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タイガーマスクW
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 38話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Toei Animation |
「タイガーの穴」では、復活したレスリング界の裏組織で、二人の若き闘士が立ち上がる。一人の闘士は、伊藤直人が富士山の麓に残した虎のトレーニング施設とマスクを受け継いだ。もう一人の闘士はタイガーの穴に入ってから激しい試合で次々と勝利を重ね、黒いタイガーマスクを手に入れた。
作品概要・あらすじ
あらすじ
かつて世界を震わせたプロレスの裏組織「タイガーの穴」が復活。その脅威に立ち向かうべく、二人の若き格闘家が闘いの舞台に立つ。一人は富士山麓のトレーニング施設とタイガーマスクを受け継いだ伊藤直人。もう一人は「タイガーの穴」に潜入し、黒いタイガーマスクを手にした青年。正義と復讐、光と闇のマスクが激突する熱血プロレスアニメ。
みどころ・魅力
① 二人のタイガーが生む「正義vs闇」の対立構造
白と黒、二つのタイガーマスクが対比されることで物語に独自の緊張感が生まれる。同じルーツを持ちながら異なる道を歩む二人の格闘家の宿命的な関係は、単純な勧善懲悪を超えた深みをもたらしている。
② 往年のファンも唸るオリジナル作品へのリスペクト
1969年の梶原一騎原作を現代に蘇らせた本作は、旧来のキャラクターや設定を踏まえつつも新たな物語を展開。オリジナルを知るベテランファンへの敬意と、新規視聴者も楽しめる作劇が見事に両立している。
③ 迫力のプロレス描写と熱量あふれる試合演出
リアリティを意識した技の描写と、勝利への執念を丁寧に描くドラマ性が融合。試合の緊迫感と感情の高まりが連動する演出は、スポーツアニメとして純粋に見応えがあり、最後まで飽きさせない構成になっている。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 小村敏明 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 千葉克彦 |
| 原案キャラデザ | 辻なおき |
| キャラクターデザイン | 香川久 |
| 音楽 | 高梨康治 |
| OP | 湘南乃風「 行け!タイガーマスク; Go! Tiger Mask」 |
| ED | 湘南乃風「KING OF THE WILD」 |
関連作品
アニメ
書籍
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「Wか」と思ったのが正直なところで、タイガーマスクに続編があることをそもそも知らなかった。2016年秋、配信ページでサムネイルを見かけて「まだやってたんだ」と、それくらいのテンションで再生ボタンを押した。
プロレスアニメというジャンルへの期待値は高くなかった。正直に言う。ところが序盤の数話で想定がずれた。二人のタイガーマスクが対極の道を歩むという構図が、単なるスポーツ根性ものではなく、もう少し暗い話になりそうだという予感を漂わせていた。2周目で気づいたのは、最初から随所に散りばめられていた「どちらが正義か」という問いかけで、1回目はアクションを追うのに忙しくてスルーしていたシーンが、かなり意図的に配置されていたことだ。
悪を倒すために悪になる——それを「成長」と呼べるかという話
この作品が描いているのはプロレスではなく、「手段の純度」の問題だと思う。
白いタイガーマスク(伊藤直人の意志を継ぐ側)は、正面から、オールドスクールな正義感で闘う。黒いタイガーマスク(タイガーの穴に潜り込んだ側)は、組織を内側から崩すために、組織のルールで勝ち続けることを選ぶ。同じ「タイガーマスク」という記号を纏いながら、二人のベクトルは最初から真逆だ。
