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英國戀物語エマ ~メルダース編~
| 放送年 | 2007年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Ajiado |
遠く離れたハワース村で、エマの人生の新しい章が始まった。裕福なモルダー家に雇用されたエマは、過去を断ち切ることを決意する。新しい屋敷、魅力的だが風変わりな新しい女主人、そして自分たちの秘密を抱えた使用人たちに適応しなければならない。一方、ロンドンではウィリアムが父親の遺志を守ろうと懸命に努力していた。
作品概要・あらすじ
あらすじ
ロンドンを離れ、ハワース村のモルダー家へと奉公に出たエマ。新たな屋敷での生活を通じて、華やかな上流社会とは異なる人々の温かさと複雑な人間関係に触れていく。一方、ロンドンに残ったウィリアムは、父の遺した意志と自らの想いのあいだで葛藤を続けていた。かつて共に過ごした日々を胸に抱えながら、ふたりはそれぞれの場所で新たな一歩を踏み出そうとする。みどころ・魅力
① モルダー家での新生活が描く、もうひとつのヴィクトリア朝
上流貴族とは異なる富裕層の屋敷を舞台に、個性豊かな使用人たちとエマの交流が丁寧に描かれる。階級社会の中でも人としての温もりが息づくモルダー家の日常は、第1期とはまた異なる英国情緒を味わわせてくれる。② 離れていても続く、ふたりの心の物語
エマとウィリアムが同じ空間に存在しないにもかかわらず、互いへの想いが静かに通い合う演出が光る。セリフよりも表情や所作で感情を語るスタイルは本作の真骨頂で、切なさの中に品格ある恋愛ドラマとしての醍醐味が凝縮されている。③ 時代考証に裏打ちされた美術と衣装
19世紀後半の英国を忠実に再現した背景美術と衣装の細部まで、原作者・森薫のこだわりが画面に宿っている。メイド服の刺繍から屋敷の調度品まで、一コマ一コマに時代の空気が詰まっており、ヴィクトリア朝文化に関心のある視聴者にも十分に応える作品となっている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 小林常夫 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 池田眞美子 |
| キャラクターデザイン | 清水恵子、楠本祐子 |
| 美術監督 | 笹川真理 |
| 音響監督 | 菊田浩巳 |
| OP | 両国国技館「Silhouette of a Breeze (Celt Ver.)」 |
| ED | 両国国技館「Silhouette of a Breeze (Celt Ver.)」 |
| ED | 両国国技館「Rondo of Lilybell」 |
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アニメ
書籍
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
1期を見終わったときに「続きがある」と知って、そのまま勢いで突入した。メイドものというジャンルだけ聞くと「またその手のやつか」と身構えるけど、エマはそういう作品じゃない。ヴィクトリア朝のロンドンを舞台に、階級の壁を真正面から描くラブストーリーで、1期を見た人間ならその続きが気にならないわけがなかった。最初にメルダース編のOPを見たときは「あ、エマがロンドンから離れた話になるんだ」と少し寂しくなったのを覚えている。舞台が変わることへの不安が正直あった。でも2回目を見直したとき、あのOP映像の選択が実は作品全体のトーンをちゃんと語っていたんだと気づく。ハワースの寒々しい風景と、エマの表情の静けさ。あれは喪失の物語の入口だった。
過去を「断ち切る」ことの不可能さを、メイドの仕事着の中に隠した話
メルダース編が描いているのは、一言で言えば「忘れようとする人間の、忘れられなさ」だ。
エマはモルダー家に雇われ、新しい屋敷で新しい生活を始める。決意がある。過去を断ち切るという、あの静かで頑固な決意が。でも物語はすぐにそれが無理だと教え始める。使用人同士の人間関係、屋敷の空気、そして何より自分の中にある記憶——それらが全部、エマを「過去を持つ人間」として扱い続ける。
