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ブレイク ブレイド 第六章 慟哭ノ砦
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Production I.G |
作品概要・あらすじ
あらすじ
魔法石を扱えない「不使い」として生まれたライガット・アローは、古代ゴレム「デルフィング」の搭乗者として激動の戦場を生き抜いてきた。全六部作の完結編となる本作では、ザルタナ王国とアテネ連邦の激しい攻防がついに終幕を迎える。かつての親友との宿命的な対立、仲間たちの犠牲、そして戦争の理不尽さ──すべての感情が収束する「慟哭」の決戦が描かれる。みどころ・魅力
① 完結編ならではの圧倒的な戦闘スケール
シリーズ最終章として描かれる決戦は、作画・演出ともに全六章の中で最もテンションが高い。デルフィングと敵ゴレムの激突シーンは劇場版クオリティの映像美で描かれており、メカアクションファン必見の仕上がりとなっている。② 「親友同士の戦争」というテーマの決着
ライガットと元親友ズーのすれ違い、そして対立の行方がこの章で描かれる。同じ時代に生き、異なる立場に立つ者たちの葛藤は、単なる勝敗を超えた感情的な重みを持つ。友情と信念がぶつかり合うドラマは本作の最大の魅力のひとつだ。③ 「慟哭」が示す感情的クライマックス
タイトルに込められた「慟哭」という言葉の通り、本作は戦争の悲痛さと喪失感を真正面から描く。派手なアクションの裏側にある人間ドラマが丁寧に描かれており、シリーズを通じて感情移入してきた視聴者ほど深く刺さる結末が待っている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 羽原信義 |
|---|---|
| 音楽 | 平野義久 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | コキア「Fate」 |
| ED | コキア「嘆きの音」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
第五章まで全部劇場で追いかけてきた人間として言わせてほしいんだけど、この第六章から入ろうとしている人は絶対に止めた方がいい。というか、止める前に「あなた本当に第一章から見ましたか」と確認したくなる作りをしている。
最初に見たとき、正直なことを言うと「これで全部終わるのか」という感慨よりも、「この密度のまま畳みきれるのか」という不安の方が先に来た。ここまで引っ張ってきた人間関係の糸が、一本一本ほどけていくというより、引きちぎられていく感触。それが「慟哭ノ砦」というタイトルの意味するところで、見終わってしばらくは劇場の外に出る気になれなかった。
「正しい側」など存在しない戦場で、それでも引き金を引かなければならない話
ブレイク ブレイドという作品を通して見てきた人なら気づいているはずだけど、この作品は「主人公が敵を倒して世界を救う話」では一切ない。ライガット・アローは術式が使えない——つまり「普通の人間」として生まれた男が、ゴレムを動かせるという特殊な体質だけを理由に戦場に引きずり込まれる。彼が戦う相手は、かつて親友だった人間だ。
第六章はその構造が最も先鋭化するフィルムで、「勝つこと」と「誰かを失わないこと」が完全に矛盾する局面にライガットを追い込んでくる。国家の論理、友情の論理、生存の論理——これらが全部バラバラの方向を向いたまま、戦争という場だけが「どれかを選べ」と迫ってくる。
中村悠一が演じるホズルは、この作品における「合理性の化身」みたいなキャラクターで、第六章での彼の判断は筋が通っているがゆえに冷たい。合理的だからこそ救いがない。神谷浩史のゼスも同様で、彼が親友であるがゆえに敵対しなければならないという構造は、単純な善悪の物語を完全に拒絶している。喜多村英梨演じるレトが背負っているものの重さも、第六章では全部回収されてくるから、彼女の声が変化していく瞬間を聞き逃してほしくない。
「慟哭」というのは叫び声であって、しかしその叫び声には正しさが伴っていない。誰もが「自分なりの正しさ」を抱えたまま傷つけ合っているのが、この最終章で描かれていることの核心だと思う。それは現実の戦争と構造が同じで、だからこそ見終わった後にカタルシスではなく重さが残る。
特に刺さったシーン
終盤、ライガットが決断を迫られる場面での中村悠一と神谷浩史の芝居の応酬。台詞の量でいえば決して多くないのに、二人の声の「間」だけで感情の密度が全部伝わってくる。ここは本当に映画館の音響で聞かなければいけないシーンで、セリフとセリフの隙間に乗ってくる環境音と音楽の処理が、劇場の大スクリーンと音響システムの恩恵をまともに受けている。
もうひとつ、斎藤千和演じるシギュン・エルステルが静かに立っているだけのカット。芝居としての派手さは何もない場面なのに、彼女がここまで背負ってきたものの全部がそのシルエットに乗っているように見えた。アニメーションの「静止」が情報量を持つ瞬間、というのがあって、このカットはまさにそれだった。中井和哉のボルキュスが発する声の低音も、終盤の緊迫感を底から支えていて、こういう「土台を作る芝居」は劇場音響でこそ際立つ。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。TSUTAYA DISCASの30日間無料トライアルでレンタル代ゼロで見れる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 第一章から第五章まで全部見ている人(これが前提条件)
- 勝利で終わらない戦争ものが好きな人
- 中村悠一・神谷浩史の対話劇を音響の良い環境で聞きたい人
- メカデザインより人間関係の方が気になるロボットアニメファン
- 後味の重さを「良いもの見た」と変換できる視聴体験を求めている人
合わない人
- 第六章からいきなり見ようとしている人(構造上、何もわからないまま終わる)
- スカッとするカタルシスや明確なハッピーエンドを求めている人
- ロボット戦闘のアクション密度を最優先に求めている人
- キャラクターが多くて関係性を把握するのが苦手な人
次に見るなら
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア——「長年の関係が戦場で終わる」という構造が最も近い劇場作品。ライガットとゼスの関係に重ねて見ると、シャアとアムロの決着の意味がまた違って見えてくる。ブレイクブレイドが好きなら、こちらも「どちらが正しかったのか」という問いを持ち続けながら見ることになるはず。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 劇場版——戦争の「後」を生きる人間の話として対になる作品。ブレイクブレイドが戦場の渦中を描くのに対し、こちらは終戦後の傷を丁寧に扱っている。劇場音響で体験してほしいという意味でも共通する。どちらも「戦争を肯定も否定もしない」視点で描いている点が似ている。
蒼穹のファフナー THE BEYOND——長期シリーズの積み重ねが最終章で爆発する体験として、ブレイクブレイドと同じ構造を持つ。こちらも「一作目から順番に見ないと何もわからない」タイプで、だからこそ積み重ねてきた分だけ最終局面の重みが違う。キャラクターを長い時間かけて好きになった末に、その決着を見届ける体験が好きなら確実に刺さる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現在、『ブレイク ブレイド 第六章 慟哭ノ砦』は主要な定額配信サービスでの配信は確認されていません。視聴にはBlu-ray・DVDの購入またはレンタルをご利用ください。全六章の完結編として、シリーズを最初から順にご覧になることでより深く楽しめます。
