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黒執事II
| 放送年 | 2010年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | A-1 Pictures |
19世紀後期のイギリスを舞台に、新たな執事と若き貴族の物語が幕を開ける。サディスティックで陽気なアロイス・トランシーは過酷な人生を歩んできた。幼い頃に誘拐され、奴隷として働かされた彼は、両親や兄、知人たちを次々と失っていった。
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配信状況まとめ
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| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
作品概要・あらすじ
あらすじ
19世紀後期のイギリスを舞台に、サディスティックで陽気な少年貴族・アロイス・トランシーと、彼に仕える完璧な悪魔の執事クロードの物語が展開する。幼少期に誘拐され奴隷として酷使されたアロイスは、家族や仲間を次々と失いながらも伯爵家の当主として君臨するようになる。かつてのシエル・ファントムハイヴと契約を結んだセバスチャンとの因縁が絡み合い、二組の主従が対峙するダークファンタジー。みどころ・魅力
① 二組の主従が激突する重厚なストーリー
シエル&セバスチャンに加え、アロイス&クロードという新たな主従コンビが登場。それぞれの思惑と契約が絡み合い、どちらの執事が”最高”かを競い合う構図が本作最大の見どころ。悪魔同士の駆け引きと裏切りが、息もつかせないテンポで描かれる。② アロイス・トランシーという異色の主人公
残酷さと儚さを兼ね備えたアロイスは、シエルとは対照的な魅力を持つキャラクター。悲惨な過去と歪んだ愛情表現が視聴者の感情を揺さぶり、憎めない存在として深く印象に残る。その複雑な内面描写はシリーズ随一とも言われる。③ 前作を上回るダークでゴシックな世界観
前作から引き継がれたゴシック調の美術と衣装デザインはさらに洗練され、悪魔や超自然的存在が跋扈する退廃的な雰囲気が全編を覆う。戦闘シーンの演出やBGMも完成度が高く、ダーク系アニメとして高い完成度を誇る。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 小倉宏文 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 岡田麿里 |
| キャラクターデザイン | 芝美奈子 |
| 音楽 | 岩崎琢 |
| 音響監督 | 小林克良 |
| OP | ガゼット 「SHIVER」 |
| ED | Kalafina「Bird」 |
| ED | 松下優也「輝く空の静寂には」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
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OP・ED
OP
ED
感想・考察
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
1期を見終わったあと、少し間を置いてから2期に手を伸ばした。あの終わり方のあとに続編? という疑問は正直あった。でも櫻井孝宏と小野大輔が同じ画面に出てくると聞けば、見ないという選択肢はない。
第1話を見たとき、「あ、これは別の話だ」とすぐに気づいた。シエルでもセバスチャンでもなく、見知らぬ金髪の少年と、見知らぬ蜘蛛の執事。置いてけぼり感、という表現がいちばん近い。1期の続きを期待していた自分には、最初の数話がかなり遠く感じた。
ただ、2周目で見方が変わった。あのアロイスの奇妙なテンションも、クロードの無感動な佇まいも、最初から設計されていたことがわかると、第1話の印象がまるきり変わる。1回目に感じた「置いてけぼり」が、2回目には「わざとそう作ってあった」に変わる瞬間がある。
「契約」の重さが違う二組の悪魔と主人、その非対称な話
黒執事IIが描いているのは、表向きは復讐と魂の話だが、実のところ「悪魔と主人の間にある感情の非対称性」だと思っている。
セバスチャンとシエルの関係は、1期を通じて積み上げてきたものがある。主従というより、互いに相手を食い物にしようとしながら、どこか奇妙な均衡を保ってきた二人組だ。小野大輔の演じるセバスチャンは、軽薄に見えて芯に冷徹な欲望がある。あの声で「坊っちゃん」と言うとき、親しみと侮蔑と執着が同時に乗っているのがわかる。
対してクロードとアロイスは、その鏡像として置かれている。アロイスはセバスチャン以上に感情的で、過去の傷を引きずったまま走り続ける。クロードは逆に、感情がどこにあるのかよくわからない。櫻井孝宏がクロードを演じるとき、あの声に「温度のなさ」を乗せてくる。普段の役と違って、感情の起伏をほぼ消している。それが2期の不穏さの核になっている。
2期の構造でいちばん面白いのは、「主人が悪魔に依存する」のではなく、「悪魔が主人の魂に固執する」という逆転が起きるところだ。アロイスはクロードに本気でなにかを求めているが、クロードの側の動機はずっと別のところにある。この非対称が、物語の後半になるほど重くなってくる。
当時の視聴者の間で賛否が分かれた理由は、この構造にあると思う。1期はシエル視点の閉じた世界だったが、2期は視点が複数に分かれ、誰に感情移入すればいいのかが曖昧なまま進む。それを欠点と取るか、意図的な設計と取るかで、評価が正反対になる作品だ。
特に刺さったシーン
終盤、クロードとセバスチャンが正面から向き合う場面。二体の悪魔が、同じ魂をめぐって動機も温度もまったく違うまま衝突するあの緊張感は、2期でしか見られないものだ。小野大輔と櫻井孝宏の演技を並べると、声の「熱量の差」が意図的に設計されているのがわかる。セバスチャン側にはわずかな昂りがあり、クロード側は最後まで凪いでいる。その非対称さがそのまま二人の関係の答えになっている。
もうひとつ、グレル・サトクリフが絡む場面での福山潤の演技は毎回安定して裏切らない。あの役は過剰さが武器なのに、ちゃんと感情の芯があるのが福山潤の怖いところで、ギャグ寄りの場面でも何かが引っかかって残る。
葬儀屋の出番は少ないが、諏訪部順一の声が出るたびに場の空気が変わる。あれだけ短い登場時間で存在感を残せるのは、声の持つ情報量が単純に違うからだと思っている。
読んで見たくなったら——『黒執事II』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 1期を見てセバスチャン/クロード対比に興味が出た人
- 声優の演技の「差異」を拾いながら見るのが好きな人
- ゴシックな美術設計と衣装だけで数時間楽しめる人
- 物語の「歪さ」が不快でなく魅力に映るタイプ
- 2周目に伏線を回収する視聴スタイルが好きな人
合わない人
- 1期の続きとして見ると最初の数話で離脱する可能性がある
- アロイスのキャラクターが序盤しんどく感じる人(賛否の核心はほぼここ)
- 群像劇より一本軸の主人公視点が好きな人
- 1期の終わり方に納得していない状態で見ると消化不良になる
次に見るなら
パンドラハーツ——ゴシック調の世界観と、主従関係の歪さを軸にした物語が好きならこちら。記憶と契約と罪を巡るミステリーで、黒執事の「何かを引きずりながら動く登場人物たち」という感触に近いものがある。
うみねこのなく頃に——クローズドサークルのミステリーに超自然が絡み合う構造で、「誰が何を見せようとしているのか」を疑いながら見るタイプの作品。2期の「語り手を信じきれない」感覚が好きなら合う。
ダンタリアンの書架——同時期の作品で、19世紀ヨーロッパ的な美術設計と、やや乾いた主従関係が似ている。短編連作形式なので気軽に入れるが、雰囲気の密度は濃い。
よくある質問
まとめ
『黒執事II』はU-NEXT・DMM TV・Netflix・Hulu・Disney+の主要5サービスすべてで配信中のため、加入済みのサービスからすぐに視聴を始められる。前作『黒執事』を観てからの視聴が推奨されるが、本作単体でも楽しめる構成になっている。ゴシックダークファンタジーの世界観を存分に味わいたい方はぜひチェックしてほしい。