モルダー家の女主人がまた面白くて、魅力的だが風変わりという設定が単なる個性の装飾じゃない。彼女はある意味で、エマの鏡として機能している。自分の場所で、自分の流儀で生きている女性の姿が、エマに何かを突きつける。
一方のウィリアムは、父親の遺志という別の「過去」に縛られている。エマが過去から逃げようとしているのと対照的に、ウィリアムは過去を守ろうとしている。この二人の非対称な関係が、メルダース編の構造的な面白さだと思う。逃げる者と守る者が、同じ「過去」という重力に引っ張られている。
1期が「越えられない壁を前にした恋愛」の話だったとすれば、メルダース編は「壁を越えようとした後の、それでも残る痛みの話」だ。ハッピーエンドに向かう物語のはずなのに、どこか切ない後味がずっとある。それはたぶん、エマが笑っていても目の奥が笑っていない瞬間を、作品がちゃんと描いているからだと思う。
ちなみに大原さやかが演じるグレイス・ジョーンズの声が、このシリーズの空気感にものすごく合っている。品があって、でも人間的な温かみもある声質が、ヴィクトリア朝の上流社会の「表と裏」を同時に体現していて、聴いているだけで時代の空気が伝わってくる。
特に刺さったシーン
エマが新しい屋敷の仕事に黙々と取り組む序盤の描写が好きだ。セリフが少ない。でもその少なさが逆に饒舌で、「この人は今、感情を殺して生きようとしているんだ」というのが手の動き一つで伝わってくる。
井上喜久子が演じるモニカ・ミルドレイクが初めてエマに話しかけるシーンも印象的だった。声の温度感が絶妙で、「この女主人はただのクセ者じゃない、何か深いものを持っている」と一発でわかる。267本のキャリアが積み上げた、声だけで人物の層を作り出す技術を感じた。
それから使用人たちのやりとり。それぞれが秘密を抱えているという設定が、序盤は伏線として薄く敷かれているだけなのに、2回目に見ると「あのセリフはそういう意味だったのか」という発見が多い。斎賀みつき演じるアデーレの声の芝居も、最初はただの気の強いキャラクターに聞こえるけど、話が進むにつれて声のトーンが微妙に変化していくのが気になり始める。
読んで見たくなったら——『英國戀物語エマ ~メルダース編~』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 1期を見てエマとウィリアムの関係に引っかかりが残っている人
- ヴィクトリア朝の雰囲気・階級社会の描写が好きな人
- 派手な演出より、抑制された感情表現に美しさを感じる人
- キャラクターの内面が行動よりも沈黙で語られる作品が好きな人
- 声優の演技を細かく聞き取る楽しみをアニメに求めている人
合わない人
- テンポの速い展開やアクション要素を求めている人
- 1期を見ていない状態で視聴すると人間関係が把握しにくい
- 「メイドもの」という言葉からサービス的な要素を期待している人
- ラブストーリーはすれ違いより進展重視という人には、中盤の静けさが長く感じるかもしれない
次に見るなら
英國戀物語エマ(1期)を未視聴なら当然こちらが先。メルダース編は完全な続編なので、エマとウィリアムの関係性を知らずに見ると感情的な重みが半減する。ヴィクトリア朝ロンドンの階級描写と、静かで誠実なラブストーリーという土台はここで作られている。
花咲くいろはは現代舞台の旅館ものだが、「新しい職場・新しい人間関係の中で過去と折り合いをつけながら成長する女性」というテーマが近い。日常の仕事描写を丁寧に積み上げる作風も似ていて、エマの落ち着いた空気感が好きなら入りやすい。
昭和元禄落語心中は時代も舞台も違うが、「抜け出せない過去と、それでも続く生」という核心テーマが重なる。こちらもセリフと沈黙のバランスが絶妙で、声優の演技で全部語る作品。メルダース編の余韻が残っているうちに見ると、両方の見え方が変わる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『英國戀物語エマ ~メルダース編~』は、**dアニメストア**および**Hulu**にて配信中です。第1期に続いてエマとウィリアムの行方を見届けたい方は、両サービスでまとめて視聴できます。ヴィクトリア朝を舞台にした静かで丁寧な恋愛ドラマの結末を、ぜひお手元の環境でお楽しみください。


