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ジョーカー・ゲーム
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Production I.G |
1937年、第二次世界大戦が本格化する前。帝國陸軍の結城中佐は諜報機関「D機関」を設立する。陸軍参謀本部は佐久間中佐をD機関の視察に派遣する。D機関は軍人以外の人材も積極的に採用し、結城は常識に反する独自の方針でD機関を運営していく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
時は1937年、第二次世界大戦が本格化する直前の日本。帝國陸軍の結城中佐は、列強各国がしのぎを削るスパイ戦に対抗すべく、諜報機関「D機関」を創設します。視察役として派遣された佐久間中佐が目にしたのは、軍人らしからぬ思考を持つ異端のスパイたちでした。「死ぬな、殺すな、囚われるな」を信条に掲げ、結城は常識を覆す独自の哲学でD機関を率いていきます。各国を舞台に繰り広げられる頭脳戦と心理戦のなかで、スパイたちは己の知性だけを武器に、見えない戦争を生き抜いていきます。みどころ・魅力
① 一話完結で味わう緻密な頭脳戦
本作は基本的に一話完結のオムニバス形式で展開します。毎話異なるスパイ、異なる国、異なるミッションが描かれ、伏線の張り方と回収の鮮やかさは圧巻。視聴者も推理に参加できる構成で、ラストの種明かしに思わず唸らされる知的な満足感が魅力です。② 「死ぬな、殺すな」を貫くスパイ哲学
武力ではなく知性で勝つ——結城中佐が掲げる信条は、戦争を題材にしながらも異色の美学を放ちます。感情を排し、いかなる状況でも合理を貫くスパイたちの生き様は、サイコロジカルな緊張感と独特の格好良さを生み出しています。③ 重厚な作画と1930年代の世界観
プロダクションI.Gによる落ち着いた色彩設計と精緻な美術が、戦間期の緊迫した空気を見事に再現。ヨーロッパや日本の街並み、当時の風俗まで丁寧に描き込まれ、大人の鑑賞に堪える格調高い映像世界に浸れます。キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 野村和也 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 岸本卓 |
| 原作 | 柳広司 |
| 原案キャラデザ | 三輪士郎 |
| キャラクターデザイン | 矢萩利幸 |
| 音楽 | 川井憲次 |
| 美術監督 | 谷岡善王 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| OP | クアッドラングル「Reason Triangle」 |
| ED | マジック・オブ・ライフ「Double」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
最初は「スパイもの、そういえば流行ってたな」くらいの軽い気持ちで再生した。正直、舞台が1937年の帝國陸軍と聞いた時点で、説教くさい戦争ものだったら早送りしようと身構えていた。ところが一話目、諜報機関D機関の設立と、そこへ視察に送り込まれた軍人・佐久間の戸惑いを追っているうちに、気づけば姿勢が前のめりになっていた。軍服のかっこよさで誤魔化す作品じゃない。最初に見たときは「頭のいい連中が淡々と騙し合う話」だと思っていたが、2回目で気づいたのは、これがずっと「感情を持つことの危うさ」を描いていたということだ。盛り上がって叫ぶ種類の作品ではない。じわじわ背筋が冷えていくほうのやつだった。
強さとは、英雄になりたいという欲を捨てられること
D機関を率いる結城中佐が部下に叩き込む鉄則が「死ぬな、殺すな、とらわれるな」だ。スパイと聞いて期待する派手な銃撃戦や肉弾戦を、この作品は真っ向から否定する。殺せば足がつく。死ねば任務が途切れる。捕まれば情報が漏れる。だから理想のスパイは、何も起こさず、誰の記憶にも残らず、ただ情報だけを抜いて消える。
ここで描かれているのは、単なる諜報技術の話ではないと思っている。むしろ「英雄になりたい」「お国のために散りたい」という、当時の軍人が当たり前に抱いていた美意識を、結城は徹底的に嗤う。感情、正義感、自己犠牲——人間を人間たらしめるものが、スパイにとっては全部”弱点”として処理される。だからD機関の男たちは、自分という人格すら消して、平然と別人になりきる。
怖いのは、その合理性が筋として通ってしまうところだ。見ているこっちは、感情を捨てた彼らの鮮やかな手際に思わず感心してしまう。でも見終わったあとに残るのは、「じゃあ人間として正しいのはどっちなんだ」という据わりの悪さだ。熱くなることを善とする物語に慣れた身体に、この作品は冷たい水を浴びせてくる。スパイの強さの正体が人間性の放棄だとしたら——という問いを、最後まで宙吊りにしたまま終わらせるのが、いい。
特に刺さったシーン
やはり序盤、参謀本部から視察に送り込まれた佐久間が、D機関の連中にじわじわ振り回されていく一連の流れだ。関智一が演じる佐久間は、軍人としての正義感と忠誠心をまっすぐ信じている男で、要するに視聴者の常識の代弁者として置かれている。その彼の足場が、結城たちの価値観に少しずつ崩されていく。声の張りが、確信から戸惑いへ、そして屈辱へと変わっていくのを関智一が丁寧に芝居していて、ここで初めてこの作品の居心地の悪さが腹に落ちた。
あと地味に効いているのが、櫻井孝宏や福山潤、森川智之といった、声を聞けば顔が浮かぶ面々が、あえて感情を平らに均して喋っているところ。梶裕貴ですら熱を抜いてくる。普段の彼らの芝居を知っているほど、その抑制が不気味に響く。派手な見せ場で泣かせにくるんじゃなくて、淡々とした会話の温度差だけで寒気を作ってくる——その作り方に、思わず唸った。
読んで見たくなったら——『ジョーカー・ゲーム』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 頭脳戦・心理戦が好きで、派手なバトルがなくても満足できる人
- 後味のすっきりしない、考えさせる結末を歓迎する人
- 一話完結の構成で、毎回違う作戦と騙し合いを味わいたい人
- 昭和初期の張り詰めた空気や、抑えた声優の芝居にしびれる人
合わない人
- 感情移入できる熱い主人公がいないと乗れない人
- 明快な勝ち負けとカタルシスが欲しい人
- 登場人物が多く、見分けにくい構成が苦手な人
次に見るなら
プリンセス・プリンシパルが好きなら、というより、諜報とスパイの駆け引きをアニメで味わいたいならこれ。主役は少女たちだが、嘘と裏切りが渦巻く世界の空気はかなり近い。
同じ2016年の作品で重く乾いた手触りを求めるなら91Days。復讐を軸にした物語で、派手さより人間の昏さで魅せてくる。冷たいドラマが好きならハマるはずだ。
善悪の境界が溶けていく心理スリラーが見たいならMONSTER。淡々と進むのに目が離せないあの緊張感は、D機関の冷たさと地続きの場所にある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ジョーカー・ゲーム』は、ABEMA、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluで視聴できます。複数の主要サービスで配信されているため、すでに加入済みのサービスがあればそのまま楽しめる可能性が高いです。これから視聴環境を選ぶ場合は、アニメ作品数の豊富なdアニメストアや、無料体験のあるU-NEXTから検討するのもおすすめです。
