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田中くんはいつもけだるげ
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | SILVER LINK. |
高校生の田中は怠けることが生き方だ。不注意で、どこでも寝られることで知られている。彼は毎日が退屈で同じであることを願い、自分を使う状況を避けることで怠惰なライフスタイルを保ちたいと祈っている。彼ができないタスクを手伝ってくれる頼りになる友人・大太とともに、日々を過ごしている。
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配信状況まとめ
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
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| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
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| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
作品概要・あらすじ
あらすじ
高校生の田中は、怠けることを人生の哲学として生きている。授業中でも廊下でもどこでも眠れる特技を持ち、できるだけエネルギーを使わず、穏やかで変化のない毎日を送ることを至上の目標としている。そんな田中の最大の味方が、力持ちでお人好しな親友・大太(おおた)。田中の代わりに荷物を運んだり、移動を手伝ったりしながら、ふたりは独特なペースでのんびりとした学校生活を繰り広げていく。みどころ・魅力
① 「怠惰」を極めたキャラクターの愛おしさ
田中の脱力感は単なるギャグではなく、一種のこだわりと美学に貫かれている。どんな状況でも眠れる彼の佇まいと、それを当然のように受け入れる大太のコンビネーションが絶妙で、観ているだけで不思議と癒される。怠け者なのに不思議と嫌みがないのが最大の魅力だ。② ゆるやかな日常が生む独特のテンポ感
派手な事件も大きな起伏もなく、ただ田中たちの平穏な日常が淡々と描かれる。そのゆるやかなテンポが心地よく、日常系アニメとして完成度が高い。忙しい日々に疲れたとき、田中の「けだるげ」な世界観に触れると、肩の力が自然と抜けていく。③ サブキャラたちが作る温かいクラスの空気
クラスメイトの女子たちをはじめ、個性的なサブキャラクターたちが田中を中心に少しずつ距離を縮めていく。騒がしくも温かいクラスの人間関係が丁寧に描かれており、ストーリーが進むほどキャラクターへの愛着が増していく構成になっている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 川面真也 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 面出明美 |
| キャラクターデザイン | 飯塚晴子 |
| 音楽 | 水谷広実 |
| 美術監督 | 栗林大貴 |
| 音響監督 | 亀山俊樹 |
| OP | Unlimited tone「うたたねサンシャイン」 |
| ED | CooRie「BON-BON」 |
| ED | Unlimited tone「うたたねサンシャイン」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・考察
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「けだるい系」という言葉だけで見始めた。2016年の春アニメ、何か別のことをしながら流せる作品を探していたときに名前が引っかかった。田中という男がひたすら眠たそうにしているアニメ。それだけの情報で十分だった。
最初に見たとき、「あ、これ音量小さめで流しておくやつだ」と即座に理解した。怒鳴らない。泣かない。誰も死なない。事件も起きない。小野賢章が演じる田中の、あの気の抜けた声のトーンがすべてを決定していて、1話を観終わったあとに妙な安心感だけが残った。
2回目以降で気づいたのは、田中の「省エネ哲学」が案外ちゃんと一貫しているということ。ギャグアニメとして流し見していると見落とすが、田中の怠惰は衝動的な面倒くさがりじゃなくて、信念に近い何かとして描かれている。それに気づいてから少しだけ見方が変わった。
「力を抜いて生きる」ことが、実は一番むずかしいという話
