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小林さんちのメイドラゴン バレンタイン, そして温泉! (あまり期待しないでください)
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Kyoto Animation |
バレンタインデーに、トールはコバヤシに愛のポーションが入ったチョコレートを渡そうとするが、すぐに見破られる。しかし、コバヤシはカンナが受け取ったチョコと間違えて食べてしまう。ただし、チョコに含まれたアルコールでポーションの効果は相殺される。その後、真琴が温泉旅館への旅行にみんなを招待する。
作品概要・あらすじ
あらすじ
バレンタインデーを迎え、トールはコバヤシへの愛を込めて愛のポーション入りチョコレートを用意するが、コバヤシにはあっさり見破られてしまう。しかしその後、カンナが受け取ったチョコと混同したコバヤシが誤って口にしてしまう。幸いチョコに含まれたアルコールがポーションの効力を打ち消し、事なきを得る。後半では、真琴がみんなを温泉旅館へ招待。にぎやかなメンバーと共に日常の延長線上にある特別なひとときが描かれる。みどころ・魅力
① トールとコバヤシの”空回りラブコメ”が凝縮
本編では描ききれないふたりのやり取りが、このOVAではたっぷり味わえる。愛のポーションという強引な手段に出るトールと、冷静に対処しつつもどこか温かいコバヤシのコントラストが絶妙で、シリーズのラブコメ成分を純粋に楽しみたいファンにはたまらない一作だ。② カンナをはじめキャラクターたちのほのぼのした日常
バレンタインという特別な日を舞台に、カンナや真琴ら脇キャラも存在感を発揮する。テレビ本編の緊張感やシリアスさを抜きにして、キャラクターたちが思い思いに過ごすゆるやかな空気感がOVAならではの魅力。日常系コメディとしての満足度が高い。③ 温泉パートで広がるにぎやかアンサンブル
後半の温泉旅館シーンでは、個性豊かなメンバーが一堂に会してわちゃわちゃと騒ぎを繰り広げる。ドラゴンたちと人間が入り混じった温泉旅行という非日常設定が笑いを生み出しつつ、本編では見られないリラックスした各キャラの表情も楽しめる。キャスト・声優一覧


















スタッフ
| 監督 | 武本康弘 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 山田由香 |
| キャラクターデザイン | 門脇未来 |
| 音楽 | 伊藤真澄 |
| 美術監督 | 渡邊美希子 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | fhána「青空のラプソディ」 |
| ED | チョロゴンズ「イシュカン・コミュニケーション」 |
関連作品
アニメ
書籍
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルに「あまり期待しないでください」って書いてある。これ、自分で言うのかと思って逆に気になって再生した。小林さんちは本編をたまに見ているくらいの距離感で、毎クール追ってるわけじゃない。でもトールとコバヤシの関係性のゆるさは好きで、気が向いたとき手が伸びる作品ではある。
で、このOVA。2017年公開で、TVシリーズ1期(2017年1〜4月)の補完的な一本。外伝というより「エピソード0.5」みたいな立ち位置で、本編を全部見た上で見ると関係性の解像度が上がる感じがある。バレンタインと温泉旅行という、まあ絵に描いたようなイベント回を2本立てで詰め込んだ構成で、確かに「本編ではない」という正直さが冒頭のタイトルに出ている。2回見ると、1回目で笑って流したシーンに意外と細かい仕掛けが入っているのに気づく。
愛情表現がズレているから、かえって本物に見える
バレンタインにチョコを渡そうとするトールが、惚れ薬入りのポーションを混ぜてくる。コバヤシはすぐ見破る。この一連のやりとり、笑えるんだけど、見終わった後にじわじわ来る部分がある。
トールって、好意を「魔法で解決しようとする」んだよね。人間の恋愛作法を学ぼうとしているんだけど、根本的な発想がドラゴンのまま。だから「チョコを渡す=効果的に相手を動かす手段」という発想になる。コバヤシはそれをすぐ察知して、「またか」という顔で受け流す。
