※本ページはアフィリエイト広告を含みます。

WXIII 機動警察パトレイバー
| 放送年 | 2002年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | MADHOUSE |
東京湾での労働災害が増加し始めると、警察刑事のクスミとハタが調査を命じられる。彼らが発見した真実は、政府の隠蔽、新型生物兵器「WXIII-ウェイステッドサーティーン」に関する陰謀、そしてハタの悲劇的な個人的なつながりへと続く。この脅威を止める唯一の望みは、軍と協力し、WXIIIを…
作品概要・あらすじ
あらすじ
東京湾岸で続発する不可解な労働災害。刑事のクスミとハタは捜査を進めるうち、政府が極秘裏に開発していた生物兵器「WXIII(ウェイステッドサーティーン)」の存在に行き着く。異形の怪物と化したその生命体には、ハタ自身の過去と深く絡み合う悲劇的な真実が隠されていた。機動警察パトレイバーの世界観を舞台に、人間の業と哀しみを描いたダークな劇場作品。みどころ・魅力
① パトレイバーシリーズとは一線を画すノワール刑事ドラマ
本作はレイバーが主役ではなく、二人の中年刑事による地道な聞き込み捜査が物語の軸。陰鬱な東京湾岸の風景と重苦しい空気感が漂い、シリーズ従来のエンターテインメント色とは異なる、骨太なクライム・サスペンスとして仕上がっている。② 生物兵器「WXIII」が体現する哀愁と恐怖
怪物として描かれるWXIIIには、人間としての記憶と感情の残滓が宿っており、単純な悪役として割り切れない切実さがある。その存在とハタ刑事の因縁が明かされるクライマックスは、SF・怪獣映画でありながら純粋な人間ドラマとして胸に刺さる。③ 押井守作品とは異なる演出が生む独特の質感
本作の監督は濱名孝・西久保瑞穂が担当。押井守が手がけた他のパトレイバー劇場作とは異なる、落ち着いたトーンと写実的な描写が特徴で、シリーズファンにとっても新鮮な視点で楽しめるスピンオフ的立ち位置の作品となっている。キャスト・声優一覧
















スタッフ
| 監督 | 遠藤卓司 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | ゆうきまさみ、高田明美 |
| キャラクターデザイン | 髙木弘樹 |
関連作品
アニメ
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
パトレイバーの3本目、という情報だけで手を出した。押井守じゃないと知ったのは見始めてからだ。じゃあなんだこれは、と最初の30分は戸惑いっぱなしで見ていた。イングラムが出てこない。野明も太田も遊馬もいない。刑事2人が地道に聞き込みをしている。「パトレイバーの映画」という括りで売っているものの実態は、渋くて暗い怪獣×警察ドラマだった。
2回目に見たとき、これが意外と好きな映画だと気づいた。パトレイバーとして見るから裏切られる。SF刑事映画として見ると、これはこれで相当な密度がある。
「守れなかった」という傷が、怪物になるまでの話
この映画の芯にあるのは、ロボットでも生物兵器でもなく、「ハタ」という刑事の個人的な喪失だ。東京湾の水中で起きる連続事故を調査するうちに、彼は自分の過去と正面から向き合わされることになる。その過去が何なのかは序盤から少しずつにじませてくる構造で、終盤に向かってじわじわと絞り込まれていく。
WXIIIという生物兵器は単なる怪物ではなく、ある意味でハタが「守れなかったもの」の成れの果てとして機能している。これを退治することがそのままハタにとっての決着になる——という構図は、ロボットアニメの文法とは全然違う。どちらかというと、70〜80年代の日本映画に近い傷の描き方だ。
平田広明が演じたクスミという刑事が、このハタの相棒として機能している。感情的になりすぎるハタに対して、クスミはずっと乾いていて現実的だ。この対比が映画全体のテンションを支えていて、平田広明の抑えた芝居がなければクスミというキャラクターはここまで成立しなかったと思う。「感情を表に出さないが、内側にちゃんと何かがある」という種類の芝居で、刑事としての長年の疲れと義理の両方が声ににじんでいた。
郷里大輔が声を当てたキャラクターは、あの地を這うような低音がそのまま「政府の重さ」「隠蔽する側の論理」を体現していた。台詞の内容よりも声の質感だけで「こいつは正直に話さない」と伝わってくる種類の芝居で、ベテランの仕事だと感じた。
パトレイバーシリーズとしての文脈で言うと、この映画はシリーズの「周辺」を描いた作品だ。中心にいる野明たちではなく、あの世界の別の場所で生きている人間たちの話。そういう語り方を劇場版でやることへの賛否はあるが、世界観の「奥行き」という意味ではこれ以上ない補完になっている。
特に刺さったシーン
終盤、ハタがWXIIIと対峙する流れの中で、彼が何を守ろうとしていたのか、そして何をもう守れないのかが重なってくる場面がある。セリフは少ない。むしろそこで言葉が減るのが正解で、「説明しない」という選択が逆に重くなってくる構造だった。
あと、序盤の聞き込みシーンの積み重ねが地味にいい。刑事ものとして正直で、2人が足で稼いでいる感じがちゃんと伝わる。クスミとハタの掛け合いが無駄に洗練されていなくて、その「洗練されてない感じ」が2002年の空気と妙に合っている。
読んで見たくなったら——『WXIII 機動警察パトレイバー』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- パトレイバーシリーズを通して見ていて、世界観の「外側」も見たい人
- ロボットより刑事ドラマとしての重さに興味がある人
- 押井守路線より人間ドラマ寄りの方が好きな人
- 郷里大輔・平田広明の芝居が目当てで見ても成立する人
- モンスターものとして怪物の存在に悲しみを読み込める人
合わない人
- イングラムが活躍する映画を期待して見る人(かなり出番が少ない)
- 野明・太田・遊馬たちのドラマを目当てに劇場版を追っている人
- テンポが速いアクション映画として見ようとしている人
- シリーズ未視聴で単品から入ろうとしている人(世界観前提の部分がある)
次に見るなら
同じ「パトレイバー」でも押井守が監督した機動警察パトレイバー the Movieや機動警察パトレイバー2 the Movieは、WXIIIとはまったく違う作家性で作られている。都市論・政治・映像哲学に振り切った2作で、この3本をセットで見ると「パトレイバーという箱でできること」の幅がわかる。
WXIIIに流れる怪物と喪失のトーンが好きなら、ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年)も合うはずだ。怪獣の存在に人間側の感情と歴史を絡める語り口が近く、「怪物を退治すること」の重さを真剣に描いている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『WXIII 機動警察パトレイバー』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。サブスクに加入済みであれば追加料金なしで視聴できるため、手軽に視聴を始められます。パトレイバーシリーズを網羅したい方はもちろん、ハードなSFサスペンスが好きな方にもおすすめの作品です。


