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終わりのセラフ 名古屋決戦編
| 放送年 | 2015年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | WIT STUDIO |
優一郎はシンジュク戦闘でミカエラと再会したが、彼は吸血鬼に変えられていた。「家族」を救い仲間を守るため、優一郎は知識と力を得る必要があった。彼は吸血鬼を人間に戻す方法を探し、同時に呪いの武具の訓練に励んだ。一方、クレトは郭倫に衝撃的な真実を告げる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
人類の大半を滅ぼしたウイルスが世界を覆い、生き残った子供たちは吸血鬼に支配されていた。その支配から逃れた百夜優一郎は、日本帝鬼軍の一員として仲間とともに吸血鬼討伐に挑む。シンジュク戦闘で幼馴染・ミカエラとの再会を果たした優一郎だが、ミカエラはすでに吸血鬼の身となっていた。「家族」を取り戻し仲間を守るため、優一郎は呪いの武具の力を極めるべく鍛錬を積む。そして舞台は名古屋へ——吸血鬼の貴族「先祖」を討つ、人類の命運を賭けた決戦が幕を開ける。
みどころ・魅力
① 優一郎とミカエラ——引き裂かれた「家族」の再会と葛藤
吸血鬼となったミカエラと、人間として戦い続ける優一郎。互いを思いながらも立場が違う二人の関係は本作の核心だ。名古屋決戦編では、すれ違いと再会が積み重なりながら、どちらも「相手を救いたい」という一念で動く姿が胸を打つ。感情の激突が最大の見せ場となる。
② 吸血鬼「先祖」との激戦——スケールアップした戦闘描写
前作・新宿決戦編を上回る規模で繰り広げられる名古屋の大決戦。呪いの武具を駆使した人間部隊と、圧倒的な力を持つ吸血鬼貴族との戦闘は迫力満点。チームごとの連携と個人の覚悟が交差する戦術的な戦いは、アクション好きにたまらない展開が続く。
③ 組織の思惑と衝撃の真実——クレトが明かす世界の裏側
月鬼ノ組のクレトが郭倫に告げる「衝撃的な真実」は、物語の見え方を一変させる。正義と悪が単純に分かれないダークファンタジーならではの構造が浮かび上がり、「本当の敵は誰か」という問いが視聴者を引き込む。1期から続く謎が一気に動き始める瞬間だ。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 徳土大介 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 瀬古浩司 |
| 原作 | 鏡貴也 |
| 原案キャラデザ | 山本ヤマト |
| 音楽 | 白石めぐみ、橘麻美、和田貴史、澤野弘之 |
| OP | 「Two souls -toward the truth-」 |
| ED | やなぎなぎ「オラリオン」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
1期は追っていた。「人類が吸血鬼に滅ぼされた世界で、孤児の少年が復讐と再会を誓う」という骨格は好みど真ん中で、特に幼少期のパートで早々に心をつかまれた記憶がある。ところが2期にあたる名古屋決戦編は、放送当時なんとなくタイミングを逃して、気づいたら終わっていた。よくある話だ。
改めて見直すと、1期を見ていたはずなのに「あれ、このキャラ誰だっけ」という場面が普通に出てくる。それはそれで発見があって、初見では流していたキャラクター同士の関係性や伏線が、2周目だとやけにくっきり見える。一瀬グレンと柊シノアの距離感なんか、最初は「上司と部下」程度に処理していたのに、もう一度見ると随分と複雑な糸が張られていた。
「家族」を選ぶということは、誰かを裏切るということだ
この作品を単純な「吸血鬼 vs 人間」のバトルものとして消費すると、かなり重要なものを取り落とす。名古屋決戦編が本当に問うているのは、優一郎が「家族のために戦う」と言うたびに、その言葉がどんどん空洞化していく過程だと思う。
