プリンセス・プリンシパル

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2017プリンセス・プリンシパル

プリンセス・プリンシパル

★ 3.8 / 5.0アクション冒険SF
放送年2017年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作オリジナル
制作Studio 3Hz

19世紀のロンドンを舞台にした物語。東西に大きな壁で分断されたアルビオン王国の街で、5人の少女たちが名門クイーンズ・メイフェア学園の生徒に偽装しながら、スパイとして活動している。彼女たちは各自の能力を活かし、変装、諜報活動、潜入、カーチェイスなどの地下世界での任務をこなしていく。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

19世紀末、革命によって東西に分断されたアルビオン王国のロンドン。壁に隔てられた街で、名門クイーンズ・メイフェア学園の生徒に偽装した5人の少女たちが諜報機関のスパイとして暗躍する。嘘を操るアンジェ、王国の王女シャーロット、格闘の達人ベアトリス、変装の名手ドロシー、狙撃手ちせ。それぞれの能力を武器に、潜入・変装・カーチェイスといった危険な任務をこなしながら、彼女たちは仮面の裏に秘めた想いと向き合っていく。

みどころ・魅力

① スチームパンク×スパイという唯一無二の世界観

蒸気機関が発達した架空の19世紀ロンドンを舞台に、東西冷戦的な政治的緊張とスパイアクションが融合。重厚な背景美術と独特の機械描写が、物語に圧倒的なリアリティと没入感を与えている。ジャンルの掛け合わせが絶妙で、最後まで飽きさせない。

② 少女たちの関係性と感情の揺れ

アンジェとシャーロットの過去に秘められた繋がりを軸に、仲間たちの信頼と葛藤が丁寧に描かれる。任務という冷徹な目的の裏で育まれる絆は、アクション作品でありながら感情に深く刺さる。キャラクターの掘り下げが全員に行き届いている点も高評価。

③ テンポ良く練られた各話完結型の脚本

各話がほぼ独立したミッション形式で構成されており、見やすい一方で全体の伏線もしっかり敷かれている。脚本の密度が高く、情報量と感情の波が絶妙なバランスで配置されているため、1話ごとの満足度が非常に高い。

キャスト・声優一覧

アンジェ・ル・カレ
アンジェ・ル・カレ
メイン
今村彩夏
ベアトリス
ベアトリス
メイン
影山灯
藤堂ちせ
藤堂ちせ
メイン
古木のぞみ
ドロシー
ドロシー
メイン
大地葉
プリンセス
プリンセス
メイン
関根明良
7
7
サブ
沢城みゆき
キャメロン
キャメロン
サブ
四宮豪
ジュリ
ジュリ
サブ
木野日菜
イングウェイ
イングウェイ
サブ
小野大輔
大佐
大佐
サブ
山崎たくみ
エリック
エリック
サブ
中澤匡智
中澤匡智
オライリー卿
オライリー卿
サブ
矢野正明

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スタッフ

監督橘正紀
シリーズ構成大河内一楼
原案キャラデザ黒星紅白
キャラクターデザイン秋谷有紀恵
美術監督池信孝、杉浦美穂
音響監督岩浪美和
OPVoid_Chords feat.MARU「The Other Side of the Wall」
EDアンジュ「A Page of My Story」
EDVoid_Chords feat.MARU「The Other Side of the Wall」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

2017年夏、スパイ×少女×スチームパンクというキービジュアルを見て「うわ、盛りすぎでは」と思いながら1話を再生した。ロンドン、霧、壁、革命——設定を詰め込みすぎて自滅するアニメの匂いがした。だいたい2話か3話でクロスオーバーを起こすやつだと踏んでいた。

外れた。

1話が終わった瞬間、何かがスパっと刺さった感覚があった。5人が誰で、何をしていて、何を隠しているか——全部を説明しきらないまま話が進む構成の気持ちよさ。セリフで説明するのではなく、動きと間で見せる演出の密度。最初の視聴では「作画いい」「雰囲気いい」で終わったけれど、2回目以降に気づくのは、序盤から散りばめられていた伏線の量だ。1話の時点でもう全員の「本当のこと」が少しずつ見えている。ただ、こちらがそれを読み取れていないだけで。

「嘘をつき続けることで守られる、本当の関係」という逆説

プリンセス・プリンシパルの中心にあるのは、スパイアクションでも架空の帝国でもなく、「嘘」と「信頼」が同時に成立している関係性の話だと思う。

スパイは嘘をつく職業だ。相手を欺き、自分の正体を隠し、必要とあれば仲間すら利用する。この作品に出てくる5人も、互いに全てを話しているわけじゃない。出自を隠しているキャラがいて、本当の任務を伏せているキャラがいて、感情を切り離して動こうとしているキャラがいる。

にもかかわらず、この5人がチームとして機能しているのは、「嘘をついていること自体は知っている」という奇妙な共通認識があるからだ。細かいことは聞かない。聞かなくていいと知っている。それでも背中を預ける——この関係性の描き方が、この作品の核だと感じる。

特にプリンセスとアンジェの関係は、その逆説の極端な形として描かれている。2人は「嘘をつくために出会い、嘘をつき続けながら、唯一本当のことを分かち合っている」という構造になっている。2回目に見直すと、序盤からその構造がずっと維持されていることに気づいて、少し息が止まる。関根明良が演じるプリンセスの声の「柔らかいのに底が見えない」感じは、このキャラの二重性をそのまま音にしたようで、キャスティングの精度を何度見ても感心する。