この作品を単なる「ぐうたら男のゆるいギャグ日常アニメ」として消費することはできる。実際そうやって流し見するのに向いている構造をしている。でも何話か続けて観ていると、田中のけだるさが単純な怠惰とは少し違うことが見えてくる。
田中は「何もしたくない」のではない。「余分なことに力を使いたくない」のだ。この差は思ったより大きい。彼は必要なときには動くし、太田(細谷佳正)という親友との関係にも、それなりの温度がある。ただし、その温度の出し方がひたすら省エネなだけで。
現代の「頑張ることが美徳」という空気に対して、田中くんの存在はかなり静かな反論として機能している。声を荒げるわけでも、メッセージを叫ぶわけでもなく、ただ眠たそうにしているだけで、それが成立している。小野賢章の演技がここで利いていて、「やる気がない」のと「穏やかにいる」の境界線を絶妙に曖昧にしたまま田中というキャラクターを成立させている。
太田早夜役の東山奈央が演じる、田中に振り回されつつも離れないキャラクターたちの存在も重要で、「けだるい人間の周囲に人が集まる」という構図が繰り返されることで、田中の怠惰が実は周囲にとって害でもないし、むしろどこか居心地がいいものとして機能していることが分かってくる。力を抜いている人間が場の空気を弛緩させる、あの感覚。
悠木碧が演じる田中莉乃のキャラクターは、その「けだるい磁場」に引き寄せられる側の人間の典型で、兄のけだるさをどこか誇りにしているような描写が差し込まれるたびに、作品全体のテーマが少し輪郭を持ってくる。「頑張らない哲学」を家族から肯定されている男の話、とも読める。
興津和幸が声を当てる志村のポジションも地味に好きで、騒がしいわけでもなくコメディリリーフとして使い捨てられるわけでもない、ちょうどいい距離感のサブキャラとして機能している。声のテクスチャーが田中の世界観に合っている。
特に刺さったシーン
太田が田中の世話を焼く場面の繰り返しが、序盤はギャグとして機能しているのに、何話か観ているうちに「これ友情の話だ」と気づいてしまう瞬間がある。細谷佳正の声がここで効いていて、太田のツッコミが怒っているのか呆れているのか笑っているのか判然としないまま発話されるので、「ずっと一緒にいる人間の声」みたいな独特の質感がある。
終盤の、田中がいつもと違う局面で少しだけ動く場面——特別なことをするわけでも感動的なスピーチをするわけでもないのに、「あ、この人なりに動いた」と分かる瞬間があって、そこで初めてじわっとくる。眠たそうな人間の「少しだけ本気」が持つ重みを、このアニメは地味にうまく使っている。
小野賢章の田中の声は、2回目以降に聴くとより精巧さが分かる。「眠たい」「だるい」という感情を表現しながら、それが嫌悪や拒絶にならないように微妙に調整されている。聴いていてこちらが苛立たない「けだるさ」の声は、意外と難易度が高いはずで、それをさらっとやっているのがいい。
読んで見たくなったら——『田中くんはいつもけだるげ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
合う人
- 何かしながら流しておけるアニメを探している人
- 日常系・ゆるい空気感のアニメが好きな人
- 「頑張らない主人公」という設定が刺さる人
- 声優の演技の細かい質感を楽しめる人
- 全力で笑わなくていい、くすっとする程度のコメディが好きな人
合わない人
- ストーリーが動くこと、成長や変化を期待して観る人
- テンポが速いギャグや、大きなリアクションコメディが好きな人
- 「何も起きないアニメ」に耐性がない人——正直、何も起きない
- 1クールかけて何かが解決されることを求める人
次に見るなら
田中くんのけだるい空気が気に入ったなら、のんのんびよりはほぼ確実に合う。田舎の小学校を舞台にした日常系で、時間の流れ方と静けさの質が似ている。何も起きないことを肯定する作品として、完成度が高い。
「省エネで生きる主人公」という点では、干物妹!うまるちゃんも近い。外面と家での落差というギャグ要素が強めなので、田中くんよりコメディ色は濃いが、「力を抜いて過ごす時間の肯定」というトーンは共通している。
もう少しシュールな笑いに振りたいなら、日常(アニメ版)。タイトルに反して非日常的なギャグが多いが、テンションの低さと不条理の組み合わせが田中くんの笑いと感覚的につながる部分がある。合わない可能性もあるので序盤2話だけ試してみるといい。
よくある質問
まとめ
『田中くんはいつもけだるげ』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluで視聴できる。主要な動画配信サービスに揃っており、加入済みのサービスからすぐに視聴を始められる。まずは田中と大太のゆるゆるコンビが織りなす脱力系日常を、気軽に楽しんでみてほしい。
