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たまゆら ~もあぐれっしぶ~
| 放送年 | 2013年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | TYO Animations |
玉兎羅の第2シーズン。楓と友人たちは新学年を迎える。新年度とともに新たな課題が生じ、楓は学校で写真部の設立に奮闘する。
作品概要・あらすじ
あらすじ
広島・竹原を舞台にした日常系アニメ「たまゆら」の第2シリーズ。写真が好きな少女・楓(ぽって)たちが新学年を迎え、青春の1ページをゆっくりと刻んでいく物語。新年度の始まりとともに、楓は自分が本当にやりたいことと向き合い、学校での写真部設立という大きな目標に向けて動き出す。のんびりした竹原の街並みと、仲間たちとの温かな日常を丁寧に描いた、心が穏やかになる青春スローライフ作品。
みどころ・魅力
① 竹原の風景と”光”が織りなす映像美
実在の町・広島県竹原市を舞台に、懐かしさと温かみのある街並みが丁寧に描かれる。写真をテーマにした作品らしく、光と影の表現や季節の移ろいが画面全体から伝わってくる。日常の何気ない一瞬を切り取るような演出が、視聴者を穏やかな気持ちにさせる。
② “前に踏み出す”楓の成長物語
第1シリーズでは内向きだった主人公・楓が、写真部設立という目標を持ち積極的に動き始める。「もあぐれっしぶ(more aggressive)」というサブタイトルの通り、仲間と協力しながら一歩ずつ前へ進む姿が丁寧に描かれており、背中を押してくれるような温かいドラマが展開される。
③ 個性豊かなキャラクターたちの関係性
ぽってを取り巻くかなえ・のりえ・麻音といった友人たちや、先輩・後輩との交流が作品の大きな魅力。それぞれが抱える想いや目標を互いに支え合う描写は温かく、キャラクターへの愛着が自然と深まる。関係性の変化をゆっくり追う楽しみがある。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 佐藤順一 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 佐藤順一 |
| キャラクターデザイン | 飯塚晴子 |
| 音楽 | 中島ノブユキ |
| OP | 坂本真綾「はじまりの海」 |
| ED | 千菅春香「ありがとう」 |
| ED | 中島愛「風色のフィルム」 |
| ED | 千菅春香「最後の春休み」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「のんびり系、写真の話」という情報だけ頭に入れたまま、ずっと後回しにしていた作品だった。1期から時間が経ってからようやく腰を上げたんだけど、見始めて5分で「ああ、これは流し見できるやつじゃないな」と気づいた。画面が妙に静かで、BGMと環境音の境目がわからないくらい空気に溶けている。
沢渡楓が写真を撮るシーンの呼吸の間が、思ったよりちゃんと計算されていて驚いた。「のんびり系」という言葉で片付けると損をする作品で、むしろ「空白を丁寧に扱っている作品」という印象に変わった。竹達彩奈の楓の声が、芯があるのに押しつけない絶妙な重量感で、それが全体のトーンを決めている。何周かしていくと、最初は背景として流れていた光や音が、ちゃんと意味を持って見えてくる。
写真は「今ここにいた証拠」ではなく、「ここに戻ってこいという招待状」だ
この作品を単なる日常系として見ていると、2期で写真部を立ち上げようとする楓の話に「ああ頑張ってるな」くらいの感想で終わる。でも繰り返し見ていると、写真というモチーフがもっと深いところで機能しているのがわかってくる。
楓にとって写真は亡くなったお父さんの趣味の延長にある。それだけならよくある「形見を継ぐ」話になる。でもこの作品が面白いのは、楓が撮る写真が「記録」より「応答」に近いことだ。彼女がシャッターを切る瞬間、何かが彼女に語りかけてきて、それに答えている——そういう感覚がある。写真を撮るという行為が、過去への弔いではなく、今この場所への返事になっている。
写真部の設立を通じて楓が直面するのも、技術的な壁よりも「自分が何を撮りたいのかわからない」という問いだ。三谷かなえ(茅野愛衣)や岡崎のりえ(井口裕香)は友人として楓を支えるけれど、彼女たちの存在自体が「写真に撮られる価値のある瞬間」として機能している。茅野愛衣のかなえはそのあたりの複雑な立ち位置を、セリフの重さを計りながら演じていて、感情の押しつけがない。
日常系において「日常を丁寧に描く」というのはよく言われることだけど、たまゆらの場合は「日常を撮ることで意味が生まれる」という逆転がある。楓が写真を撮るから、その瞬間が特別になる。見ているこちらも、気づけば画面の中の光や風に引き込まれている。これは構造上うまく設計された罠で、視聴者も楓と同じ体験をさせられている。
特に刺さったシーン
序盤の写真部設立に向けて楓が先生や先輩たちに頭を下げて回るくだりが、思いのほか地味で良かった。こういう学校もののお役所仕事的な手続きって、アニメだと一発でうまくいくか逆に大げさに障壁になるかのどちらかなんだけど、ここではただ淡々と進む。楓が粘り強いというより、諦め方を知らないだけという感じで、それが竹達彩奈の演じ方にも出ていた。力まない声で頼み込む、あの微妙なトーンは地味に難しいはずで。
塙さよみ(大原さやか)が登場する場面の空気感は独特で、大原さやかの落ち着いた声が画面に奥行きをつくっていた。声だけで場の温度が下がる(良い意味で)。塙かおる(阿澄佳奈)と楓のやり取りも何気に好きで、阿澄佳奈の持っている「懸命だけど力みすぎない」声質がかおるというキャラクターの輪郭をくっきりさせていた。この作品の声のキャスティング、あまり話題にならないけどかなりいい。
読んで見たくなったら——『たまゆら ~もあぐれっしぶ~』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「何も起きない」アニメをむしろ好む人。ARIAやのんのんびよりで育った人
- 写真を趣味にしている、またはしていた人。「撮る行為の感覚」に共鳴できる
- 瀬戸内・竹原の光と空気感に興味がある人(ロケ地もの的な楽しみ方もできる)
- 竹達彩奈・茅野愛衣のファンで、この二人の「柔らかいけど芯のある」演技をじっくり味わいたい人
合わない人
- 話数ごとにちゃんと事件が起きてほしい人。1話見て「で、何があった?」となるタイプ
- 日常系でも感情の波が欲しい人(この作品は波を立てることをほぼしない)
- 1期未視聴のままこちらから入ると人間関係が薄く見える可能性がある
次に見るなら
ARIA The ANIMATION——火星のベネチアで女性たちがゴンドラを漕ぐ話、と言うとシュールだが、「今ここにある静かな時間の価値」を徹底して描く点でたまゆらと同じ空気を持つ。複数シーズンあるので沼れる。たまゆらで「のんびり系、何周でもいけるな」と思った人にはほぼ確実に刺さる。
のんのんびより——田舎の分校が舞台の日常系。たまゆらよりコメディ色が強いけど、「風景と人の関係性」への眼差しがどこか似ている。気張らず見られて、かつ見た後に妙な充足感が残る構造も近い。
花咲くいろは——石川の旅館を舞台にした作品で、こちらはドラマ性がある分「のんびりだけじゃ物足りない」人向けの次の一歩になる。PA WORKSの美術背景の丁寧さはたまゆらの後に見ると特に響く。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「たまゆら ~もあぐれっしぶ~」は、dアニメストア・U-NEXT・Huluの3サービスで視聴できます。いずれも月額サブスクリプションで利用可能なため、気軽に第1シリーズから続けて視聴することができます。じっくり作品世界に浸りたい方は、ぜひお好みのサービスでご覧ください。









