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蜘蛛ですが、なにか?
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 24話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Millepensee |
普通の女子高生だった主人公が、ファンタジー世界でクモ怪物に転生する。目覚めたのは凶悪なモンスター溢れるダンジョン。人間の知識と前向きな性格だけを武器に、自分より強いモンスターをクモの糸と罠で倒しながら、必死に生き残ろうとする。こうして迷宮サバイバルの物語が始まった。
作品概要・あらすじ
あらすじ
普通の女子高生だった主人公は、クラスメートたちとともに異世界へ転生するが、目覚めた場所はモンスターが跋扈する地下迷宮の中。しかも転生先は最弱種族のクモ怪物。天敵に囲まれた極限状態のなか、前世の記憶と持ち前のポジティブ思考を武器に、クモの糸や罠を駆使して格上のモンスターと戦い、少しずつ成長していく。果たして彼女は迷宮を脱出できるのか――弱小転生者の必死のサバイバルファンタジー。みどころ・魅力
① 最弱スタートからの逆転サバイバル
チートスキルも仲間もなく、食物連鎖の底辺からスタートする転生ものは珍しい。自力でスキルを磨き、罠を工夫して強敵を倒す達成感は格別。「弱い主人公が知恵でのし上がる」プロセスを丁寧に描いており、一戦ごとの緊張感と爽快感が両立している。② テンポよく続く主人公の独り語りとギャグ
危機的状況でもツッコミを欠かさない主人公の内なる実況が、シリアスな戦闘に絶妙なコメディリリーフを加える。水瀬いのりが演じる軽快な一人芝居は中毒性が高く、重くなりがちなダンジョンサバイバル描写をテンポよく見せてくれる。③ 人間サイドと蜘蛛サイドが交差する二重構成
クモとして迷宮を生き抜く主人公パートと、転生したクラスメートたちの人間サイドパートが並行進行し、物語が進むにつれて両者の繋がりが明らかになっていく。前半の謎が後半で一気に回収されるミステリー的構造も見応えのひとつ。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 板垣伸 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 百瀬祐一郎、馬場翁 |
| 原作 | 馬場翁 |
| 原案キャラデザ | 輝竜司 |
| キャラクターデザイン | 田中紀衣 |
| 音楽 | 片山修志 |
| 美術監督 | 長岡慎治 |
| 音響監督 | 板垣伸、今泉雄一 |
| OP | 安月名莉子「Keep weaving your spider way」 |
| OP | 鈴木このみ「Bursty Greedy Spider」 |
| ED | Watashi / Kumoko「がんばれ!蜘蛛子さんのテーマ」 |
| ED | Watashi / Kumoko「現実凸撃ヒエラルキー」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「クモに転生する話」というあらすじを聞いたとき、正直なめてた。異世界転生ものの中でも特に拾うつもりのなかったタイトルだったけど、悠木碧がほぼワンオペで主人公の内面を喋り倒すという情報を聞いて手を出してしまった。
最初の数話、CGの質感が思ったより癖が強くて面食らった。「あ、これ賛否が出るやつだ」というのは1話の時点で理解できる。ただ2周目に入ったとき気づいたのは、あのCGの浮き方がダンジョンという異質な空間の「人間の知覚じゃない感じ」に妙にマッチしているということで、最初の違和感が逆に設定と重なって見えてくる。初見で切った人に「もう少し引っ張れ」とは言いづらいけど、粘れた人には違う景色がある。
「前向きな性格」は、モンスターになっても人間を守ってくれるのか
この作品を単なるダンジョン攻略ものとして見ると、かなり手強い2クールになる。アクションとして見ればそれなりに面白いが、それだけで25話を保つ設計にはなっていない。では何を見るかというと、主人公の「自分」がどこまで保つかという問いだと思う。
