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DEVILMAN crybaby
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 10話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Science SARU |
主人公・不動明は、親友の飛鳥了から、古い悪魔の種族が人間から世界を奪い返すために戻ってきたことを知る。了は、悪魔に対抗するには悪魔の超自然的な力を取り込む必要があり、自分自身が悪魔と一体化することを提案する。明は変身に成功する。
作品概要・あらすじ
あらすじ
幼なじみの飛鳥了から、悪魔の一族が人類から地球を奪還しようとしていると知らされた不動明。了は「悪魔に対抗するには、悪魔の力を人間が取り込むしかない」と語り、明に悪魔との融合を提案する。純粋な心を持つ明は融合に成功し、悪魔の超常的な力を持ちながら人間の心を保つ「デビルマン」へと変貌を遂げる。やがて悪魔の存在が世に知られるにつれ、人間社会は恐怖と憎悪に蝕まれ、明と了の運命も残酷な方向へと動き始める。みどころ・魅力
① 湯浅政明監督が描く狂気と美の融合した映像表現
湯浅政明監督特有の躍動感あふれるアニメーションで、悪魔との戦闘シーンから人間ドラマまでを圧倒的な画力で描く。意図的に崩した作画と鮮烈な色彩が、作品全体に漂う混沌と狂気を視覚化しており、他のアニメには類を見ない独特の没入感を生み出している。② 永井豪原作を現代に再解釈した人間と悪魔の哲学的テーマ
人間と悪魔の境界線とは何か、善悪の本質とは何かを根底に問いかける重厚なテーマ性が本作の核心。「悪魔より人間の方が残酷かもしれない」という逆説が、SNS時代の群衆心理や差別・暴力とリンクし、現代社会へのするどい批評として機能している。③ ラストまで一気に駆け抜ける圧倒的な疾走感と衝撃の結末
全10話という短い尺の中に、友情・愛・裏切り・絶望が凝縮されており、中盤以降は加速度的に物語が崩壊へ向かっていく。予想を裏切る展開と、原作ファンも息をのむ結末は、視聴後に長く余韻を残す。一度見始めると止まらない構成が多くの視聴者を魅了している。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 湯浅政明 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 倉島亜由美 |
| 音楽 | 牛尾憲輔 |
| 美術監督 | 河野羚 |
| 音響監督 | 木村絵理子 |
| OP | 電気グルーヴ「MAN HUMAN (DEVILMAN crybaby Ver.)」 |
| ED | 卓球と旅人「今夜だけ」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
湯浅政明監督がNetflixでやるというのを知って見始めた。最初の数話は「これは相当攻めてる」という感触だった。映像の密度、音楽のグルーヴ、ラップのビート——アニメとして純粋にかっこいい。序盤の混沌とした描写を「スタイリッシュな悪趣味」として楽しめていた時間が、少しだけある。
ただ中盤以降、明らかに空気が変わる。そこからは「楽しむ」という感覚がどこかへ消えていった。最終回を見終えたあと、しばらく何もできなかった。これを書いている時点で一回しか見ていない。内容が重くて、二回目を開く気力が出ない。見たは見た。ただそれだけで、今は十分だと思っている。
了は明を愛していたから、世界を終わらせた
この作品を「人間 vs 悪魔」のバトルものとして見ると、終盤でかなり裏切られる。DEVILMAN crybabyが本当に描いているのは、愛が破滅を引き起こすメカニズムだ。
飛鳥了という人物の動機を整理すると、これが残酷なほどシンプルになる。彼は人間を憎んでいる。憎んでいるが、不動明だけは別だ。そしてその「別」が、物語全体の引き金になっている。了が人類に戦争を仕掛けるのは、明を守るためでもある——という解釈が成立してしまう構造が、この作品の最も恐ろしいところだ。
