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2010

たまゆら
★ 3.5 / 5.0コメディ日常系
| 放送年 | 2010年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Hal Film Maker |
フウ・サワタリは高校1年生の時、家庭の事情で父の故郷である瀬戸内海沿岸の古い町・竹原に引っ越し、親戚の家に住むことになる。亡くなった父は竹原での幼少期を懐かしく語っていた。フウは父の古いフィルムカメラ・ローライ35Sで写真撮影の楽しさを知り、友人を作りながら成長していく。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
高校1年生の楓・沢渡(フウ)は、家庭の事情で亡き父の故郷である瀬戸内海沿岸の古い町・竹原へ引っ越し、親戚の家で暮らすことになります。父はかつて、この町での幼少期を懐かしそうに語っていました。父の形見である古いフィルムカメラ・ローライ35Sを手にしたフウは、ファインダー越しに広がる町の風景や人々の温かさに触れながら、写真を撮る楽しさを少しずつ見つけていきます。新しい友人との出会い、ゆるやかに流れる竹原の日々のなかで、フウは父の想いに寄り添いながら、自分の一歩を踏み出していく物語です。みどころ・魅力
① 「安芸の小京都」竹原の情緒あふれる風景描写
本作最大の魅力は、舞台となる広島県・竹原の町並みを丁寧に切り取った背景美術です。古い商家が連なる町並み保存地区や瀬戸内の穏やかな海、坂道や路地裏まで、実在の風景が温かなタッチで描かれます。物語そのものが竹原への愛情で満ちており、聖地巡礼の魅力にもつながっています。② フィルムカメラを通して描かれる「日常の尊さ」
主人公フウが手にするのは、デジタルではなくあえてのフィルムカメラ。1枚を大切に撮る姿勢が、何気ない日常の一瞬一瞬の愛おしさを浮かび上がらせます。写真を撮る行為が、亡き父との心のつながりや前を向く力へと重なっていく構成が、静かな感動を生みます。③ 心がほどける、やさしい人間関係と空気感
個性豊かな友人たちとの交流は終始おだやかで、大きな事件が起きるわけではありません。それでも一つひとつの会話や小さな出来事が丁寧に積み重ねられ、観る人の心をそっとほぐしてくれます。慌ただしい日常から離れて癒やされたいときにこそ寄り添う、上質な日常系作品です。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 佐藤順一 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 佐藤順一 |
| キャラクターデザイン | 飯塚晴子 |
| 音楽 | 中島ノブユキ |
| 美術監督 | 田尻健一 |
| OP | 坂本真綾「やさしさに包まれたなら」 |
| ED | 中島愛「メロディ」 |
| ED | 中島愛「夏鳥」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「たまゆら」と聞くと、たいていの人は2011年のTVシリーズ〜hitotose〜を思い浮かべるけれど、すべての入口はこの2010年のOVAだ。竹原という坂の町に、フウという女の子が引っ越してくる。話の骨格はそれだけ。最初は正直、何も起きないだろうなと予想して再生した。予想は当たった。本当に何も起きない。けれど見終わったあと、なぜか部屋の窓を開けて外の光を確かめたくなった。2回目に見たときは、フウが父のカメラを構える指の動きばかり目で追っていた。物語の薄さが、ここでは欠点として機能していない。亡くした父のカメラで、いなくなった人と今をつなぐ話
日常系として紹介されることが多いけれど、この作品の芯にあるのは、わりとはっきりした喪失の話だと思っている。フウが手にしているローライ35Sは、亡くなった父の遺したフィルムカメラだ。彼女がファインダーを覗くという行為は、単に景色を切り取っているんじゃなくて、父がかつてこの町で何を見ていたのかを、指先でなぞり直している。そう考えると、のんびりした空気の一枚一枚が急に重みを帯びて見えてくる。面白いのは、この作品が悲しみを悲しみとして大声で扱わないところだ。泣かせにくる場面はほとんどない。フウは父を失った子として置かれているのに、画面はいつも穏やかで、瀬戸内の光と、坂道の匂いと、友達とのなんでもない会話で満ちている。喪失を、湿らせずに、時間をかけて受け入れていく。その手つきがやけに丁寧で、見ているこちらの呼吸まで遅くなる。
たぶんこの作品は「写真の楽しさを知る少女の成長物語」という看板の裏で、「いなくなった人を、今の暮らしの中にどう置いておくか」を静かに描いている。フィルムを現像するまで何が写ったか分からない、あの待ち時間みたいに、答えを急がない。だから何度でも見たくなるんだと思う。
特に刺さったシーン
序盤、フウが初めて自分の意思でシャッターを切るくだりが忘れられない。なんてことのない町の風景なのに、竹達彩奈の声がほんの少しだけ高くなって、息を呑む間が入る。あの「あ、撮れた」という小さな手応えの芝居が、上手すぎる。派手な見せ場じゃないのに、この子はこの先カメラと一緒に生きていくんだなと、ここで確信させられた。友達になる岡崎のりえ(井口裕香)と塙かおる(阿澄佳奈)のやりとりも良くて、のりえの押しの強さと、かおるのおっとりした受けの、テンポのずれた会話がずっと聞いていられる。もうひとつ挙げるなら、塙さよみが出てくる場面の空気だ。大原さやかの落ち着いた声が画面に入ると、温度がふっと上がる。姉御肌の彼女がフウの緊張をほどいていく。そして終盤、マエストロを演じる中田譲治の低い声がぽつりと差し込まれると、子どもたちの日常に、人生の年輪みたいなものが一瞬だけ覗く。あの対比に、毎回やられる。
読んで見たくなったら——『たまゆら』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「何も起きない」を退屈ではなく心地よさとして味わえる人
- 写真・フィルムカメラの、現像までの待ち時間が好きな人
- 喪失や郷愁を、静かなトーンで描く作品を探している人
- 瀬戸内や坂の町の風景に弱い人
合わない人
- 明確な事件・起伏・オチがないと物足りない人
- 短いOVA一本に物語の決着を期待している人
- 台詞と台詞の間(ま)の長さを、間延びだと感じてしまう人
次に見るなら
同じ佐藤順一監督のARIAは、水の都を舞台にした究極の癒し系で、たまゆらの空気が好きならまず外さない。世界の隅々まで穏やかさで満たそうとする作りが地続きだ。このOVAを気に入ったなら、続きとして作られたTVシリーズたまゆら〜hitotose〜へ進むのが自然な流れ。フウと友達のその後を、たっぷりの尺で見られる。
もう少し賑やかな日常系が欲しくなったらのんのんびよりを。田舎ののどかさと、なんでもない時間の愛おしさは、たまゆらと同じ手触りがある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
OVA『たまゆら』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluの4つの配信サービスで視聴できます。アニメ作品を幅広く扱う主要サービスで配信されているため、ご自身が利用しやすい環境を選んで楽しめます。竹原のやさしい風景に癒やされたい方は、ぜひこれらのサービスでチェックしてみてください。










