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オッドタクシー
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | OLM |
タクシー運転手・小戸川は、つまらない日常生活を送っている。家族もなく、他人と付き合わず、偏屈で無口な変わり者だ。医者の剛力と高校の同級生・柿花だけが友人と言える。乗客たちもどこか変わった人物ばかり。ネットで世界に認められたい大学生など、個性的なキャラクターたちが登場する。
作品概要・あらすじ
あらすじ
タクシー運転手の小戸川は、無口で偏屈な変わり者。家族もなく、他人とほとんど関わらない孤独な日々を送っている。医師の剛力と高校の同級生・柿花だけが友人と呼べる存在だ。彼が乗せる乗客たちもどこか癖のある面々で、SNSで承認欲求を満たそうとする大学生、裏社会と関わるアイドルグループなど、それぞれが複雑な事情を抱えている。やがて小戸川の平凡な日常は、ある失踪事件をきっかけに思わぬ方向へと転がり始める。
みどころ・魅力
① 伏線が張り巡らされた精緻なミステリー構造
何気ない日常会話や乗客とのやり取りが、後半になるにつれて鮮やかに繋がっていく脚本の緻密さは圧巻。第1話から散りばめられた伏線を一切無駄にしない構成は、一度観終わった後に最初から見直したくなるほどの完成度を誇る。
② 個性豊かなキャラクターが織りなす群像劇
主人公・小戸川をはじめ、承認欲求を抱える大学生、裏社会に片足を踏み入れたアイドル、謎多き医師など、登場人物それぞれに独立したドラマがある。各エピソードで異なる視点から物語が描かれ、登場人物全員が物語の歯車として機能している。
③ 動物キャラと異色の世界観が生む独特の没入感
全登場人物が動物の姿で描かれるという独自のビジュアルが、リアルな人間ドラマとのギャップを生み出し、独特の緊張感と不思議な没入感をもたらしている。ジャズを基調としたサウンドも世界観を際立たせ、他にない雰囲気を演出している。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 木下麦 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 木下麦、中山裕美 |
| 音楽 | PUNPEE、オムスビ、VaVa |
| 美術監督 | 加藤賢司 |
| 音響監督 | 吉田光平 |
| OP | スカートとPUNPEE「ODDTAXI」 |
| ED | 三森すずこ「シュガーレス・キッス」 |
| ED | トニー・フランク「壁の向こうに笑い声を聞きましたか」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
配信でなかなか捕まらないやつというのが世の中にはある。オッドタクシーはしばらくそういう作品だった。評判だけ先行して、見ようとするたびに契約しているサービスになくて、気がついたら1年経っていた。
ようやく見たときの第一話の印象は「地味だな」だった。擬人化動物が登場するのに絵柄はチープ寄りで、主人公の小戸川は喋らない、愛想がない、タクシーを運転しているだけ。でも3話あたりで「あ、これは引っかかってる」と気づいた。会話に妙な情報量がある。登場人物が多いのに誰一人モブじゃない。2周目で最初のシーンに戻ったとき、ほとんどすべてのセリフに別の意味が貼りついているのがわかって、静かに息をのんだ。
承認欲求とSNS時代の「見られること」の暴力性
オッドタクシーが描いているのはミステリーの外皮を被った、現代の承認欲求地獄だと思う。劇中に出てくるキャラクターはほぼ全員、何かに認められたくて動いている。フォロワーが欲しい大学生、アイドルに執着するオタク、成り上がりを夢見るチンピラ、医者として信頼を維持したい男。動機の種類は違えど、「誰かに見られたい・認められたい」という根が全員に共通している。
面白いのは、そのほとんどが報われないことだ。SNSで一瞬バズっても何も変わらない。認められたと思ったら利用されていた。承認は手に入らないし、手に入れたと思った瞬間に別の形の不安が始まる。
