エックス

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2001エックス

エックス

★ 3.1 / 5.0ドラマファンタジーミステリーラブコメ超自然
放送年2001年
フォーマットOVA
話数1話
原作漫画
制作MADHOUSE

「X」TVシリーズの前編となる本作は、美しい寝たきりの夢見者・鍵生が、夢の中で出会った一人の若き女性の生涯と死を思い出す。同時に彼は、地球の運命が決まる悲劇的な未来の夢を語る。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

TVアニメ「X」の前日譚にあたるOVA作品。美しくも病床に伏す夢見者・鍵生は、夢のなかで出会ったひとりの若い女性の生涯と死を追体験する。そして彼はもうひとつの夢を語る――地球の命運が決まる、避けようのない悲劇的な未来の幻視を。運命と愛、滅びの予感が静かに交錯する、幻想的な序章。

みどころ・魅力

① CLAMPが紡ぐ終末の叙事詩、その幕開け

CLAMP原作の壮大な世界観を凝縮した前日譚。夢と現実が溶け合うような幻想的な映像表現が、「X」という作品の核心へと視聴者をゆっくりと引き込んでいく。終末の空気感と美しさが共存する独特のムードが魅力です。

② 「生と死」「個と世界」を対比させる二つの夢

眠り続ける夢見者・鍵生が見る夢は二種類あります。ひとりの女性の生涯と死、そして地球の終末。この対比が、小さな命の尊さと世界規模の運命という普遍的なテーマを、派手な演出を使わず静かに浮かび上がらせています。

③ TVシリーズ「X」をより深く楽しむための入口

2001年放送のTVシリーズ前編として位置づけられており、本作を先に観ることで世界観やキャラクターへの理解が深まります。シリーズ初見の方の導入としても、ファンが改めて原点を確認する作品としても価値があります。

キャスト・声優一覧

玖月牙暁
玖月牙暁
メイン
うえだゆうじ
皇北都
皇北都
メイン
ゆきのさつき
司狼神威
司狼神威
メイン
鈴村健一
桃生封真
桃生封真
メイン
諏訪部順一
皇昴流
皇昴流
サブ
杉田智和
麒飼遊人
麒飼遊人
サブ
古屋道秋
丁
サブ
久川綾
桜塚星史郎
桜塚星史郎
サブ
かわのをとや
鬼咒嵐
鬼咒嵐
サブ
柚木涼香
蒼軌征一狼
蒼軌征一狼
サブ
森川智之
庚
サブ
幸田夏穂
那吒
那吒
サブ
くまいもとこ

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スタッフ

音楽佐藤直紀
美術監督池田祐二
ED小泉耕平「Strength」

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

CLAMPの重い話で何度も痛い目を見ているのに、なぜか手が伸びる。このOVAを見たのも「TVシリーズを見る前に予習でも」という軽い気持ちからだった。が、予習どころじゃなかった。

本作はTVシリーズ「X」の前日譚にあたる1話完結のOVAで、寝たきりの夢見者・鍵生の視点から語られる。夢の中で出会った女性の生と死、そして地球の命運をめぐる悲劇的な未来——構造としては「補完エピソード」なのだが、それ単体でもきっちり重く、きっちり傷つく。

2回目に見たとき、最初は流していたカットにいくつかの伏線が仕込まれていることに気づいて、CLAMPへの尊敬と恨みが同時に湧いた。TVシリーズを既に見ていると、同じ絵の意味が変わる。そういうつくりになっている。

「知っているのに動けない」——予知と無力感が生む、最も純粋な悲劇

このOVAの中心にあるのは、夢見者という存在の根本的な矛盾だ。鍵生は未来を見ることができる。人の死も、地球の終わりも、夢として受け取る。だが彼は「夢の中に生きている」存在であり、現実世界で何かを変える力を持たない。

これは単純な「運命に抗えない」話ではない。彼は知っている。見ている。けれど動けない。その構造が、この作品の悲劇を特殊なものにしている。無知ゆえの悲劇ではなく、知悉ゆえの悲劇だ。

CLAMPはこのテーマを繰り返し使う作家集団だが、「X」という作品全体の文脈の中でこのOVAを見ると、その執着の理由がわかる気がする。地球が生きるか死ぬかという規模の話をしながら、彼女たちが描いているのは一貫して「個人の感情」だ。誰かを愛すること、その人を失うこと、それでも続く時間——その積み重ねが世界の結末を決める、という構造になっている。

