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2011

異国迷路のクロワーゼ
★ 3.5 / 5.0日常系
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Satelight |
19世紀後半、日本文化が西洋で人気を集める中、日本の少女ユネはフランス人旅人オスカルとともにフランスへ向かい、パリの鍛鉄工房で働くことになる。店主クロードはユネの面倒を渋々引き受けるが、共通点の少ない二人が関わることで、やがて深い絆が生まれていく。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
19世紀後半、ジャポニスムの流行で日本文化が西洋の注目を集めていた時代。日本からやってきた少女ユネは、フランス人の旅人オスカルに連れられて海を渡り、パリの「ギャルリ・デュ・ロワ」という商店街にある鍛鉄工房で暮らし始めます。看板娘として働くことになったユネを、店主の青年クロードははじめ戸惑いながら受け入れます。言葉も文化も大きく異なる二人ですが、日々のささやかな出来事を重ねるうちに少しずつ距離が縮まっていきます。異国で懸命に生きるユネと、不器用ながら彼女を見守るクロード。文化の違いを越えて育まれていく、優しく温かな交流を描いた物語です。みどころ・魅力
① 19世紀パリの空気を映す美しい背景美術
鉄とガラスで覆われたパサージュ(屋根付き商店街)や、石畳の街並みなど、19世紀末パリの情景が丁寧に描き込まれています。柔らかな光と落ち着いた色彩が画面全体を包み、ページをめくる絵本のような世界観に浸れます。背景を眺めているだけでも心が和む、雰囲気重視の作品です。② 文化の違いから生まれる心温まる交流
着物姿で慣れない異国に飛び込んだユネと、彼女を見守るクロード。価値観のすれ違いに戸惑いながらも、互いを理解しようと歩み寄る姿が物語の核です。大きな事件は起こらず、日常の小さな発見や思いやりの積み重ねが、じんわりとした感動を運んでくれます。③ ひたむきで愛らしいユネの存在感
何事にも一生懸命で、相手を思いやる気持ちを忘れないユネの健気さが作品最大の魅力です。慣れない環境でも前向きに振る舞う姿や、ふとした表情の変化が見る人の心を掴みます。彼女の純粋なまなざしを通して、当たり前の日常の尊さを思い出させてくれます。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 安田賢司 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 佐藤順一 |
| キャラクターデザイン | 井上英紀 |
| 音楽 | コーコーヤ |
| 音響監督 | 佐藤順一 |
| OP | 羊毛とおはな「世界は踊るよ、君と。」 |
| ED | 遠山奈緒「ここからはじまる物語」 |
| ED | アム「Tomorrow’s Smile」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
パリの石畳とガラス天井のガレリア、その下に着物の女の子がちょこんと立っている。サムネだけ見て、正直「絵が綺麗なだけの雰囲気もの」だろうと高をくくっていた。配信を流し見するつもりで再生したのに、30分後には背筋を伸ばして観ていた。派手な事件は何も起きない。ユネが鍛鉄工房を掃除して、言葉が通じなくて、それでも何かを伝えようとする。ただそれだけの話なのに目が離せない。2回目に観て気づいたのは、この作品が「のんびり」した見た目の裏で、ずっと小さな痛みを抱えているということだった。一周目で癒やされて、二周目で少し泣く。そういう種類の作品だった。「分かり合えない」を、なかったことにしない話
異文化交流ものの多くは、最初のすれ違いを最後にきれいな理解へ着地させる。誤解が解けて、心が通って、めでたしめでたし。この作品はそこをやらない。ユネとクロードは最終話になっても言葉が完全には通じないし、価値観も噛み合わないままだ。ユネは「いただいたものにはお返しを」という贈り物の感覚で動き、クロードは店を回す商人として値段でものを考える。だから簪をめぐる一連の展開みたいに、善意と善意が真正面からぶつかって、どちらも悪くないのにうまくいかない、という場面が何度も起きる。 ここで大事なのは、二人がその溝を埋めきらないことだ。分かり合えないまま、それでも同じ屋根の下にいることを選ぶ。理解の完成ではなく、未完成のまま隣にいる選択。それがこの作品の答えになっている。 そしてユネの明るさの下には、売られかけた過去や貧しさ、姉と離れた記憶がずっと沈んでいる。彼女が必死に「役に立ちたい」と動くのは、ここにいてもいい理由を自分で探しているからだ。クロードもまた、祖父オスカーや斜陽の工房を抱えて、本来は誰かの面倒を見る余裕なんてない男だった。余裕のない者同士が、損得を超えて一緒にいる。19世紀パリという遠い舞台を借りて、この作品が描いているのは、結局その不器用な共生のことだと思っている。特に刺さったシーン
やっぱり簪をめぐる終盤の展開で、ユネが自分の大切なものを手放そうとするくだり。彼女にとってそれは亡き家族とつながる最後の品で、でも工房のためなら差し出してしまえる。その迷いのなさが逆に痛い。東山奈央の声がいい。片言のフランス語を一生懸命に発音するときの、たどたどしさの奥にある芯の強さ。あれを甘ったるくならない温度で出せるのは大したものだと思う。 対照的に効いているのが悠木碧のアリス・ブランシュだ。金髪のお嬢様が、ユネを生きた日本人形みたいに溺愛して連れ去ろうとする。傍迷惑なのに憎めないあの圧の強さは、悠木碧の声があってこそ成立している。そして回想に差し込まれる汐音——能登麻美子の声が一言入るだけで、ユネの過去の重さが画面の温度を変えてしまう。短い出番で空気を持っていく、あの感じが忘れられない。読んで見たくなったら——『異国迷路のクロワーゼ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 大きな事件より、静かな日々の積み重ねで心を動かされたい人
- 背景美術や光の描き方をじっくり眺めるのが好きな人
- 「分かり合えなさ」を抱えた人間関係に惹かれる人
- 異文化の手触りやすれ違いを丁寧に描く話が好みの人
合わない人
- テンポの速い展開や明確な起承転結を求める人
- 恋愛や事件の決着がはっきり描かれないと物足りない人
- キャラが終盤で劇的に変化することを期待する人
次に見るなら
ARIA The ANIMATION——遠い異郷の街でゆっくり流れる時間を味わう感覚が近い。事件のなさを退屈ではなく贅沢だと思える人なら、間違いなくはまる。 きんいろモザイク——日本とイギリス、言葉と文化の差をくすぐったく描く話。クロワーゼの「通じなさ」をもっと軽やかな日常コメディにした手触りで楽しめる。 たまゆら——町と人をやわらかく見つめる空気感が地続き。観終わったあとに残る、あの穏やかで少し切ない余韻が好きならこちらも。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『異国迷路のクロワーゼ』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVで配信されており、各サービスで視聴することができます。アニメ専門のdアニメストアをはじめ、幅広い作品を扱うU-NEXTやDMM TVでも楽しめるため、ご自身の環境に合わせて選べます。ゆったりとした世界観に浸りたいときに、ぜひチェックしてみてください。



