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2019

BEM
★ 2.8 / 5.0アクションホラー超自然
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | LandQ studios |
港町リブラシティ。上層区は政治・経済・文化の中心で、すべての富が集中している。その外側は犯罪と腐敗が蔓延し、誰も誰も信じない場所。二つの地域は巨大な運河で隔てられ、一本の橋でのみ繋がっている。この町の構造は、人間の差別がどのように見えるかの現れである。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
人間でありながら人間ではない――「妖怪人間」と呼ばれる三人、ベム・ベラ・ベロ。彼らは醜い本来の姿を隠し、人々の中にまぎれて暮らしている。舞台は巨大な運河で二分された港町リブラシティ。富の集まる上層区と、犯罪と腐敗に沈む外側。その狭間で人間たちが起こす事件や悪意に、三人は人知れず立ち向かっていく。差別と分断にあえぐ街で、彼らが抱く願いはただひとつ――「いつか本当の人間になりたい」。怪事件の解決を重ねるうち、自らの存在の謎にも少しずつ近づいていく、ダークでスタイリッシュな物語。みどころ・魅力
① 古典名作の大胆リブート
1968年放送の『妖怪人間ベム』を、現代的な解釈で蘇らせた一作。キャラクターデザインを一新し、ベラを少女として描くなど思い切ったアレンジを加えつつ、「人間になりたい」という原作の核は丁寧に受け継いでいます。往年のファンも新規視聴者も楽しめる作りです。② ノワール調の重厚な世界観
運河で分断されたリブラシティは、格差や差別を象徴する舞台。退廃的な街並みと陰影の濃い映像美が、物語に独特の緊張感を与えます。一話ごとに描かれる事件は社会の闇をえぐり、単なる怪物退治では終わらない深みを生んでいます。③ 「人間とは何か」を問うテーマ性
人間でないがゆえに人間を救い続ける三人の姿は、皮肉でありながら胸を打ちます。差別される側の視点から「人間らしさ」とは何かを問いかける構成は秀逸。アクションの爽快さと哲学的な余韻が同居する、見応えのある一本です。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 小高義規 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 冨岡淳広 |
| 原案キャラデザ | 村田蓮爾 |
| キャラクターデザイン | 砂川正和 |
| 音楽 | 未知瑠、SOIL&”PIMP”SESSIONS |
| 美術監督 | 明石聖子 |
| 音響監督 | 亀山俊樹 |
| OP | SOIL&”PIMP”SESSIONS「宇宙の記憶」 |
| ED | ジュンナ「イルイミ」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
妖怪人間ベムのリメイク、と聞いたときの正直な反応は「あの古いやつを、いまさら?」だった。ベム・ベラ・ベロの名前と、白黒の不気味な絵面だけはかろうじて頭に残っている。世代でもないのに刷り込まれている、あの手の作品だ。で、軽い気持ちで一話を流し始めたら、画面がネオンで濡れていて面食らった。運河で真っ二つに分けられた街、橋の上にだけ点る明かり。最初は絵の格好良さだけで眺めていたのが、二話、三話と進むうちに、これは見た目をなぞっただけの焼き直しじゃないぞ、と座り直した。二回目に見ると、序盤の街並みの冷たさが先に効いてくる。あの運河は、ただの背景じゃなかった。「早く人間になりたい」——その願いの、裏側を問う物語
妖怪人間ベムといえば「早く人間になりたい」という、あまりに有名な祈りの言葉がある。このリメイクが面白いのは、その願いを素直に肯定しない構えで作られているところだ。リブラシティという街は、上層区に富も光もすべてが集まり、運河を一本隔てた向こう側には犯罪と諦めが沈殿している。橋は一本きり。この街のかたちそのものが、人が人を線引きして切り捨てる、その仕組みの見取り図になっている。ベムたちが守ろうとするのは、たいてい下層に置き去りにされた側の人間だ。そして守られた当の人間は、相手が化け物だと知った瞬間、感謝より先に恐怖と嫌悪を返してくる。 ここでじわじわ突きつけられるのが、「では、人間とはそんなに憧れるに値するものなのか」という問いだ。化け物が人間になりたいと願う一方で、当の人間たちは平気で同じ人間を分断し、見下し、見捨てている。この作品は単に「人ならざる者が人を目指す物語」ではなく、目指している先がこんなに歪んでいて、それでも目指す意味はあるのか——という、もう一段奥の問いを抱えている。それでもベムは手を引っ込めない。守る価値があるかどうかではなく、ただ守る。その不器用さが、街の冷たさの中でやけに眩しく見えるように設計されている。リメイクでわざわざ街を階級で割って見せた意味は、たぶんそこにある。特に刺さったシーン
刺さったのは派手な戦闘よりも、助けた相手に怯えた目を向けられて、それでもベムが何も言わず背を向けて去っていく類いの場面だ。救った直後に拒絶される、その一拍の沈黙が毎回きつい。ここでベムを演じる小西克幸の、感情を抑えた低い声がとにかく効く。声を荒らげない、けれど確かに傷ついている——その温度差を、ほとんど息の量だけで出してくる芝居で、二回目に見たときは台詞の合間の沈黙のほうに耳がいった。脇を固める面子も厚くて、諏訪部順一や小野大輔、内田真礼、坂本真綾といった、声を聞けば空気が締まる人たちが街の住人たちに陰影を足している。きれいごとを言わない人間や、薄っぺらい善意を口にする人間、その一人ひとりの声の質感が、リブラシティの息苦しさをちゃんと底上げしている。化け物より人間のほうが薄ら寒い、という作品の狙いが、芝居の側からも支えられていた。読んで見たくなったら——『BEM』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ネオンと夜の街を舞台にした、ノワール寄りの暗い画面が好きな人
- 差別や分断といった社会のひずみを、エンタメの皮で包んで見せる作品に弱い人
- 声を張らない芝居の機微、特に小西克幸の抑えた演技を味わいたい人
- 元祖の「早く人間になりたい」というモチーフが、今の感覚でどう料理されたか気になる人
合わない人
- すっきり勝って気持ちよく終わる、後味の軽い話を求めている人
- 元祖の不気味で土着的なテイストそのままを期待している人
- キャラの心情を台詞で全部説明してほしい人(ここは間と表情に預ける作りなので)
- 救いの薄い展開や、報われない優しさを見続けるのがしんどい人
次に見るなら
人ならざる者が人間社会で線引きされる痛みが好きなら、東京喰種トーキョーグール。喰種として生きざるを得なくなった主人公が、どちらの側にも完全には属せないまま揺れる話で、BEMの「人間になりたい」の裏側と地続きの息苦しさがある。 人間と化け物、その境界を暴力的に問い直す作品が見たいなら、DEVILMAN crybaby。差別と扇動が人をどこまで醜くするかを容赦なく描いていて、リブラシティの分断のテーマと響き合う。 夜の街のノワールな空気そのものに浸りたいなら、BANANA FISH。きらびやかな都市の裏に沈む暴力と、誰も信じられない世界で誰かを守ろうとする話で、BEMの街並みが好きなら画面の温度が近い。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
TVアニメ『BEM』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVの3つのサービスで配信されています。いずれもアニメ作品のラインナップが充実しているため、ご自身が普段使っている、または使いやすいサービスを選んで視聴するのがおすすめです。気になった方は、各サービスの無料お試し期間などもチェックしてみてください。

