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笑ゥせぇるすまんNew
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Shin-Ei Animation |
旅商人・最黒福造は、顧客の心の望みを叶える品を扱う。彼が取引を成立させ、顧客の不健全な欲望を満たすと、しばしば恐ろしい結果がもたらされる。特に取引の条件を破ると、より悲劇的な報いを受けることになるのだ。
作品概要・あらすじ
あらすじ
謎の旅商人・喪黒福造は、人々の心の奥底に潜む欲望を見抜き、その望みを叶える品やサービスを提供する。彼との取引に応じた者は束の間の幸福を手にするが、喪黒が定めた「禁止事項」を破った瞬間、想像を絶する恐ろしい報いが訪れる。人間の弱さや欲深さをブラックユーモアたっぷりに描いたダーク・アンソロジー作品。みどころ・魅力
① 1話完結のテンポのよさと後味の悪さ
各エピソードは独立した1話完結形式で、忙しい合間にも気軽に視聴できる。しかし毎回必ずといっていいほど後味の悪いオチが待ち受けており、視聴後に「自分だったら?」と思わず考えさせられる絶妙な読後感が癖になる。② 藤子不二雄(A)原作の普遍的な人間描写
原作は1969年から続く藤子不二雄(A)の名作漫画。欲望・見栄・浮気・怠惰といった人間の弱さを誇張なく描くため、時代を超えて刺さるリアリティがある。2017年版では現代社会のSNS依存やストレスなど、現代人が共感しやすいテーマも盛り込まれている。③ 喪黒福造の圧倒的な存在感
満面の笑みを絶やさない喪黒福造のキャラクターは、不気味さと愛嬌が同居する唯一無二の個性を放つ。彼が最後に放つ決め台詞「ドーン!」は視聴者の記憶に強烈に刻まれ、作品の代名詞となっている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 小倉宏文 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 鈴木藤雄 |
| 音楽 | 田中公平 |
| 美術監督 | 西田稔 |
| 音響監督 | 飯塚康一 |
| OP | 中村EMI「Don’t」 |
| ED | 高田純次「ドーン!やられちゃった節」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
正直に言うと、最初は半信半疑だった。「笑ゥせぇるすまん」といえば藤子不二雄Aが生み出した、あの独特の空気感が染みついた作品だ。1989年のアニメ版を繰り返し見てきた身としては、2017年にNewとつけてリメイクします、と言われても「そのイメージはもう完成してるんですが」という気持ちが先に立つ。
それでも手を出したのは、玄田哲章が喪黒福造を演じると知ったからだ。大塚周夫の喪黒を超えることは誰にもできないという前提で、では玄田版はどう解釈してくるのか。その一点で見始めた。2回目以降で気づいたのは、作品全体のトーンが想像より落ち着いていて、原作へのリスペクトをベースに現代の視聴環境に合わせた再構築を試みていること。最初に感じた「なぜ今リメイク」という疑問は、見ながら少しずつ薄れていった。
「ドーン!」の前に、人はいつも自分で墓穴を掘っている
この作品を単なる「欲張った人が罰を受けるホラー集」として読むと、半分しか見えない。喪黒福造が顧客に突きつけるのは、本人が最初から持っていた欲望の輪郭だ。彼はそれを「叶えてあげる」のではなく、「可視化して返す」に近い。条件を破るのも、振り返ってみれば必然に見える。最初から守れない約束だったのだ、と。
各エピソードに登場する人物たちは、どこかで見た顔をしている。仕事の不満を抱えたサラリーマン、認められたい中年、抜け道を探す小市民。喪黒が提示するのはショートカットであって、その道を歩くかどうかは本人が決める。「ドーン!」が来るとき、視聴者はすでに「あ、これは詰んでいた」と気づいている。その構造を繰り返し見ても飽きないのは、欲望の形が毎回少しずつ違うからだ。
子安武人が演じる戸鰐学のような、外面だけ取り繕ったタイプのキャラクターを見ていると、子安の声質が持つ薄っぺらさ、という言葉が適切かわからないが、表面だけ整った人間の危うさをうまく乗せてくる。三宅健太の宇土泰造も、地に足のついた庶民感があって、それが崩れていくときの落差がちゃんと機能している。関俊彦や羽多野渉が演じるキャラクターも、それぞれのパートで「ああこの人は最初からこういう人だったんだな」という納得感を声で補強してくる。
玄田哲章の喪黒については、あの笑い声と「ドーン!」の間に一瞬ある静寂が効いている。原作版とは違うアプローチで、より低温で観察しているような喪黒になっていた。好みは分かれると思うが、リメイクとしての独自性を出そうとした選択としては理解できる。
特に刺さったシーン
序盤のエピソードで、顧客が喪黒との約束をあっさり破る瞬間がある。「まあいけるだろう」という雑な自信で踏み越えるその感じが、見ていてひどくリアルだった。禁忌を破るシーンというのは普通、葛藤を描くものだが、この作品はそこをほとんどサラッと流す。だからこそ後から来る「ドーン!」が重い。2回目に見たとき、そのサラッとした踏み越えの瞬間をむしろ丁寧に追ってしまった。
中盤以降、羽多野渉が演じる直木純一の回で、声の温度が少しずつ変わっていく演技があって、そこは印象に残っている。熱が入るというより、内側から何かが滲み出てくる感じの変化で、「あ、この人はもう引き返せないところに来た」と音で先に気づかされた。テキストの展開より声が一歩早くて、それが怖かった。
読んで見たくなったら——『笑ゥせぇるすまんNew』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- オムニバス形式のダーク寓話が好きで、一話完結で完全燃焼したい人
- 原作・旧アニメを知っていて、リメイクがどう解釈したか比較したい人
- 人間の小さな欲望と自業自得の構造に妙な共感を覚えてしまう人
- 声優の演技で作品の温度を読む癖がある人
- 後味の悪さを楽しめる、落ちのある怪談的な話が好きな人
合わない人
- キャラクターの成長や救済を期待して見る人(そういう話ではない)
- 旧アニメの大塚周夫版喪黒福造への思い入れが強すぎて比較が止まらない人
- 一話ごとに後味が悪くて気が滅入る、という感受性の人
- 伏線回収や連続ドラマ的なカタルシスを求めている人
次に見るなら
人間の業と因果を淡々と描くスタイルが好きなら、地獄少女は外せない。閻魔あいという存在が喪黒の対になるような構造で、こちらは依頼者の悲しみの方に比重がある。欲望より怨念の話だが、後味の設計が似ている。
藤子不二雄Aの世界観をもっと掘りたいなら、まんが道よりもまず短編の「異色短編集」をアニメ化した作品群を当たってほしい。同じ作家の黒い部分が凝縮されていて、「笑ゥせぇるすまん」との連続性がよくわかる。
現代のホラーアンソロジーとして見るなら、怪談レストランや闇芝居あたりが雰囲気として近い。ただし作りは全然違うので、「雰囲気が似ている」は半分くらいで受け取ってほしい。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『笑ゥせぇるすまんNew』は、dアニメストアおよびDMM TVで視聴できます。1話あたりの尺が短く、スキマ時間にも手軽に楽しめるため、ブラックユーモアや人間ドラマが好きな方にとって非常に見やすい作品です。どちらのサービスも対象プランへの加入で視聴が可能ですので、気になる方はぜひ確認してみてください。
