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憂国のモリアーティ2クール
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Production I.G |
19世紀後期のイギリス。貴族が支配する帝国で労働者階級は苦しむ。この不正な体制に同情するウィリアム・ジェームス・モリアーティは、国家全体を変革するため綿密な犯罪計画を実行する。名探偵シャーロック・ホームズでさえ彼の前に立ちはだかることはできない。犯罪が支配する時代の幕が開く。
作品概要・あらすじ
あらすじ
19世紀末のイギリス。階級制度という名の腐敗した社会を打ち砕くため、貴族でありながら革命を志すウィリアム・ジェームス・モリアーティは、「犯罪卿」として暗躍を続ける。しかし彼の前に現れたのは、天才的な推理力を持つ名探偵シャーロック・ホームズ。二人の天才は互いの知性を認めながら対峙し、やがてその関係は敵対を超えた複雑な様相を呈していく。犯罪と正義、革命と秩序——19世紀ロンドンを舞台に、二人の頭脳が激突する知的スリラーの第2クール。みどころ・魅力
① ホームズ対モリアーティ——二人の天才が織りなす頭脳戦の白熱
1クールで「犯罪卿」として地位を固めたウィリアムと、ついに本格参戦するシャーロック・ホームズの激突が最大の見どころ。互いを認め合いながら火花を散らすやり取りは、単純な善悪対立を超えた圧倒的な緊張感を生み出す。謎が謎を呼ぶ展開から目が離せない。② 革命の代償——ウィリアムが背負った「罪」の行方
理想のために血を流し続けてきたウィリアムの計画が、いよいよ最終局面へ。「犯罪卿」という仮面の裏側にある苦悩と覚悟、そして兄弟たちとの絆が物語に深い感情的厚みを与える。ダークヒーローとしての彼の選択が、視聴者の心を強く揺さぶる。③ 19世紀ロンドンの重厚な世界観と豪華声優陣
霧立ち込めるヴィクトリア朝の街並みや衣装の再現度が高く、時代劇としての没入感が抜群。ウィリアム役の斉藤壮馬、ホームズ役の小西克幸をはじめ、豪華声優陣が複雑な心理を見事に表現。原作漫画ファンも新規視聴者も楽しめるクオリティとなっている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 野村和也 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 岸本卓 |
| 原作 | 竹内良輔 |
| 原案キャラデザ | 三好輝 |
| キャラクターデザイン | 大久保徹 |
| 音楽 | 橘麻美 |
| 美術監督 | 谷岡善王 |
| 音響監督 | はたしょうじ |
| OP | 畠中祐「TWISTED HEARTS」 |
| ED | STEREO DIVE FOUNDATION「OMEGA」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「モリアーティが主人公のやつか」と聞いたとき、正直ピンとこなかった。悪役視点の話は好きだけど、あのシャーロック・ホームズ世界の再解釈となると、ハードルが勝手に上がってしまう。で、結局1クール目から続けて2クールに入ったわけだけど、この判断は正しかった。2クール目は明らかにギアが変わる。ウィリアムの計画が「完成」に向かって収束していく中で、シャーロック・ホームズとの関係性が単純な対決軸でないことが浮かんでくる。最初に見たとき「これ、どっちが主人公なんだ」と思ったシーンが、2回目だと「ああ、そういう意図で並べてたのか」に変わった。19世紀ロンドンの階級社会を背景にした話だから重くて当然なんだけど、思ったより画面が速い。
悪を設計した人間が、悪を終わらせようとする矛盾の話
この作品を「ヴィランが主人公のダークファンタジー」と思って見ると、たぶん半分しか見えない。2クール目で核心になるのは、ウィリアム・ジェームズ・モリアーティという人間が「犯罪計画の完成」と「自身の消滅」を同一視しているという構造だ。社会変革のために悪を積み重ねてきた人間が、その悪を清算するための最後の手段として自分自身を差し出そうとする。これは単なる自己犠牲の話ではない。