このOVAは尺が短いぶん、テーマが凝縮されて刺さる。鍵生が夢の中で出会った女性の死を「記憶する」という行為が、そのまま作品全体のトーンになっている。悼む、でも動けない。知っている、でも止められない。そのやるせなさをじっくり味わわせてくれる30分だ。

特に刺さったシーン

夢の中で鍵生がある女性の死の瞬間を「見届ける」シーン。久川綾の抑えた声で語られるので、それが余計に効く。感情を抑えた声で淡々とやるほうが、派手に泣かれるより何倍もつらい。久川さんのああいう、穏やかなのに内側に何かを抱えているような芝居は、CLAMPの美意識と化学反応を起こす。

諏訪部順一の桃生封真も、短い登場ながら「何かが壊れている」雰囲気をちゃんと出している。表面上は穏やかなのに底知れない、という諏訪部さんの持ち味が、ここでは静かな怖さとして機能している。2回目以降はその怖さの意味がわかるので、また別の刺さり方をする。

鈴村健一の神威は、この時点ではまだほぼ何者でもない。それでも声だけで「この先に何かある」と感じさせるのはさすがで、TVシリーズへの引力になっている。森川智之の蒼軌征一狼も然り。このキャストをTVシリーズ全編かけて見届けることになると知っていると、OVAの一声一声の重さが変わる。

読んで見たくなったら——『エックス』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • CLAMPの世界観・美意識に既に耐性がある人
  • 「運命」「犠牲」「取り返しのつかなさ」を描く作品が好きな人
  • TVシリーズ「X」を見た(あるいは見る予定の)人——前後の文脈が感情を増幅させる
  • 杉田智和諏訪部順一鈴村健一久川綾の演技を目当てに追いかけている人
  • 2001年前後の作画・演出の質感が好きな人

合わない人

  • TVシリーズを未見でこのOVAから入ると、文脈が薄くて刺さりにくい
  • 展開のテンポ重視の人——ゆっくり沈んでいく作品なので
  • CLAMPの「美しい悲劇」に乗れない人——合う合わないがはっきり分かれる作風
  • 救いを求めながら見る人

次に見るなら

このOVAが入口なら、次はTVシリーズX(2001年)一択。全24話で本編の物語が展開される。このOVAで示された夢と予兆が、TVシリーズでどう回収されるかを確認したくなるはずで、逆に言えばこのOVAはそのためにある。

CLAMPつながりで同じ重さを求めるなら東京BABYLONも。このOVAに登場する皇昴流の若き日の物語であり、杉田智和が演じる昴流のルーツを知ることができる。「X」の悲劇の一端がここから始まっていると気づいたとき、少しだけ世界が整理される。

「知っているのに動けない」という無力感のテーマが刺さったなら、劇場版 X(1996年、りんたろう監督)との比較視聴も面白い。同じ原作から全く異なる解釈で作られており、OVA・TVシリーズとの描き方の違いが見えてくる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
「エックス」OVAは、U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。複数のプラットフォームに対応しているため、現在ご利用中のサービスからすぐにアクセスできます。各サービスの無料トライアルを活用すれば、初めて視聴する方もお得に楽しめます。

よくある質問

Q. エックス OVAはTVシリーズと別に観られますか?
A. 本作はTVシリーズの前編にあたる独立したOVAです。単体でも視聴できますが、TVシリーズと合わせて観ることで世界観をより深く楽しめます。
Q. CLAMP原作を知らなくても楽しめますか?
A. 予備知識がなくても視聴できます。ただし原作コミックやTVシリーズを知っていると、登場人物や世界観をより深く味わえるためおすすめです。
Q. どのサービスで視聴できますか?
A. U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。各サービスの無料トライアルを利用すれば、無料で視聴できる場合があります。
Q. ジャンルはどんな人向けですか?
A. ファンタジー・超自然現象・運命をテーマにした重厚なドラマが好きな方に向いています。CLAMPファンや、耽美で幻想的な作風が好きな方にも刺さる作品です。

まとめ

「エックス」OVAは、U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。複数のプラットフォームに対応しているため、現在ご利用中のサービスからすぐにアクセスできます。各サービスの無料トライアルを活用すれば、初めて視聴する方もお得に楽しめます。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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