前世の記憶を持ったまま蜘蛛に転生した彼女が序盤から繰り返すのは、ひたすら「生き残ること」だ。スキルを上げ、罠を張り、強い敵を倒し、また上を目指す。ゲームシステムに近い語り口で描かれるが、そのゲームの勝利条件が「死なないこと」だけだという状況は、徐々に彼女の思考の優先順位を変えていく。
人間として生きていたときの記憶や感覚は序盤の彼女を支えているが、それが生存本能と正面衝突したとき、どちらが残るのかという問いがこの作品の核心だと感じた。2周目で特に気になったのは、前向きな一人称語りの中に挟まる微妙な「ずれ」で、悠木碧の演技がそこを繊細にコントロールしている。明るい声なのに、言葉の端が少し遠い。人間の感情を演じているような瞬間がある。
早見沙織が演じるDというキャラクターが後半に向けて存在感を増すが、このキャラクターの「無関心な神」みたいな佇まいが、主人公の変容を外側から照らす役割を担っている。早見沙織の声の冷たさは意図的に設計されたものだと思う。感情を持たない存在として描くのではなく、感情があるかどうかわからない存在として演じている。
人間側のパートが蜘蛛子パートと並行して描かれる構成は、見方によっては分断として機能するが、それが「どちらが本当の主人公の物語なのか」というノイズを意図的に入れてくる。2クール見終わって初めて、その構成が収束していく瞬間の意味がわかる作りになっている。
特に刺さったシーン
中盤、蜘蛛子が強敵との戦闘で初めて「自分が死ぬかもしれない」という状況を超えた先で、新たなスキルを獲得する一連の流れがある。ここでの悠木碧の芝居が、前半と後半で微妙にトーンが違う。獲得直前の追い詰められた喋り方と、獲得後の妙に落ち着いた一人称語りの温度差に、最初に見たときは気づかなかった。2回目で「あ、ここで何かが変わったんだ」と気づいてから、その前後を見直すと全然違う声に聴こえてくる。
喜多村英梨演じるフェイルーンが絡むシーンは、人間側パートの中では感情の振れ幅が大きくて、喜多村英梨のああいう「張り詰めた優しさ」みたいな演技が本当にはまっていた。東山奈央のカルナティアは線が細いようで核がある、という造形で、後半になるほど言葉の重さが変わってくる。石川界人のユーゴーは声だけで「この人すごく疲れてる」がわかる役で、声優と夜あそびで見せる柔らかさと全然違う質感だった。
読んで見たくなったら——『蜘蛛ですが、なにか?』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 悠木碧の一人称語りが好きな人。2クール分ほぼ全話でそれが続く
- ゲームシステム的な成長描写(スキル取得・ステータス管理)が苦にならない人
- 序盤と終盤でキャラクターの「色」が変わることに気づいたとき嬉しくなるタイプ
- 2クール分保留できる構成についていける人
合わない人
- CGの質感に最後まで慣れない人(序盤でかなり篩にかけられる)
- 並行する2つのパートが前半ずっと噛み合わないことへのストレスが積もる人
- テンポよく話が進む爽快なアクションものを期待している人
- 感情移入できるヒューマンドラマを主軸に置いたいせかいが好きな人には少し向かない
次に見るなら
Re:ゼロから始める異世界生活——「死なないこと」が目標になる異世界転生として近い空気を持つ。主人公が追い詰められながら内側を削ってサバイバルしていく構造は、蜘蛛ですがと似た読後感がある。こちらは感情の揺れをより直接的に描く。
この素晴らしい世界に祝福を!——同じ異世界転生でも、こちらはコメディ寄りで肩の力を抜ける。蜘蛛ですがの内省的な重さを楽しんだ後の「ガス抜き」として手が届きやすい。声優の掛け合いの楽しさも別の方向で味わえる。
転生したらスライムだった件——非人間に転生して世界を理解していく構造が近い。CGの使い方も多いため、蜘蛛ですがのビジュアル感覚に慣れたなら入りやすい。こちらは主人公の人間性がより保たれたまま進む対比として見ると面白い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『蜘蛛ですが、なにか?』は現在、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Netflix・Huluと主要配信サービス6社で視聴可能です。サブスク加入者はほぼどのプラットフォームからでもすぐに視聴をはじめられます。全2クール・23話なので、週末にまとめて一気見するのにもちょうどよいボリュームです。
