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はたらく魔王さま!
| 放送年 | 2013年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | WHITE FOX |
魔王サダオは世界征服まであと一歩だったが、勇者エミリアに敗れて現代の東京に漂流してしまう。世界征服のスキルしか持たない魔王は、その能力が役に立たない新しい世界で生活費を稼ぐため、フリーターとして働くことを余儀なくされる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
魔界の支配者・魔王サダオは世界征服まであと一歩というところで、勇者エミリアに追い詰められ、部下のアルシエルとともに見知らぬ異世界——現代の東京——へと逃げ込んでしまう。魔力もなく、言葉も文化も違うこの世界で生き延びるため、魔王はなんとマクドナルドならぬ「MgRonald(マグロナルド)」のフリーターとして働き始める。世界征服の野望は一旦棚上げにして、まずは家賃と食費を稼ぐ——異世界転移コメディの傑作。
みどころ・魅力
① 「最強の魔王」がバイトに全力投球するギャップ爆笑コメディ
魔界最強の存在がシフト管理や接客マナーに頭を悩ませ、バイトリーダー昇格に燃える姿は笑いが止まらない。壮大な設定と地味な日常のギャップが本作最大の魅力。世界征服のカリスマと「時給アップ」への執念が同居する魔王サダオのキャラクターは唯一無二の面白さ。
② 勇者と魔王が東京で繰り広げるラブコメ的掛け合い
追いかけてきた勇者エミリアも現代で生活せざるを得なくなり、天敵同士がご近所トラブルやバイト仲間として絡み合う構図が絶妙。険悪なはずの二人の距離感が徐々に変化していく様子に、思わず感情移入してしまう。
③ キャラクターそれぞれの成長と人情が光るストーリー
ギャグ一辺倒に見えて、仲間を守るために魔力を解放する場面など熱い展開も随所に挟まれる。魔界の住人たちが人間社会に馴染んでいく過程で見せる素直な感情や友情が、作品に温かみと深みを与えている。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 細田直人 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 横谷昌宏 |
| 原案キャラデザ | 029 |
| キャラクターデザイン | 碇谷敦 |
| 音楽 | 中西亮輔 |
| 音響監督 | 明田川仁 |
| OP | 栗林みな実「ZERO!!」 |
| ED | nano.RIPE「月花」 |
| ED | 栗林みな実「ZERO!!」 |
| ED | ナノ.ライプ「スターチャート」 |
| ED | ナノ.ライプ「ツマビクヒトリ」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
2013年の春クールはけっこう豊作で、これもその中の一本だった。タイトルだけ見て「また異世界転移系か」と思いかけたところで、逆だと気づく。魔王が現代日本に来る。しかもバイトをする。そのシンプルさで引っかかって、とりあえず1話だけ見るつもりで再生したら普通に最後まで見ていた。
最初に見たときは「コメディとして綺麗にまとまってるな」くらいの感触だった。2回目で気づいたのは、ギャグの構造がかなり丁寧に設計されているということで、笑いの大半が「魔王の能力が現代で的外れに機能してしまう」ズレから来ている。世界征服のスキルセットで臨むバイト先のマクドナルド的ファーストフード、という絵面のおかしさが、飽きずに30分持つように計算されている。雑なコメディではなかった。
「能力が通じない場所」で人間はどう立つか、という話
表面上はコメディだし、実際に笑えるのだが、この作品が意外とまともに向き合っているのは「自分の文脈が通じない環境でどう生きるか」という問いだと思う。
魔王サダオは世界征服まであと一歩だった存在だ。戦略眼があり、統率力があり、圧倒的な魔力がある。ところが現代東京ではそのいずれも使えない。魔力は枯渇し、城もなく、部下はアルバイト仲間になる。そこで彼がどうするかというと——腐らずに、バイトを真面目にやる。シフトに入り、接客を学び、社員登用を目指す。その姿勢が妙に清々しい。
これは移民の話でもあるし、リストラされたエリートの話でもあるし、30代で異業種転職した人間の話でもある。「かつて自分が持っていたものが通じない場所」に放り込まれたとき、人はどう立て直すのか。魔王という極端な設定を使うことで、その普遍的なテーマをコメディとして消化することに成功している。
一方で勇者エミリア側も面白い。エミリアは「打倒すべき相手」を失った状態で現代に迷い込み、結局コールセンターで働いている。ここでも同じ構図が繰り返される。自分を定義していたものがなくなったとき、人はどう自己を保つか。日笠陽子のエミリアは、怒りと戸惑いと妙な律儀さが混在していて、その不安定さがキャラクターに奥行きを与えていた。主人公と同じくらい見ていて飽きないキャラだった。
こういう作品を「単なる日常系ラブコメ」で片付けてしまうのはもったいない。笑いの裏側に、それなりに骨のある問いがある。
特に刺さったシーン
シフト上がりにサダオが同僚と話しているような何でもない場面が妙に好きだった。世界を支配しようとしていた存在が、ファーストフードの袋を手にして笑っている。その落差のおかしさを、鈴木達央の演じるサダオは「威厳を捨てきれていない普通の青年」という絶妙なラインで維持していた。
下野紘のルシフェルが出てきたあたりの引きこもり描写も印象的で、元悪魔が現代に完全適応してゲームとネットに溶け込んでいる絵面が面白かった。下野紘はああいう「ちゃんとダメな奴」をやらせると妙に生き生きする。
東山奈央の千穂は序盤から終盤まで一貫してリアクションが誠実で、日常パートのテンションを地に足がついたまま保つ役割を担っていた。脇を固めるキャラの声が安定しているかどうかで作品全体の体感がかなり変わる。この作品はそこが良かった。能登麻美子の由姫も、登場シーンは多くないながら存在感がきちんとあった。
読んで見たくなったら——『はたらく魔王さま!』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
合う人
- 設定の奇抜さより、日常ギャグのテンポで選ぶ人
- バトルより会話劇でキャラクターを掘り下げるタイプの作品が好きな人
- ラブコメ的な三角関係をそこまで重視せず、世界観のおかしさを楽しみたい人
- 2013年前後の日常系・コメディ系の空気感に慣れている人
合わない人
- ファンタジー設定のアニメに「ちゃんとした異世界描写」を求める人——魔王の世界はほぼ出てこない
- ラブコメの進展をはっきり求める人——1期は基本的に何も動かない
- テンポが早くてアクションが多い作品しか続かない人には少し地味かもしれない
次に見るなら
Re:ゼロから始める異世界生活——異世界転移という同じ出発点から、こちらは徹底的にダークな方向へ進む。魔王さまの「落差のコメディ」に対してリゼロは「落差のホラー」とも言える構造を持っていて、比較すると互いの設計がよく見える。
甘城ブリリアントパーク——「超有能な人間が制約だらけの環境でどう動くか」という構図が近い。こちらも能力者が半ば強制的に日常的な仕事に巻き込まれる展開で、笑いのトーンも似ている。
のうりん——農業高校という地に足のついた設定にギャグとキャラクター劇を乗せる構成で、日常系コメディが好きなら普通に楽しめる。魔王さまほどファンタジー要素はないが、テンポの作り方が近い時代の空気感を持っている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『はたらく魔王さま!』はdアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Hulu・Disney+の主要5サービスで視聴可能です。多くのサブスクサービスに対応しているため、すでに契約中のサービスからすぐに視聴を始められます。続編『はたらく魔王さま!!』(2022年)も各サービスで配信されており、まとめて一気見するのがおすすめです。




