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たまゆら~卒業写真~ 第3部 憧-あこがれ-
| 放送年 | 2015年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | TYO Animations |
「たまゆら」シリーズの第3作目。
作品概要・あらすじ
あらすじ
「たまゆら」シリーズ4部作の第3章。竹原を舞台に、写真部の主人公・沢渡楓(ぽって)たちが迎える青春の転換点を描く。憧れていた先輩や友人たちの背中を追い続けてきたぽってが、自分自身の「憧れ」と向き合い始める。日常の何気ないひとときを丁寧に切り取る本シリーズらしく、人との繋がりや故郷の風景が心温まるタッチで綴られる。卒業というテーマに静かな感情が積み重なる、全4部作の佳境となる1作。
みどころ・魅力
① 「憧れ」という感情を丁寧に描いた繊細な物語
シリーズを通じて誰かの背中を追い続けてきたぽってが、第3部でいよいよ自分自身の「憧れ」に気づき始める。青春の淡さと切なさをセリフではなく空気感で伝える演出が秀逸で、静かに胸に刺さる場面が続く。
② 竹原の街並みと四季の映像美
広島県竹原市を舞台に、実在の街並みや自然光を活かした作画が本シリーズ最大の魅力のひとつ。劇場版ならではのクオリティで描かれる光と影の表現は、ノスタルジーをじんわりと呼び起こす。
③ 全4部作への布石となるドラマの積み重ね
卒業写真という最終テーマに向けてキャラクターそれぞれの想いが交差する第3部は、クライマックスへ向けた感情の蓄積として機能する。序盤からの視聴者ほど感情移入できる、シリーズ愛に応える作りになっている。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 佐藤順一 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 佐藤順一 |
| キャラクターデザイン | 飯塚晴子 |
| 音楽 | 中島ノブユキ |
| 美術監督 | 田尻健一 |
| ED | 坂本真綾「これから~うたとピアノ~」 |
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アニメ
感想・評価
最初に見たとき——3本目に突入して、ようやく分かってきたこと
「たまゆら」を見始めたのは、たまゆら自体が目当てじゃなかった。竹達彩奈と阿澄佳奈が同じ作品に出てるらしい、という雑な動機だった。で、TVシリーズを流し見して「ゆっくりしてるな」と思い、劇場版1本目を見て「もっとゆっくりしてるな」と思い、2本目でようやく「あ、これはこういうテンポで乗るものか」と理解した。3本目の『憧』に来る頃には、もう迷わずに見られた。
最初のうちは「なにか起きるのを待ってしまう」癖が抜けなくて、損をしていた。2回目に見たとき、そういう待ち方をやめたら風景の切り取り方とか、間の置き方の意図が全部違って見えた。写真を題材にした作品が「何も起きない時間」をじっくり映すのは、偶然じゃない。
「憧れる」ことは、まだ自分じゃない自分を生きることだ
3部作のサブタイトルが「夢」「告白」「憧」と続いてきて、この3本目で選ばれた言葉が「憧」なのは、かなり意図的だと思う。夢は自分の内側にあるもの、告白は他者に向けて開くもの、そして憧れは——誰か他の人を通してしか見えないものだ。
写真部という舞台は、この「憧れ」を扱うのに絶妙に合っている。カメラのファインダー越しに世界を切り取る行為は、本質的に「自分ではないもの」を見つめることだから。ぽってが写真を撮り続けるのは、亡くなったお父さんが残したカメラを通して、お父さんが見ていたものを見ようとする行為でもあった。それ自体がすでに「憧れ」の構造を持っている。
この作品が単なる青春の思い出の話ではなく、もう少し複雑なことを描いているとすれば、それは「憧れることで人は動き出す」という事実と、「憧れは永遠に自分のものにならない」という事実が同時に成立している、という部分だと思う。誰かに憧れて、その人に近づこうとして、でも近づいた先で見えるのは「やっぱり別の人間だ」という壁——それでも目指すことをやめない。卒業という節目を控えたキャラクターたちが抱えているのは、そういう種類のもどかしさじゃないかと感じた。
竹達彩奈の演じる沢渡楓は、この「憧れられる側」に近い位置に立つキャラクターとして機能している。飄々としているようで、実はちゃんと重力を持っている。3部目に来てようやくその重さが見えてくる構成は、劇場版シリーズを通して育ててきた積み重ねがあるからこそ成立している。
特に刺さったシーン
終盤、かなえ(茅野愛衣)が感情を表に出す場面。茅野愛衣は泣き演技で有名だけど、このシリーズのかなえは「泣きたいのに泣けない」みたいな状態が長く続くので、それが崩れる瞬間のインパクトが倍になっている。普段の抑制が効いているからこそ、ちょっとした声の揺れで「あ、こっちも来てるな」となる。劇場の音響で聞くとそれがさらに増幅されていた。
あと、のりえ(井口裕香)の声のトーンが全体を通して一貫していて、これが「日常」を支える柱になっている。井口裕香はコミカルな役もシリアスな役もやるけど、こういう「普通にそこにいる人」の演技が実は一番難しいと思っていて、それをさらっとこなしている。そのさらっとさが、作品全体の空気感を作っている。
音楽も含めて、竹原の風景を映す場面はスクリーンで見ると全然別物になる。配信でも見られるけど、劇場でかかる効果音と音楽の重なり方は、ちょっとやそっとでは再現されない。
読んで見たくなったら——『たまゆら~卒業写真~ 第3部 憧-あこがれ-』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「なにも起きなくていい」と思いながらアニメを見られる人
- 日常系・ゆるアニメを「癒し」としてではなく「ジャンル」として好きな人
- シリーズを1本目から追ってきたファン(3本目単体での入門は厳しい)
- 声優の演技の「抑えている部分」に気づいて楽しめる人
- 卒業・別れのテーマに対して「感情のセーブポイント」を求めている人
合わない人
- 劇場版90分で「何か大きな事件」を期待している人
- テンポが遅い作品を「もったいない」と感じてしまう人
- 1本目・2本目を見ていない状態で手を出した人(キャラ関係が把握できない)
- 萌え要素やギャグを求めて見るタイプの日常系ファン
次に見るなら
色づく世界の明日からは、魔法と写真というモチーフが重なる作品で、「今しか撮れないものを撮る」という感覚がたまゆらと近い。こちらは一本道のストーリーラインがしっかりあるので、たまゆらの「ゆるさ」が物足りなかった人にも入りやすい。
はなやまたは、部活動×青春×卒業という構造がそのままたまゆらと重なる。日常系の文脈で「好きなものに全力で向き合う人たちを見る気持ちよさ」を求めるなら、こちらも合う。
花咲くいろはは、日常系というよりは少しドラマ性が強いけれど、「場所と人との関係」「自分が何者かを探す話」という点でたまゆらの後に見ると共鳴するものがある。P.A.Works作品同士という血筋の近さも感じるはず。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
「たまゆら~卒業写真~ 第3部 憧-あこがれ-」は、dアニメストアおよびU-NEXTで視聴できます。いずれも月額サブスクリプションで利用可能なサービスです。全4部作のシリーズ作品ですので、第1部から順番に視聴することをおすすめします。
よくある質問
まとめ
「たまゆら~卒業写真~ 第3部 憧-あこがれ-」は、dアニメストアおよびU-NEXTで視聴できます。いずれも月額サブスクリプションで利用可能なサービスです。全4部作のシリーズ作品ですので、第1部から順番に視聴することをおすすめします。









