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1998

機動戦艦ナデシコ The prince of darkness
★ 3.2 / 5.0アクションコメディドラマメカSF
| 放送年 | 1998年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Xebec |
「機動戦艦ナデシコ」終了から2年が経過した。アキトとユリカは消息を絶った。木星人と地球人が連合し、ルリはナデシコBの艦長となった。ボソンジャンプの人気増加に伴い、広大な輸送ネットワークが開発された。ヒサゴ計画と呼ばれるこのチューリップポータルネットワークは、ボース粒子の謎を解く鍵を握っている。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
テレビシリーズ「機動戦艦ナデシコ」の終幕から2年。かつての英雄アキトとユリカは忽然と姿を消し、その行方は誰にも知らされていなかった。地球と木星の連合が実現するなか、天才オペレーター・ホシノ・ルリは最新鋭艦ナデシコBの艦長として成長した姿を見せる。一方、ボソンジャンプ技術を応用した大規模輸送網「ヒサゴ計画」が稼働し始め、そのチューリップ型ポータルネットワークがボース粒子の真実へと繋がる謎を秘めていた。静かに進行する陰謀の中、かつての仲間たちが再び動き出す。みどころ・魅力
① テレビ版の2年後を描く、続きが気になる物語構造
テレビシリーズで活躍したキャラクターたちのその後が丁寧に描かれており、特にルリの艦長としての成長は見ごたえがある。アキトとユリカの「消えた2年間」という謎が物語全体の緊張感を支え、ファンの期待に応える作り込みとなっている。② SF設定の深化とボソンジャンプの真実
ヒサゴ計画と呼ばれるボソンジャンプネットワークの謎は、劇場版スケールの壮大さで掘り下げられる。テレビ版では断片的だったボース粒子の設定が核心に迫り、SFとしての完成度が一段と高まっている。③ アクションとドラマが融合した劇場版クオリティの映像
メカバトルは劇場版ならではのクオリティで描かれ、スピード感と迫力が増している。コメディ要素も健在でシリアス一辺倒にならず、笑いと感動が絶妙なバランスで交差するナデシコらしさが存分に楽しめる。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 佐藤竜雄 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | 麻宮騎亜 |
| キャラクターデザイン | 後藤圭二 |
| 音楽 | 服部隆之 |
| 美術監督 | 小山俊久 |
| 音響監督 | 田中英行 |
| ED | 松澤由美「Dearest」 |
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感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
TVシリーズ未視聴のまま見た。「1998年の劇場アニメで作画がちょっと変」と言われたのがきっかけで、半ば確認作業として再生した。冒頭から「これはTVの続きだ」というのは全身で感じる。人間関係の説明が一切なく、2年後という時間の経過だけが空気のように漂っている。アキトとユリカが消えていて、ルリがナデシコBの艦長になっていて——という事実は提示されるが、その重みを本当に受け取るには、TVシリーズを経ている必要があるんだろうと思った。 それでも不思議なもので、話は「なんとなく」わかる。未視聴者にとっても「何かが失われた」という雰囲気として機能するからだ。初見で感じたのは懐かしさではなく、「何かを知らないままここにいる」という疎外感——それが映画の空気に妙にフィットしていた。「知らなかった2年間」が積み重なって、人はすれ違う
