、と。重い腰を上げてようやく再生したら、出だしの空気はやっぱりいつものDTBで、少しほっとした。1回目は「思ったより本編寄りだな」で終わって、2回目に見直してようやく、笑わせにきている場面の裏でちゃんと喪失の話をしていることに気づいた。後回しにしていたのが少し申し訳なくなる、そういう外伝だった。コメディの顔をして、本編の寂しさをこっそり埋めにくる外伝
表向きはコメディだ。サクラの木の下に殺された契約者の死体と持ち物が埋まっている、という与太話みたいな噂から調査が転がり出して、テンポも本編よりずっと軽い。けれど題名を声に出してみると、引っかかる。坂口安吾の「桜の森の満開の下」だ。満開の桜の下というのは、昔から美しさと狂気が同じ場所に居座る舞台として書かれてきた。きれいすぎて、その根元に何が埋まっていても不思議じゃない——その不穏さを、この外伝はわざわざ題名に借りてきている。笑い話の体裁で始まる噂が「死体」と「桜」で出来ているのは、たぶん偶然じゃない。 契約者というのは、力と引き換えに感情を手放した存在だ。本編はその「手放してしまった人たち」の寂しさを、ずっと低い温度で描き続けていた。この番外編が地味に効いてくるのは、その寂しさをコメディの皮でくるんで差し出してくるからだ。軽口やすれ違いで笑わせておいて、ふとした拍子に、対価として何かを失った人間の手触りが顔を出す。黒(ヘイ)が見せる、人当たりのいい青年の顔と、その下に常にある殺し屋の顔。この二面性は本編でも軸だったけれど、コメディの中に置かれると逆に際立つ。笑っている黒ほど、何も持っていないように見える瞬間がある。 単なる息抜き回として消費することもできる。でも2回目に見ると、これは本編がずっと避けて通った「契約者の死をどう弔うか」という話を、桜と笑いにくるんで一度だけ正面から置きにきた回なんだと思えてくる。満開の下に埋めるしかなかった、という結末そのものが、ひとつの答えになっている。特に刺さったシーン
地味に唸ったのは、追う側の地上組のやりとりだ。霧原未咲を演じる水樹奈々の、職務の硬さの中にうっかり人間味が漏れる芝居と、河野豊役・鳥海浩輔のどこか力の抜けた相棒っぷり。このふたりの温度差だけで、シリアスとコメディの境目を行ったり来たりできてしまう。終盤、噂の真相に近づいていく流れで未咲の声が一段低くなる瞬間があって、そこで思わず姿勢を正した。 そして何より黒だ。木内秀信の声は、人当たりのいい青年の李としゃべっているときと、ヘイに切り替わったときで、音そのものは同じなのに密度がまるで違う。コメディ仕立てだからこそ、その切り替わりが怖い。銀役・福圓美里の、感情を排したはずの声にほんのわずか体温がにじむ芝居も相変わらずよくて、笑える場面の隅で一番寂しい音を出しているのはいつも彼女だ。茅沼キコの加藤英美里が場をかき回すたびに、その寂しさが一瞬だけ救われる。配役の温度設計が、ぜんぶ計算されている。読んで見たくなったら——『DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 桜の花の満開の下』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 本編のあの湿った空気が好きで、もう少しだけあの世界に居たい人
- コメディの下に本編の喪失感が透けて見える、その温度差にぞくっとできる人
- 黒や銀、未咲たちの「その後の日常」を少しでも覗きたい人
- 声優の芝居の切り替わりを聴き分けるのが好きな人
合わない人
- 本編未見で、ここから入ろうとしている人(前提知識がないと置いていかれる)
- 外伝に本編級の重さと事件のきっちりした決着を求めている人
- コメディ寄りのトーンそのものが、世界観を軽くすると感じてしまう人
次に見るなら
まずは続編のDARKER THAN BLACK -流星の双子-。本編の続きとして、契約者の世界がどこへ転がっていくのかを見届けたいなら避けて通れない。トーンはこの外伝より一段重い。 都会の夜と大人の哀愁、という手触りが好きならカウボーイビバップ。軽口と渋さが同居する空気はDTBと地続きで、喪失を抱えた連中の話という芯も近い。 能力と組織、その下に潜む人間の暗さを真正面から描くのが見たいならPSYCHO-PASS サイコパス。笑いはないぶん、契約者という存在の不気味さを別角度で味わえる。配信・視聴情報
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よくある質問
まとめ
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