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名探偵コナン 時計じかけの摩天楼
| 放送年 | 1997年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Kyokuichi Tokyo Movie |
工藤新一の姿に戻った名探偵コナンは、故郷で暴走する爆弾魔を追う。次々と仕掛けられる爆弾を追跡しながら、都市中央の高層ビルの爆破を阻止しなければならない。それが実現すれば、数百万ドルの損害と多数の死傷者が出る可能性がある。爆弾を仕掛けているのは誰なのか?その目的は何なのか?
作品概要・あらすじ
あらすじ
都内で連続爆破事件が発生し、犯人は江戸川コナンへの挑戦状を叩きつける。次々と仕掛けられる爆弾を追ううち、コナンは事件の裏に潜む犯人の歪んだ美意識と、ある建築物への執着を感じ取っていく。やがて舞台は都市中央にそびえる高層ビルへ。爆破が実行されれば甚大な被害と多数の死傷者は避けられない。タイムリミットが刻一刻と迫るなか、新一として推理を巡らせるコナンは、大切な人をも巻き込んだ最大の危機に立ち向かう。劇場版『名探偵コナン』記念すべき第1作。
みどころ・魅力
① シリーズの原点となった劇場版第1作
1997年公開、現在まで続く劇場版コナンの記念すべきスタート地点。後の作品に受け継がれる「事件×アクション×タイムリミット」のフォーマットがすでに完成されており、シリーズの礎を確認できる一本です。原点ならではの緊張感とコンパクトな完成度が光ります。
② 終盤に待つ究極の二択シーン
クライマックスで描かれる、赤と青のコードどちらを切るかを迫られる場面はシリーズ屈指の名シーンとして語り継がれています。一瞬の判断に新一と蘭の関係性が凝縮されており、ミステリーとしてだけでなくドラマとしての見ごたえも抜群です。
③ 犯人の動機に込められた美学とテーマ性
単なる愉快犯ではなく、左右対称の美しさや建築への信念が事件の根底に流れているのが本作の妙味。犯人像に明確な思想を持たせることで、コナンの推理が単なる謎解きを超えた重みを帯びます。冒険・ミステリー両方の魅力を堪能できます。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | こだま兼嗣 |
|---|---|
| 音楽 | 大野克夫 |
| 美術監督 | 渋谷幸弘 |
| 音響監督 | 小林克良 |
| ED | 杏子「Happy Birthday」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
コナンの映画はもう二十何作とあるはずなのに、配信の棚を眺めると、なぜかこの一作目だけがどこにでもいる。dアニメには見当たらないのに、それ以外はほぼ全部に並んでいて、逆に落ち着かなくなる。そういう変な引っかかりから、久しぶりに1997年の一本目を選んだ。期待は正直そこまで高くなかった。テレビシリーズの延長、長めの一話くらいに思っていた。ところが冒頭から、これは映画として撮るぞという気合いがスクリーンの端まで満ちていて、座り直した。少年探偵団の三人がわちゃわちゃやっている横で、街全体がじわじわ追い詰められていく。最初に見たときは事件の派手さに気を取られていたが、後から思い返すと、怖さの組み立て方がやけに丁寧だった。一本目からこの密度かと、少し背筋が伸びる。
左右対称の美しさに、人生を明け渡した男の話
この映画を単なる爆弾サスペンスとして片付けるのは惜しい。芯にあるのは、美意識に飲み込まれた人間の壊れ方だ。爆弾を仕掛ける側の動機が、金でも怨恨そのものでもなく、「自分の信じる美しさが踏みにじられた」という一点へ収束していく。左右対称への執着、整った形へのこだわり——本来なら何かを生み出す原動力になるはずのものが、ねじれて凶器に変わっていく。その転がり方が、見ていてやけに生々しい。
コナン側は徹底して論理で攻める。爆弾の構造を読み、街の地図を読み、残り時間を読む。対して相手は、論理の外側にある「美しいかどうか」で世界を測っている。この噛み合わなさが、ただの追いかけっこを一段深いところへ落としている。正しさで動く子どもと、美しさで動く大人。どちらも自分のものさしを一歩も譲らない。
面白いのは、この映画が相手の美意識を全否定しないところだ。整った街並み、計算された建築、対称への憧れ——その感覚自体は、見ているこっちにも少しわかってしまう。わかるからこそ、それが暴走したときの怖さが効く。美しいものを愛する気持ちと、それに支配される怖さは地続きなんだと、静かに突きつけてくる。だからこの一本は、子ども向けの探偵ものという見た目より、ずっと底が暗い。
特に刺さったシーン
忘れられないのは終盤、ある二択を突きつけられる場面だ。残り時間がほとんどない中で、選択を間違えればすべて終わる。ここで物語が、爆弾の話から急に二人の関係の話へ重心を移す。理屈で詰めてきたコナンが、最後の最後で理屈にならない何かに賭ける——その揺らぎを、高山みなみの声がほんの少し掠れさせる。普段の余裕がはがれて、子どもの皮の下から工藤新一の素が出てくる瞬間で、毎回ここで息が詰まる。
受ける側の山崎和佳奈も上手い。怖がっているのに、声の芯だけは折れていない。蘭という人の強さが、台詞の中身より先に、声の温度で伝わってくる。派手な演技ではないのに、劇場の音響で聴くと、震えの一つひとつまで拾える。
それと、緊張の合間に挟まる少年探偵団がいい緩衝材になっている。元太の高木渉が一直線に食い気へ走り、光彦の大谷育江が妙に理屈っぽく返す——あの子どもたちのやりとりがあるから、張り詰めっぱなしの空気が一度ゆるむ。阿笠博士を演じる緒方賢一のとぼけた声も含めて、緊張と弛緩の置き方が、一本目からちゃんと映画の呼吸になっている。
読んで見たくなったら——『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 残り時間が削れていくタイムリミットものの緊張感が好きな人
- 派手な推理より、犯人の動機の歪みにゾッとしたい人
- 工藤新一と蘭の距離感を、事件越しに覗き見たい人
合わない人
- 一話完結のテレビシリーズのテンポを期待している人
- 1997年の作画・演出の手触りがどうしても気になる人
- 探偵ものに、論理の精密さだけを求めたい人
次に見るなら
名探偵コナン 天国へのカウントダウンが好きなら、というより本作の「街そのものが追い詰められる」感覚が刺さったなら、高層建築とタイムリミットの恐怖をもう一度味わえるこっちへ。舞台が縦に伸びるぶん、息苦しさの種類が少し違う。
冒険活劇のクライマックスに痺れたいならルパン三世 カリオストロの城。古い時計塔をめぐる終盤の畳みかけは、時計じかけの摩天楼の張り詰め方と、どこかで血がつながっている。緊張の解き方の上手さも近い。
犯人の歪んだ内面そのものが事件になる本格ミステリー寄りの一本が見たいならID:INVADED イド:インヴェイデッド。美意識や執着が凶器へ変わっていく怖さが効いたなら、こっちの倒錯した動機の連なりも刺さるはずだ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』は、ABEMA、U-NEXT、Amazonプライムビデオ、DMM TV、Netflix、Hulu、Disney+で視聴できます。複数の主要サービスに対応しているため、ふだんお使いの動画配信サービスでそのまま楽しめる作品です。劇場版シリーズの原点を、お好みの環境でじっくり味わってみてください。





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