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文豪ストレイドッグス DEAD APPLE
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | bones |
世界中の能力者たちが次々と謎の自殺を遂行する事件が発生する。すべての現場には奇妙な霧が出現していた。坂口安吾からの依頼により、武装探偵社は「収集家」を名乗る能力者・渋澤龍彦の調査に乗り出す。彼は事件と関係があると疑われている人物だった。
作品概要・あらすじ
あらすじ
世界各地で、異能力者が次々と謎の自殺を遂げる事件が相次ぐ。いずれの現場にも奇妙な霧が漂っており、その背後には「収集家」を名乗る謎の能力者・渋澤龍彦の存在が浮かびあがる。坂口安吾から調査を依頼された武装探偵社は、渋澤の真の目的を探るべく動き出す。中島敦や太宰治ら探偵社のメンバーが、霧と異能力が絡み合う謎の事件に挑む劇場版オリジナルストーリー。
みどころ・魅力
① 劇場版スケールで描かれる圧巻のバトルアクション
テレビシリーズでは描ききれなかった大規模な能力バトルが、劇場版ならではのクオリティで展開される。霧という独特のビジュアル演出を軸に、各キャラクターの異能力が激突する映像は見応え十分。特にクライマックスの迫力は、シリーズファンの期待を裏切らない仕上がりとなっている。
② 文豪モチーフを活かした独自の世界観と謎解き
実在の文豪・渋澤龍彦(澁澤龍彦)をモチーフにした新キャラクターが登場し、作品の持つ文学的な世界観をさらに深める。「収集家」という異名や霧をめぐる謎が徐々に明かされていく構成は、ミステリー的な面白さも兼ね備えており、初見でも既存ファンでも楽しめる内容となっている。
③ 中島敦と太宰治、キャラクターの感情描写
アクションだけでなく、中島敦の成長や太宰治の過去に触れる場面など、キャラクターの内面に踏み込んだドラマパートも見どころのひとつ。劇場版という尺を活かして丁寧に描かれる人間ドラマが、作品全体に深みを与えている。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 五十嵐卓哉 |
|---|---|
| 原作 | 朝霧カフカ |
| 原案キャラデザ | 春河35 |
| キャラクターデザイン | 新井伸浩 |
| 美術監督 | 近藤由美子 |
| OP | グランロデオ「Deadly Drive」 |
| ED | ラックライフ「僕ら」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
文スト、TVシリーズは追ってたけど劇場版はずっと後回しにしてた。「映画でキャラが全滅するやつか」という先入観があって、メンタルが整ってるときじゃないと無理だな、と。結論から言うと全滅しない。そういう映画ではなかった。
最初に見たときは、霧の演出と渋澤龍彦という謎の能力者の存在感に引っ張られて、気づいたらエンドロールが流れていた。「収集家」というコードネームの意味が後半になってやっと腑に落ちる構造で、序盤の不穏なテンポが実は全部伏線だったと2回目でわかる。1回目は「おしゃれな画だな」で通り過ぎてたカットに、ちゃんと意味があった。
劇場で観た人間が羨ましいと思った映画のひとつ。音響込みで体験する作品だったはずで、あの霧に包まれた静けさはスクリーンサイズと音量があってはじめて完成するタイプだと感じる。
「自分の力」に殺されそうになる話——異能者の孤独と自己解体
この映画を単なるアクション劇場版として消費すると、たぶん半分も刺さらない。表層だけ追えば「謎の霧が能力者を自殺させる事件」だけど、そこで描かれているのは「自分が持っている力に、自分が殺される」という恐怖だ。
能力者の自殺という設定が秀逸なのは、外側の敵に殺されるのではなく、内側の自分に引き摺り込まれるという構図になっている点だ。霧の中で現れるのは自分自身の異能——つまり「自分が最も恐れている自分の一部」と向き合わされる。ホラーではなくSFでもなく、突き詰めるとこれは心理劇に近い。
太宰治というキャラクターが中心に据えられていることも、このテーマと不可分だ。「人間失格」という名の能力者が、自殺と隣り合わせの事件を追う。宮野真守の声で太宰が軽口を叩くたびに、その軽さの裏にある疲弊がにじむ。笑いながら崩れていくような声の使い方は、TVシリーズから一貫しているが、劇場版では尺の集中度が上がるぶん、その演技の密度が増している。
