※本ページはアフィリエイト広告を含みます。

機動警察パトレイバー2 the Movie
| 放送年 | 1993年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Production I.G |
2002年、パトレイバー第1作から3年後。東南アジアの国連レイバーチームの破壊により、日本の軍事に激震をもたらすテロ計画が進行する。軍事クーデターの危機を前に、特車二課の散り散りになったメンバーたちが集結し、日本の防衛に立ち上がる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
2002年、東南アジアでPKO活動にあたっていた自衛隊のレイバー部隊が壊滅する事件が発生する。それから3年後、横浜ベイブリッジが何者かによって爆破され、首都圏に戒厳令が敷かれる事態へと発展していく。やがて事件の背後に、かつて死んだとされる元自衛官・柘植行人の影が浮かび上がる。失踪した彼の行方と真意を追って、すでに解散状態にあった特車二課の後藤隊長と南雲しのぶ、そして散り散りになった旧メンバーたちが再び動き出す。「戦争と平和」という重いテーマを背景に、首都・東京を舞台とした緊迫の頭脳戦が幕を開ける。みどころ・魅力
① 押井守が描く「戦争と平和」の重厚なテーマ
前作のロボットアクション路線から一転し、本作は「偽りの平和」を問う社会派サスペンスとして構築されている。見せかけの日常がじわじわと崩れていく緊張感と、登場人物たちが交わす思索的な対話が、単なるアニメの枠を超えた骨太なドラマを生み出している。② 緻密に描き込まれた都市・東京のリアリティ
戒厳令下に置かれた東京の街並みや、軍用車両が行き交う光景が圧倒的な情報量で描かれる。空撮を思わせるカットや生活感あふれる背景美術は、まるで実在の都市を記録したかのような説得力を持ち、物語に確かな現実味を与えている。③ 川井憲次の音楽と研ぎ澄まされた映像演出
静寂と緊張を巧みに操る演出に、川井憲次の重厚な劇伴が重なり、独特の沈鬱な世界観を作り上げている。派手なアクションに頼らず、間(ま)と空気で見せる映像表現は、繰り返し鑑賞することで新たな発見がある奥深さを備えている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 押井守 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | ゆうきまさみ、高田明美 |
| 音楽 | 川井憲次 |
| 美術監督 | 小倉宏昌 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
正直、後回しにしていた一本だった。ロボットものの劇場版、くらいの雑な括りで頭の隅に置いたまま、何年も「いつか見る作品リスト」に塩漬けにしていた。押井守という名前は知っていたけれど、構えてしまうところもあって。
で、ようやく腰を据えて見たら、開始十分で姿勢を直した。これはレイバーが暴れる話じゃない。むしろレイバーはほとんど動かない。動かないことに意味がある映画だった。最初は退屈を覚悟していたのに、画面の静けさそのものに飲み込まれていく感覚があって、終わったあとしばらく立ち上がれなかった。二度目に見たときは、台詞の一語一語が最初とは違う重さで届いた。前作のドタバタを期待して入ると確実に肩透かしを食らうけれど、それを承知のうえで一度は通っておくべき場所だと思う。
「平和」という名の戦争——誰も血を流さないこの街の、居心地の悪さについて
この作品は単なるテロ阻止劇ではなく、「自分たちが立っている平和は、本当に平和なのか」という問いを、東京という街まるごとを使って突きつけてくる映画だ。
物語の発端は、橋がひとつ爆破されるという、規模だけ見れば小さな事件にすぎない。けれど犯人の狙いは破壊そのものじゃない。この国の人間に「戦争の感触」を錯覚させること、そして錯覚だけで社会が軋み、軍が街に出てくる様を見せつけることにある。戦闘機の影が一度よぎっただけで、何も撃たれていないのに首都がこわばっていく。あの場面の不気味さは、二度目に見ても背筋が冷える。
面白いのは、犯人がまったくの悪として描かれないことだ。彼が問いかけているのは「お前たちが享受している平和は、よその国の戦争の上に乗っかった、見ないふりの平和ではないのか」という一点で、これに対して登場人物の誰も気持ちよく反論できない。後半、男たちが薄暗い部屋で交わす長い対話は、アクション映画なら確実にカットされる尺を堂々と使って、観客に逃げ場を与えないまま続く。説明じゃなく、思想のぶつかり合いをそのまま見せられている感じがする。
1993年の作品なのに、ここで語られる「偽りの平和」の居心地の悪さは、今見るほうがむしろ刺さるかもしれない。遠くの戦争を画面越しに眺めながら、こちらの日常は何ひとつ揺らがない——あの感覚に名前をつけてしまった映画だと、見終わって思った。
特に刺さったシーン
戦車や装甲車が当たり前みたいに街に並んでいるのに、住民はどこか他人事で、コンビニにでも行くような顔で通り過ぎていく——あの中盤の街並みの描写が、いちばん長く尾を引いた。爆発も銃撃もないのに、ここまで不穏な絵を作れるのかと、二度目はその構図ばかり追っていた。川井憲次の音楽が、煽るのではなく低く沈み込むように鳴っていて、静けさの圧を何倍にもしている。
そして南雲しのぶ。榊原良子の声がとにかく抑制が効いていて、感情を爆発させない芝居なのに、過去の人物の名前が出た瞬間だけ、声の温度がわずかに変わる。あの一瞬の揺れで、この人が抱えてきたものの重さが全部伝わってきて、思わず息を止めた。
逆に救いになるのが、千葉繁が演じる斯波の現場のやかましさだ。重たい思想劇のなかで、ああいう生身の人間くささがふっと差し込まれると、こちらの呼吸が戻る。郷里大輔の山崎を含め、散り散りになっていた連中が再び並ぶ画には、台詞以上のものがあった。
読んで見たくなったら——『機動警察パトレイバー2 the Movie』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ロボットが暴れる爽快さより、「なぜこの街はこうなったのか」を考えるのが好きな人
- 長台詞・長回し・静寂を退屈ではなく緊張として味わえる人
- 平和や戦争という言葉を、ニュースではなく自分の足元の問題として聞きたい人
- 音響と画面の重みを浴びたい、スクリーン体験を大事にする人
合わない人
- 前作のような賑やかなチームものの続きを期待している人
- 派手なバトルやテンポの速い展開を求めている人
- 説明より理屈で押してくる対話劇が苦手な人
次に見るなら
あの静けさと思想の密度にやられたなら、まずGHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊。同じ監督が「人間とは何か」を東洋的な都市の風景に溶かして問う一本で、対話と沈黙の使い方が地続きに感じられる。
「偽りの平和」というテーマに惹かれたなら機動警察パトレイバー the Movieを。シリーズの原点でありながら、すでに都市と災厄の関係を描いていて、2作目への布石がいくつも見つかる。
もっと生々しい現実の手触りが欲しいならパトレイバー2と同時代の空気を吸った人狼 JIN-ROH。押井守が脚本を手がけた、平和の裏で動く暴力と組織を描いた重たい一本で、後味の悪さまで含めて近い場所にある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「機動警察パトレイバー2 the Movie」は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluの4つの配信サービスで視聴することができます。いずれもアニメ作品の取り扱いに定評があるサービスですので、ご自身が普段お使いの環境に合わせて選ぶとよいでしょう。複数のサービスで配信されているため、比較的見つけやすい作品です。