村瀬歩の演じる了は、感情の起伏をほとんど表に出さない。それだけに、終盤で微かに滲む「後悔」のような空気が、声のトーンひとつで伝わってくる。台詞の量が少ないのに、何を考えているかが分かってしまう。これは脚本だけの話ではなく、声優の仕事だと思う。
一方、内山昂輝の明は真逆だ。喜怒哀楽が全部ダイレクトに出る。泣くシーンの多いキャラクターで、タイトルの「crybaby」はそのままなのだが、ただ感情的なだけでなく、その泣き声に芯が通っている。感情過多なキャラクターが軽く見えないのは、演じ手の力量だと感じた。
永井豪の原作から大きく変えた部分として、この「了の愛情」がより前景化されていると思う。1970年代の原作にあった怒りとは別の質感で、2018年版の了には切実さがある。湯浅監督がこの時代にこの話をNetflixで作った理由が、そこにあるような気がする。人間同士が互いを「人間かどうか」で選別し始めるとき、最も純粋な愛情が最も純粋な破壊に変わる——その図式は、普遍的すぎて笑えない。
一回見て重かったのは、この構造が逃げ場を用意していないからだと思う。誰かを救おうとして、誰かが死ぬ。愛しているから、終わらせる。その論理が最後まで一貫していて、それが正しいかどうかを作品は判断しない。判断を観客に丸投げして、エンドロールが流れる。
特に刺さったシーン
牧村美樹が「人間かどうか」を問われるくだりは、一回目でも明確に刺さった。潘めぐみの声には、恐怖と気丈さが同時に存在している。泣いていないのに、泣いているような声。あのシーンで「この作品は本気だ」と悟った。
津田健次郎演じる長崎光司については、登場シーンごとに「この人は何者なのか」という緊張感が維持されている。不穏さを声だけで作れる人だと改めて思った。セリフの端々に、言葉にならない何かが乗っている。
あとは音楽。澤野弘之のスコアがダンスミュージックとホラーの境界で鳴り続けていて、映像の狂乱とテンポが完全に合っている。序盤のクラブシーンは、アニメでこれができるのかという驚きがあった。音と映像が切り離せない作品だと思う。サントラ単体でも聴ける強度がある。
読んで見たくなったら——『DEVILMAN crybaby』はNetflixで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 永井豪原作への敬意がありつつ、現代的な解釈で読み直したい人
- 湯浅政明の映像言語に興味がある人(『夜明け告げるルーのうた』『きみと、波にのれたら』の延長線)
- 「救いのない話」を最後まで見届けられる人。後味が悪くても、見たことを後悔しない人
- 声優の演技で作品の解像度が上がる体験をしたい人
合わない人
- グロ描写・性的表現が苦手な人。序盤からかなりある。ここは事前に認識しておいたほうがいい
- カタルシスを求めている人。この作品はカタルシスを渡してくれない
- 一話完結型のテンポが好きな人。全10話で一本の映画に近い構造をしている
- 精神的に消耗している時期に見るのはすすめない。重い。本当に重い
次に見るなら
サイバーパンク エッジランナーズが好きならDEVILMAN crybabyに通じるものがある——というより逆で、この作品を見た後なら『エッジランナーズ』の「愛と破滅」の構図がより深く刺さる。Netflixオリジナルで、短く、後味が悪く、映像が凄い。同じ動線で語られることが多い2本だ。
serial experiments lainは時代も作風も異なるが、「人間であることの定義」を問いかける構造が近い。90年代の作品なのに古びていない。情報と自己の境界が曖昧になっていく感覚は、見た後でじわじわ来る。
進撃の巨人(最終章)は、スケールは全く違うが「愛していたから世界を壊す」という了の論理と共鳴する部分がある。どちらも、動機の純粋さが恐ろしい話だ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『DEVILMAN crybaby』はNetflixにて全話配信中で、国内外問わずいつでも視聴可能です。Netflixオリジナル作品として世界同時配信された本作は、字幕・吹き替えともに対応しており、Netflixのサブスクリプションがあればすぐに楽しめます。