壁で東西に分断された世界という設定も、テーマと綺麗に対応している。物理的な壁と、人と人の間にある見えない壁。スパイとして動く少女たちは、壁の向こう側と向こう側を行き来しながら、それでも自分たちの間にある壁だけはずっと曖昧にしたまま進んでいく。それがこの作品の「甘さ」であり、批評的に言えば「逃げ」でもあるんだけど、その曖昧さが心地よいのも事実だ。

映画シリーズ(Chapter)に移行してからはより個人の過去に踏み込んでいく構成になっていて、TVシリーズで意図的に描かなかった部分を丁寧に掘り返している。TVシリーズだけで止まっている人は、そっちも合わせて見たほうがいい。

特に刺さったシーン

ドロシーが絡む中盤のある任務回が、個人的には一番好きだ。普段は軽口と色気でチームのムードを調整しているキャラが、過去と現在が交差する局面でほとんど表情を変えずに動くシーン。大地葉の演技が、ここだけ明らかにトーンが違う。声が「薄く」なる感じ——感情を出し切らないまま台詞を押し通す選択をしていて、それが逆に重かった。

あと、作画の話をすると、アクションシーンの「カメラが揺れない」設計が好きだ。動きが激しくなるほど画面を安定させて、その中でキャラが動く構成。カーチェイスや屋根上のアクションで、妙に落ち着いた画面設計をしているのが印象に残っている。派手さより「見やすさ」を優先していて、2回目に見ると「あ、ここそういう計算をしてたのか」と気づく箇所が複数ある。

木野日菜のジュリは、出演作の少なさからすれば抜擢に近いキャスティングだったと思うが、チームの中での「感情の振れ幅が一番大きいキャラ」として機能していて、今となっては彼女以外が声をあてていたら全然別の作品になっていたと思う。

読んで見たくなったら——『プリンセス・プリンシパル』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人:

  • キャラクターの「言わないこと」を読むのが好きな人。この作品はほぼそれだけで成立している
  • スチームパンク/架空ヴィクトリア朝の雰囲気が好きな人。美術設計の密度が高い
  • 会話劇と緊張感のあるアクションが両立しているアニメを探している人
  • 沢城みゆきが好きな人。7役というのは冗談ではなく、本当に聴き比べがおもしろい
  • 短編連作形式のドラマが好きな人(各話ほぼ独立しているが、全体としてつながる構造)

合わない人:

  • 世界観の設定を全部説明してほしい人。この作品は「壁が何故できたか」を詳述しない
  • 伏線回収をきっちり完結させてほしい人。TVシリーズ単体では「その後」が不明なまま終わる
  • アクションメインのスパイものを期待している人。心理戦と関係性の比重のほうが高い
  • キャラクターが多い群像劇が苦手な人。5人の立ち位置を把握するまでに少し時間がかかる

次に見るなら

ジョーカー・ゲーム——第二次大戦前後の日本を舞台にした本格スパイアニメ。プリンセス・プリンシパルより乾いていて、感情移入よりも「謎解き」に比重が置かれている。スパイという職業の非情さを正面から描いていて、こちらのほうが好みという人も多い。

バイオレット・エヴァーガーデン——同じ2017年前後の時代感があり、「感情を持たないように生きてきたキャラが人と関わる話」という構造が近い。作画と音楽への信頼度が高い人向け。プリンセス・プリンシパルを気に入ったなら感触は合うはず。

舞台少女」シリーズ(少女☆歌劇 レヴュースタァライト)——少女たちが「役割」と「本当の自分」の間で引き裂かれるという構造が共通している。こちらは演劇×バトルという形式で、プリプリより比喩的・抽象的な演出が多い。どちらも「少女が何かを演じることで何かを守る」話として読める。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『プリンセス・プリンシパル』はdアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで視聴可能です。主要な動画配信サービスに対応しているため、すでに契約しているサービスからすぐに視聴をはじめられます。無料トライアルを活用すれば初回視聴のコストを抑えることもできます。

よくある質問

Q. プリンセス・プリンシパルはどこで見られますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluで配信中です。いずれも全話対応しているので、ご利用中のサービスからすぐに視聴できます。
Q. 全何話ですか?続編はありますか?
A. TVアニメは全12話です。その後、劇場版シリーズ『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』が制作・公開されており、TVアニメ視聴後に続けて楽しめます。
Q. アクション系が苦手でも楽しめますか?
A. はい。アクション要素はありますが、キャラクター同士の感情描写や謎解き的なスパイドラマとしての側面も強く、ストーリー重視の視聴者にも楽しみやすい作品です。
Q. 話数は時系列順に並んでいますか?
A. 放送順と時系列順が異なります。各話に「Case」番号が振られており、時系列順に並べ直して視聴するとより物語の流れを把握しやすくなります。

まとめ

『プリンセス・プリンシパル』はdアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで視聴可能です。主要な動画配信サービスに対応しているため、すでに契約しているサービスからすぐに視聴をはじめられます。無料トライアルを活用すれば初回視聴のコストを抑えることもできます。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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