ミカエラは吸血鬼になっていた。月鬼ノ組の仲間たちは人類の組織の兵器として動いている。「守りたい家族」と「守るために属している組織」が、物語が進むにつれて矛盾し始める。優一郎は両方を抱えようとするが、クレトが郭倫に告げる真実のくだりを見ると、そもそも人類側の組織も「家族を守る正義」の側にいるのかどうか怪しくなってくる。
面白いのは、吸血鬼側のクローリー・ユースフォード(鈴村健一)が、ある意味で一番「割り切っている」存在として描かれているところだ。鈴村さんの声は飄々とした余裕があって、人類側のキャラクターたちが感情的になればなるほど、クローリーの乾いた佇まいが際立つ。これは単純な悪役の余裕ではなく、「自分が何のために動いているか」を明確に持っている者の強さに見える。
対して優一郎はどうか。呪いの武具の訓練に励み、吸血鬼を人間に戻す方法を探す。行動の動機は純粋だが、その純粋さが組織に利用される構造が、2周目だと透けて見える。「家族のため」という言葉が、気づけば誰かを傷つけるための燃料になっていく。この作品が描いているのは、愛情の純度と、それが引き起こす暴力の話だと思う。
特に刺さったシーン
優一郎とミカエラが再会する場面の後、すれ違いと葛藤が続く一連の流れ。ここの中村悠一の声が良かった。中村さんは「強がりと脆さが同居している」芝居が本当にうまくて、優一郎が虚勢を張りながらも何かに縋ろうとしている感じが声だけで伝わってくる。怒鳴るシーンよりも、静かに言葉を詰まらせる瞬間の方が刺さる。
早見沙織演じる柊シノアは、序盤は「優秀な上官」として機能しているように見えて、終盤に向けて徐々に別の側面が出てくる。早見さんの声は芯があって、感情を押し殺している演技と感情が漏れ出す演技のギャップが大きいので、シノアが揺らぐ場面で一気に引き込まれた。
細谷佳正の鳴海真琴は、チームの中でいい意味でのツッコミ役というか、地に足がついたキャラクターとして機能している。細谷さんの声には変な気負いがなくて、派手ではないが物語の体温を保つ役割を静かに担っていた印象がある。
読んで見たくなったら——『終わりのセラフ 名古屋決戦編』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 1期を見て「続きが気になる」と思っていたまま止まっている人。今がちょうど見直すタイミングだと思う
- バトルよりもキャラクター間の裏切りや信頼の揺らぎに興味がある人
- 中村悠一・早見沙織の芝居を声だけで楽しめる人
- 「組織の正義と個人の感情がぶつかる」構造が好きな人
合わない人
- 1期を見ていない状態でいきなり見ると、人間関係の文脈がほぼ頭に入らない。必ず1期から
- スカッとした勧善懲悪を期待している人には向かない。主人公サイドが正しいとは限らない話なので
- 戦闘作画のクオリティにシビアな人は、場面によって温度差を感じるかもしれない
- 謎が解決されるより提示される速度の方が速いタイプの作品なので、回収を急ぎたい人には焦れったい
次に見るなら
青の祓魔師 京都不浄王篇——呪いを体に宿した少年が組織と家族の狭間で戦う構造が近い。「自分の力を信頼されていない」という孤独感の描き方が似ていて、終わりのセラフのトーンが好きなら入りやすい。
甲鉄城のカバネリ——人類が怪物に追われる閉塞感と、主人公が「怪物でも人間でもある」ことへの周囲の視線のきつさが共鳴する。バトルの密度が高く、終わりのセラフのアクション面を求めている人に向いている。
進撃の巨人——「人類の組織が実は信頼できない」という裏切りの構造が好きなら、この方向に進むのが自然だと思う。終わりのセラフが描こうとしている「守るために属した組織に飼われる恐怖」を、より徹底的に掘り下げている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『終わりのセラフ 名古屋決戦編』は、dアニメストアおよびHuluで視聴可能です。前作の新宿決戦編と合わせて一気見できる環境が整っているので、まだ追いついていない方はこの機会にシリーズをまとめてチェックしてみてください。
よくある質問
まとめ
『終わりのセラフ 名古屋決戦編』は、dアニメストアおよびHuluで視聴可能です。前作の新宿決戦編と合わせて一気見できる環境が整っているので、まだ追いついていない方はこの機会にシリーズをまとめてチェックしてみてください。