でも——ここが面白いところで——コバヤシは怒らない。呆れはするけど、拒絶はしない。で、カンナが受け取ったチョコと間違えて食べてしまうというオチになるんだけど、あのシーンの田村睦心の演技が絶妙で、「気づいてなくはないだろう」という間が入っている。あの一瞬に、コバヤシがトールの気持ちをどう受け取っているかが全部入っている気がした。
このOVAが描いているのは、たぶん「愛情表現の不器用さ」ではなく、「不器用な表現をする相手を受け入れること」の話だと思う。トールは毎回ズレた方向でコバヤシに近づこうとして、コバヤシはそのズレを修正せず受け流す。修正しないこと自体が、受容の形になっている。
温泉パートも同じ構造で、真琴が旅行に招待するというイベントを通じて、「みんなで何かをする」という行為そのものに意味がある。行き先も内容も、そこにいる顔ぶれが全部で、特別なことは何も起きない。でもそれが、このシリーズの核心だと思う。
小野大輔が声を当てているファフニールが、温泉パートで見せるリアクションが地味にいい。あの演技、もともとクールで距離を置くキャラなのに、温泉という「全員が無防備になる場」で少しだけ表情が緩む瞬間がある。中村悠一の滝谷も含めて、人間側の男性キャラが「ドラゴンたちの日常に少しずつ引き込まれていく」ポジションとして機能していて、OVAの短い尺でもその関係性の変化がちゃんと描けている。
特に刺さったシーン
チョコを食べてしまうシーン。コバヤシが「あ」という顔をした後、何も言わずに飲み込む。田村睦心の演技がここで光っていて、驚き・諦め・受容が0.5秒くらいの間に全部入っている。台詞がないからこそ伝わるものがあって、2回目に見てそこに気づいてから、このシーンの見え方がぜんぜん変わった。
それと、加藤英美里の才川リコ。バレンタイン回での張り切り方が過剰で、あの過剰さが才川というキャラクターの全部を表している。カンナへの一方的な執着と、それを全く意に介さないカンナのコントラストが、短い尺の中でしっかり機能している。石原夏織の真ヶ土も温泉パートで良い仕事をしていて、「ここにいていいのかな」という居心地の悪さをちゃんと演じながら、最終的に溶け込んでいく過程が自然だった。
読んで見たくなったら——『小林さんちのメイドラゴン バレンタイン, そして温泉! (あまり期待しないでください)』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- TVシリーズ1期を見終えて、「もう少しだけこの空気感を吸っていたい」という人
- 大きな事件が起きなくても成立する日常系が好きな人
- キャラクターの関係性の細かい変化をコマ送りで追う視聴スタイルの人
- 田村睦心・中村悠一の演技を追いかけているファン
合わない人
- TVシリーズ未視聴で単体で見ようとしている人(キャラ関係の説明が一切ない)
- 「OVAだから何か特別なことが起きる」と期待している人(タイトル通り、起きない)
- テンポが遅い日常描写に飽きやすい人
次に見るなら
小林さんちのメイドラゴンS(2021年)——1期のあとはこちらが正統続編。OVAで感じたキャラクターの関係性の深まりが、2期でさらに積み重なっていく。illyaが加わり、コバヤシとトールの距離感にも変化が出てくる。OVAを見た後だと、2期序盤の空気感の違いがわかりやすい。
Gabriel DropOut(2017年)——天使と悪魔が人間界で日常を送るという構造が近い。本来すごい存在が、どうでもいい日常に埋もれていくことの可笑しさという点で、小林さんちと同じ笑いの文法を持っている。こちらもテンション低めでニヤニヤしながら見られる。
うちの会社の小さい先輩の話(2024年)——スケールは全く違うけど、「ズレた表現でも確かに伝わっている愛情」という描き方が近い。短尺アニメなのでサクッと見られて、小林さんちのOVAで感じた「何も起きないのに温かい」という質感を求める人に向く。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『小林さんちのメイドラゴン バレンタイン, そして温泉!』は、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・Netflix・Huluで視聴可能です。主要な動画配信サービスで幅広く配信されているため、すでにいずれかに加入中であればすぐに楽しめます。テレビ本編と合わせてチェックしてみてください。