問題は、その「内側から崩す」戦略が、いつの間にか本人を侵食し始めることだ。勝つために残酷な試合をして、勝つために仲間を傷つけて、そのうち「目的のためだから」という言い訳と、「もうそういう人間になった」という事実の境目が曖昧になっていく。梅原裕一郎が藤井タクマを演じているのだが、この変化の過程が声のトーンの変化で見えてくる構造が巧い。序盤の、どこか感情を押し殺したような台詞まわしが、中盤以降じわじわと別の質感を帯びていく。気づけばもともとどんな声だったか確認したくて1話を見返していた。
草尾毅が演じる藤井大助(タクマの父)の存在が、この構図に深度を加えている。タイガーの穴に敗れた世代として、息子の選択を見守るしかない父親という役回りは、プロレスの看板の下に隠れた家族ドラマの層を形成している。単純な復讐劇として読むことも、世代間の断絶として読むこともできる。
タイガーの穴という組織が「システム」として描かれているのも効いている。悪は個人ではなくインフラとして存在していて、だから個人が倒れても再生する。この構造への答えを二人のタイガーマスクがそれぞれ模索するのが、作品の縦軸だ。
特に刺さったシーン
棚橋弘至を鈴村健一が演じるというキャスティングの話をしないわけにいかない。実在のプロレスラーをそのまま実名でアニメに出す、しかも声を本人ではなく声優が当てるというのは、メタな違和感を最大限に利用した判断だ。鈴村健一の声はもともと柔らかみのある温度感があって、それが「プロレス界のエース」という役柄とぶつかる感じが絶妙に機能している。
個人的に最も印象に残っているのは、タクマの試合後の独白に近いシーンだ。勝利の後なのに虚無感だけが残るような間の取り方で、梅原裕一郎の声がほとんど抑揚なく台詞を乗せていく。「これで正しかったのか」を台詞として言わせずに、沈黙と微細なトーン変化だけで観客に投げる演出で、2回目に見たとき鳥肌が立った。
三森すずこ演じる高岡春奈は、ともすれば添え物になりがちな女性キャラだが、物語の初期に見せるある決断のシーンで、感情の激しさと冷静さが同居する演技を聴かせてくれる。プロレス一家の娘として育った女性の複雑な立ち位置が、あの数分間で伝わった。
読んで見たくなったら——『タイガーマスクW』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- プロレスに思い入れがある、あるいはかつてあった人(知識がなくても楽しめるが、あると倍楽しめる)
- 同じ目的地に向かう二人が対照的な手段を選ぶ構図が好きな人
- 梅原裕一郎・草尾毅の演技で1話を決めるタイプの人
- 昭和の劇画テイストが現代アニメに混ざる感触を面白がれる人
- 組織悪・システム悪を描くドラマが好きな人
合わない人
- プロレス描写に最低限のリアリティを求める人(スポーツアニメとして見ると別物)
- 主人公が一本道で成長するシンプルな構造が好きな人
- テンポが速いバトルアニメを期待して見ると中盤のドラマパートが長く感じるかもしれない
- 2016年アニメの作画水準に対してシビアな人
次に見るなら
組織の暗部に潜入しながら自分自身の正体を見失っていく構図が好きなら、メガロボクスを。レトロな質感の画面に、現代的な「システムに抗う個人」の話が載っている。ボクシングアニメだがスポーツ実況ものではなく、どちらかと言えば人間ドラマに軸足がある。
二人の対照的な人物が同じ頂点を目指す構図に引かれたなら、あしたのジョーを。タイガーマスクWの前提にある文化的文脈が丸ごと入っていて、「なぜこのジャンルがこういう話を描くのか」が腑に落ちる。
声優陣の演技から入った人には、ダーリン・イン・ザ・フランキスを。梅原裕一郎が全く異なるキャラクター造形で出演しており、同じ声でここまで別の人間を作れるのかという驚きがある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『タイガーマスクW』はdアニメストアおよびU-NEXTで視聴できます。どちらのサービスも見放題コンテンツとして配信されており、好きなタイミングで全話まとめて楽しめます。プロレスの熱狂と二人の格闘家の宿命を描いた本作を、ぜひ各サービスからご確認ください。
よくある質問
まとめ
『タイガーマスクW』はdアニメストアおよびU-NEXTで視聴できます。どちらのサービスも見放題コンテンツとして配信されており、好きなタイミングで全話まとめて楽しめます。プロレスの熱狂と二人の格闘家の宿命を描いた本作を、ぜひ各サービスからご確認ください。