主人公の小戸川はその点で異質なキャラクターで、他人に認められることにほとんど興味がない。花江夏樹の演技がここで効いていて、感情を排したフラットな声なのに、時おり滲む疲弊感と頑固さがきちんとある。声だけで「この人は人付き合いが得意じゃないけど、嫌いでもない」が伝わってくる。
木村良平が演じる剛力と、山口勝平の柿花は対照的な存在として機能している。剛力は力で承認を得ようとする人間の末路として、柿花は緩さと親密さで繋がろうとする人間の典型として配置されている。この二人の話し方の差が、小戸川との距離感の差として如実に出ているのが細かい。
全員が動物として描かれているのも、この作品のテーマと無関係じゃないと思っている。外見で人を判断することの愚かさを、そもそも外見を記号化してしまうことで無効化している。セイウチとかアルパカとかの見た目は最終的にどうでもよくなって、人間としての動機と行動だけが残る。
特に刺さったシーン
斉藤壮馬が演じる田中の台詞回しが全編通して好きなのだが、特に終盤、彼が自分の行動の動機を淡々と語るシーンは2周目でまったく違う重さになった。1周目は「そういうキャラクターか」で聞き流していた言葉が、全体の構造がわかった状態で聞くと、ぞっとするほど整合性がある。斉藤壮馬の声は普段は柔らかい印象があるのに、この役では乾いた確信みたいなものが底に流れていて、それが怖い。
浜田賢二のドブは、登場するたびに「この人どこに向かっているんだ」という緊張感があった。善悪の軸が普通の登場人物とずれていて、浜田さんの低い声のテクスチャーがそのずれを増幅している。セリフの少ない場面での息の使い方が特に印象に残っている。
全体的に、台詞の情報密度が高い作品なのに音楽の使い方が抑制的で、静かなシーンほど会話に集中させられる。ラップを劇中に使うという選択も、最初は奇妙に感じたのに後半では必然に思えてくる。
読んで見たくなったら——『オッドタクシー』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 複数話まとめて見られる環境がある人(1話完結に見えて全話繋がっている)
- 伏線の回収を2周目で確認するのが好きな人
- キャラクターが多くても全員追える人、追いたい人
- SNSや承認欲求に疲れていて、でも切り離せない人
- 花江夏樹の感情を抑えた演技が好きな人
合わない人
- 序盤で盛り上がりがないと離脱する人(3話まで地味)
- 動物キャラクターにかわいさを求めている人(ほぼない)
- スカッとする勧善懲悪を期待している人
- 登場人物の名前を覚えるのが苦手な人(多い)
次に見るなら
デュラララ!!が好きなならオッドタクシーとの相性はいい。池袋を舞台に、関係のなさそうな人間たちの話が複雑に交差していくアンサンブル構造は同じ快楽がある。こちらは群像劇としての熱量がより高く、キャラクターの濃さで引っ張られる。
サイコパスは設定の派手さは違うが、「社会のシステムと個人の欲求がぶつかるとどうなるか」という問いを正面から扱っている点で通底する。心理描写と推理要素を両方楽しみたい人向け。
91 Daysは禁酒法時代のマフィアものだが、静かな語り口と因果が積み重なっていく構造がオッドタクシーに近い。派手な展開より、動機と結末の整合性に快感を覚える人に。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『オッドタクシー』はdアニメストア、U-NEXT、Amazonプライムビデオ、DMM TV、Netflix、Huluで視聴可能です。主要な定額配信サービスに幅広く対応しているため、すでに契約中のサービスからすぐに視聴をはじめられます。見逃していた方もこの機会にぜひチェックしてみてください。
よくある質問
まとめ
『オッドタクシー』はdアニメストア、U-NEXT、Amazonプライムビデオ、DMM TV、Netflix、Huluで視聴可能です。主要な定額配信サービスに幅広く対応しているため、すでに契約中のサービスからすぐに視聴をはじめられます。見逃していた方もこの機会にぜひチェックしてみてください。