この映画が本当に描いているのは、アクションでもSFギミックでもなく、「2年間」という空白だと思う。 アキトとユリカが姿を消し、残されたクルーはそれぞれの時間を生きた。ルリは艦長になり、世界はボソンジャンプを当たり前のインフラとして使い始めた。ヒサゴ計画と呼ばれるチューリップポータルネットワークが動き出す世界で、物語は再開する。 TV未視聴の自分には、「2年前に何があったか」が見えない。でも、キャラクターたちの関係性を眺めていると、みんなが「2年前のことを言わない」選択をしているように見える。話題にできないのか、する必要がないのか、話してもどうにもならないのか——その沈黙の理由が映画内では明示されないまま進んでいく。 うえだゆうじが演じる天河明人は、再登場したとき、声の質というか佇まいが変わっている。「同じ人間が2年後に別人のように動く」という描写として、それは成立していた。これは演技の話でもあって、うえだゆうじは感情を「前に出す演技」と「引っ込める演技」の切り替えがきれいな声優だと思っているんだけど、このキャラクターでは後者を選んでいた。 ボソンジャンプという技術の設定も面白い。空間を超えられる技術が、「感情を飛ばせない」ことの暗喩として機能している。どこにでも瞬時に行ける世界で、人の心だけが届かない——その構造を映画の背骨に置いているとしたら、かなり意図的な設計だ。 桑島法子のルリは、この映画の中では感情を抑えた艦長として動いている。桑島法子は抑制した演技が上手い声優で、台詞量を増やさずにキャラクターの内側にある何かを滲ませられる。ルリという役はその技術が最大限に活きる設計になっていた。 「喪失を経た人間がどう機能するか」——それがテーマだとしたら、2年という時間は答えを出すには短すぎて、忘れるには長すぎる、ちょうど厄介な長さだ。特に刺さったシーン
ボソンジャンプの映像表現が、1998年の劇場作画として印象的だった。TVシリーズの延長線上にあるはずのものを、スケールアップして見せようとする気合いが画面から出ていて、良い意味で時代の熱量を感じる。 ただ純粋に「刺さった」という意味では、三木眞一郎演じる高杉三郎太の動かし方が気になった。三木眞一郎は「余裕のある男性キャラ」をやりながら、その余裕の内側に何かある層を作るのが上手い声優で、この作品でもその手法が機能している場面がある。表情が読めないまま話が進んで、後から「あのときそういう意図だったのか」と気づく——という構造になっている。初見では読み切れなかったので、これは2回目以降の発見になりそうだと思った。 飛田展男の瓜畑セイヤは、コメディ寄りの役割を担いながら、空気を緩める機能として意外と重要な場所に配置されている。98年の劇場アニメにしては、キャラクターの「使い方」の設計が細かい。読んで見たくなったら——『機動戦艦ナデシコ The prince of darkness』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- TVシリーズのナデシコをリアルタイムで、またはその後追いで完走した人
- 90年代劇場アニメの作画と演出に一種の美しさを見出せる人
- 続編で「失われた時間」を主題にした話が好きな人
- 桑島法子・三木眞一郎・うえだゆうじの演技を追っているファン
- 1998年という時代の劇場アニメを記録として体験したい人
合わない人
- TVシリーズ未視聴で、人間関係の前提なしにそのまま楽しみたい人(かなり厳しい)
- SFアクションにわかりやすいカタルシスを求める人
- コメディと重い展開が混在する90年代的なトーンが苦手な人
- 「続きが見たい」という余韻で終わる映画が嫌いな人
次に見るなら
まず機動戦艦ナデシコ(TVシリーズ)——これが先だろという話ではあるが、映画から入った場合、TVを後追いすることで「あの2年間の前に何があったか」が補完される。映画の台詞やキャラクターの距離感がまったく違って見えてくる構造なので、順番が逆でも意味はある。 トップをねらえ!は、同時代のメカSFとして参照先に挙げたい。スケールアップと喪失が共存していて、ロボットものとして始まりながら感情の話として機能するという構造がナデシコと近い。90年代アニメの熱量を同じ文脈で体感できる。 カウボーイビバップは98年同時期の作品で、乾いたトーンの中に取り返せない喪失を置く作品。ナデシコの映画で感じた「2年という空白の重さ」が好きなら、ビバップの「過去は変えられない」という感覚と接続する部分がある。声優陣も90年代後半を代表する布陣で、演技の比較対象としても面白い。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『機動戦艦ナデシコ The prince of darkness』は、dアニメストアおよびU-NEXTで配信中です。テレビシリーズと合わせて視聴することで、ルリやアキトたちの2年後の物語をより深く楽しめます。ぜひお気に入りのサービスでご確認ください。