斉藤壮馬の演じるウィリアムは、常に静かで、理性的で、感情の揺れが声の奥に押し込まれている。それが2クール終盤になると、押さえていたものが少しずつ滲み出す。「設計者」としての顔と「人間」としての顔が衝突し始める瞬間があって、そこの演技が面白い。台詞の乗せ方が微妙に違う。
一方でシャーロック・ホームズは、この作品においてウィリアムの「鏡」として機能している。同じ知性を持ちながら、方法論が根本的に違う。ホームズは秩序の内側から真実を掘る。モリアーティは秩序そのものを解体しようとする。この二人が「敵対しているのに互いに惹かれている」という構図は、2クール目で特に強くなる。腐女子向けの文脈で語られることが多い作品だけど、それだけに還元するのはもったいない。この関係性は、「正義と悪」ではなく「正義の定義が違う人間どうし」の話だから。
19世紀の階級制度という実在した不平等を背景に置いているのも効いている。貴族が生まれながらに特権を持つ社会で、それを「変える」ために犯罪という手段を選んだ人間が、最終的に何を残せるのか。答えは明快には出ない。それがこの作品の誠実さだと思う。
特に刺さったシーン
終盤、ウィリアムが自分の「終わり」を静かに語るシーンで、斉藤壮馬の声が一段だけトーンを落とす瞬間がある。怒鳴らない。泣かない。ただ少し、息の混じり方が変わる。そこで「ああ、この人はずっと覚悟してたんだな」と気づかされる。2回目に見て初めて、その前のシーンでもちゃんと伏線として同じトーンが使われていたことに気づいた。
日野聡演じるモランとウィリアムの関係も、2クール目の見どころだ。忠誠と感情の間で揺れる人間を、説明台詞なしで表現している。日野聡はああいう「寡黙に限界まで付き合う男」をやらせると本当に上手い。声に体積がある。
安元洋貴のマイクロフトは、登場するたびに情報量が多い。あの低音でゆったりした話し方が「この人、全部知った上で動いてる」という圧を出す。声優と夜あそびで見せる安元さんとは別の生き物みたいで、それが面白い。
読んで見たくなったら——『憂国のモリアーティ2クール』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「悪役が主人公」の話が好きだが、単純な復讐譚や爽快感より、内面の矛盾を見たい人
- シャーロック・ホームズ原作の再解釈ものに耐性がある人(原作知識は不要だが、あると深みが増す)
- 声優の演技の細部を拾うのが好きな人。台詞よりも「間」と「呼吸」に注目できる人
- 1クール目を見終えて「続きが気になる」と思った人(2クールから見るのは推奨しない)
合わない人
- 勧善懲悪・スカッとする展開を期待する人。この作品は基本的に後味が重い
- キャラクター同士の関係性より、謎解きとしてのミステリーを期待する人。本格推理ではない
- 19世紀ヨーロッパの階級社会という設定に疲れる人。世界観の重さがそのまま作品の重さになる
次に見るなら
バンデットリング(近い雰囲気ではないが)よりは、同じ「体制に抗う人間の話」という軸で——
91Days——禁酒法時代のアメリカを舞台に、復讐のために悪の組織に潜り込む男の話。「目的のために手を汚し続ける主人公」という点でモリアーティと重なる。どちらも「完遂の先に何が残るか」を問う作品。dアニメ・U-NEXTで配信中。
文豪ストレイドッグス——近代文豪をモチーフにしたキャラクターたちが組織間の抗争に巻き込まれる話。「知性と異能と美意識」を軸にした戦いの描き方が近い。こちらは少しエンタメ寄りで見やすい。長いシリーズだが入りやすい。
ヴィンランド・サガ——時代も世界観も違うが、「暴力によって変革しようとした人間が、最終的に暴力を否定する」という構造が共鳴する。1期と2期で作品の色が大きく変わるが、それがモリアーティの1クール→2クールの変化と少し似ている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「憂国のモリアーティ」第2クールは、dアニメストアおよびU-NEXTで視聴可能です。どちらも第1クールから連続して配信されているため、最初から一気見するのにも最適な環境が整っています。サブスクに加入済みであれば追加料金なしで楽しめるので、この機会にぜひ確認してみてください。