石田彰演じるフョードルは、この映画で初めてその存在感が「本物になった」と感じた視聴者が多いはずだ。静かで、感情の起伏が外に出ない役だが、静かさの圧力がある。ああいう役を石田彰に当てたキャスティングの時点で、この映画はある程度正解を引き当てている。
「異能力を持つことの孤独」という文ストの通底テーマは、劇場版でより密度高く圧縮されている。TVシリーズで薄く広く描いていたものが、霧という装置と渋澤龍彦という触媒によって、ひとつの問いに収束していく——「お前の力は、お前のものか?」という問いに。
特に刺さったシーン
中盤、霧の中で各キャラクターが自分の異能と対峙していく一連の流れ。ここは正直、1回目は「カットが多くて情報量が多い」という印象しかなかったが、2回目でようやく各キャラの表情と台詞の重さが分かった。
神谷浩史の江戸川乱歩が、自分の能力の限界を突きつけられる場面が特に好きだ。乱歩は「万能」に近い知性を持ちながら、肉体的には最も脆弱なキャラとして描かれている。その矛盾を抱えたまま霧の中に立っているときの、神谷浩史の声のかすれ方——あそこは台詞の内容より声の質感で語っている。
諏訪部順一の織田作之助は出番こそ限られているが、画面に映っている間の存在感が他のキャラと密度が違う。セリフの少ない場面ほど声が仕事をしている。坂本真綾のアガサ・クリスティも、敵対的でも味方でもない微妙な立ち位置を、声のトーンひとつで表現していて、キャスティングの妙を感じる。
終盤の決着は、派手に爆発して終わる系ではなく、静かに霧が晴れていくような感触で、そこが好き嫌いを分けると思う。「あっけない」と感じる人もいるだろうが、この映画の文脈では正解の着地だったと思っている。
読んで見たくなったら——『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 文ストTVシリーズをある程度追っている人。前提知識ゼロだとキャラ関係で置いていかれる
- バトルより「バトルに至るまでの心理戦」に興味がある人
- 石田彰・宮野真守・神谷浩史の演技を集中して聴きたい人
- 映像の雰囲気や音楽込みで体験したい人(劇場で観た人は特に)
- 90分前後にまとまった単独エピソードが欲しい人
合わない人
- 文ストをまったく知らない状態での視聴は推奨しない。キャラの掘り下げが前提として進む
- スカッと全部解決する爽快感が欲しい人。余白と含みが多い終わり方なので
- 明確な「黒幕を倒して終わり」を期待すると肩透かしを食う可能性がある
次に見るなら
文豪ストレイドッグス(TVシリーズ)
劇場版を先に観た場合は、TVシリーズに戻ると各キャラクターの背景が繋がる。特に太宰とフョードルの関係性は、TVシリーズの積み重ねがあるほど劇場版の密度が上がる。順番は問わないが、どちらかだけで終わらせるには惜しい。
ブラッククローバー 魔法帝の剣
能力バトル系の劇場版として、「TVシリーズキャラが集中して動く90分」という構造が近い。文スト劇場版のような心理的な重さはないが、テンポと密度のバランスが似ていて、同系統の満足感がある。
ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-
シリーズものの劇場版として、「映画単体でも成立するが、TVシリーズを知っているほど刺さる」構造が共通している。音楽と映像のスケールを劇場で体験する意味がある作品という点でも近い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Disney+で配信中です。複数のサービスで視聴可能なため、すでに加入しているサービスからすぐに観始めることができます。テレビシリーズを見終えた方はもちろん、本作から入る新規ファンにもおすすめの一作です。
よくある質問
まとめ
『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Disney+で配信中です。複数のサービスで視聴可能なため、すでに加入しているサービスからすぐに観始めることができます。テレビシリーズを見終えた方はもちろん、本作から入る新規ファンにもおすすめの一作です。









