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トラブルチョコレート
| 放送年 | 1999年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 20話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | AIC |
カカオが魔法の授業で失敗したため、木の精霊ヒナノが木製人形の体に宿ることになった。ヒナノはカカオに一目惚れしてマイクログランドアカデミーに入学する。カカオはヒナノ、怪物、奇妙な双子姉妹、四つ目の猫の主人、悪魔の少年など個性的なキャラクターたちに囲まれながら、学園生活を送ることになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
魔法の授業での失敗が引き金となり、木の精霊ヒナノが木製人形の体に閉じ込められてしまった。事故の原因を作ったカカオに一目惚れしたヒナノは、その想いのまま彼と同じマイクログランドアカデミーへ入学する。そこには怪物、奇妙な双子姉妹、四つ目の猫の主人、悪魔の少年など個性豊かすぎる面々がひしめいており、カカオの学園生活は騒動の連続に。ヒナノの不思議な恋心と賑やかな仲間たちが巻き起こすドタバタを描いた、1999年放送のSFラブコメアニメ。みどころ・魅力
① 木製人形に宿った精霊という異色のヒロイン設定
木の精霊でありながら木製人形の体に宿るというヒナノのユニークな存在感が、物語の中心的な魅力。人形ゆえのコミカルな動きや、精霊ならではの感覚のズレが次々と笑いを生み出す。「普通じゃないヒロイン」だからこそ巻き起こる予測不能な展開は、最後まで目が離せない。② 個性が濃すぎる学園キャラクターたちの掛け合い
怪物、奇妙な双子姉妹、四つ目の猫の主人、悪魔の少年と、カカオの周囲には一筋縄ではいかない面々が集結する。それぞれが強烈な個性を持ちながら絡み合う掛け合いが本作の笑いの源泉。1話ごとに新たな騒動が巻き起こるテンポの良さも、飽きさせない工夫のひとつだ。③ SF×魔法が同居するレトロ学園ワールドの独特な空気感
魔法と科学が入り混じるマイクログランドアカデミーという舞台が、本作に唯一無二の世界観を与えている。1990年代後半のキャラクターデザインや演出は、当時を知る視聴者には懐かしく、初見の視聴者にはレトロな魅力として新鮮に映るはずだ。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 冨永恒雄 |
|---|---|
| 美術監督 | 脇威志 |
| 音響監督 | 菊田浩巳 |
| OP | Tange Sakura & Hikami Kyoko「C.H.O.C.O.」 |
| ED | 吉澤 梨絵「ねぇ 何で…」 |
| ED | Sakura Tenge, Kyouko Hikami「あなたに逢いたくて~Missing You~」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「トラブルチョコレート」という名前、覚えている人がどれだけいるだろう。1999年放送、配信も現状なし。タイトルを人に言っても「何それ」という顔をされる確率がかなり高い部類の作品だ。見たきっかけはシンプルで、堀江由衣の初期出演作を掘っていたら引っかかった。その頃の彼女の声は今よりも細くて、どこかぎこちない瑞々しさがある。それ目当てで見始めたら、思ったより変な作品だった。
第一印象は「90年代末の学園コメディそのもの」。ちゃんとツッコミとボケが機能していて、テンポも悪くない。2回目に見て気づいたのは、ヒナノというキャラクターの立ち位置の奇妙さだ。木製人形の体に宿っている女の子が、それを特に悲しむでもなく、ただひたすら好きな男の子を追いかけている。その割り切りが、作品のトーンを決定している。
「好き」だけを燃料に動く子が、一番強い
この作品の核を一言で言うなら、ヒナノの一方的で純粋な恋心が、壊れた体の不便さを完全に無効化している話だと思う。木製人形に宿るという設定は、ともすればSFホラーにも悲劇にもなり得る。でもこの作品はその方向に1ミリも行かない。ヒナノにとって木の体は「カカオの近くにいるための手段」でしかなく、精霊として持っていたはずの力や存在意義よりも、好きな人の隣にいることのほうが優先順位が高い。
90年代末の学園ラブコメというフォーマットの中で、これはわりと極端な設計だ。普通であれば「元の体に戻りたい」「人間になりたい」という葛藤軸が生まれるところを、この作品はほぼスキップする。ヒナノは悩まない。考えない。ただ動く。その単純さが、個性的なキャラクターたちが乱立する学園という空間で、逆に異様な存在感を持つ。
怪物、奇妙な双子、悪魔の少年、四つ目の猫の主人——マイクログランドアカデミーに集まる面々はどれも「普通ではない」存在だ。でもその中でヒナノが一番「普通ではない」のは、体が木製だからじゃなくて、動機が最もシンプルだからだと思う。「好きだから近くにいたい」という、説明のしようがない感情だけで全部を動かしている。
この構造は、単なるラブコメの文法に見えて、実はかなり真剣に「恋愛というものの根拠のなさ」を描いている。カカオに特別な理由があるわけじゃない。ヒナノが魔法の授業に居合わせたのも偶然だ。でも偶然の接触から生まれた「好き」を、ヒナノはどんな制約も無効化する燃料に変えてしまう。SF設定が意外と深いところで機能している作品だと、何度か見てようやく思った。
特に刺さったシーン
序盤、ヒナノが学校に馴染もうと奮闘するシーンで、大谷育江演じるアーモンドが小さな体で大声を張る場面がある。大谷さんのあのテンションの上げ方は、ピカチュウとは全然違うモードで、こういう小動物系コメディポジションにしれっとはまってくる。声の大きさと体のサイズのギャップで笑わせるのではなく、声の質そのものでキャラクターの密度を出している感じ。
うえだゆうじのハムハムは、ちょっとぼんやりした空気感がずっとあって、台詞の間の取り方が独特だ。「あ、このキャラは自分のペースで生きてるな」と思わせる、ゆるい存在感。乱雑に動くキャラクターが多い中で、彼の声が入ると場面がすこし緩む。
堀江由衣のミントは出番のたびに印象が変わる。初期の少し固い演技から、後半にかけて少しずつ柔らかくなっていくのがわかる。1999年という時期の記録として見ると、なかなか貴重な質感がある。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代後半の学園コメディアニメをリアルタイムで見ていた人
- 堀江由衣・大谷育江の初期キャリアを掘りたいキャスト追いオタク
- 配信のない作品を探してくる行為に快感を覚えるタイプ
- 「設定の重さをギャグで全部飛ばす」作品が好きな人
- ヒロインが悩まずにひたすら行動するラブコメを求めている人
合わない人
- 配信で手軽に見たい人(現時点では物理メディアか録画しか手がない)
- SF設定に論理的な説明や世界観の掘り下げを期待する人
- ヒロインが葛藤・成長・変化する過程を見たい人
- 90年代アニメ特有の作画・テンポに慣れていない人
次に見るなら
魔法陣グルグル(1994年版)は、同じく「設定はファンタジーだけどノリはギャグ」という構造を持つ作品。ヒナノのようにまっすぐ動く主人公ニケと、振り回されながらも前に進むクッキーの関係性が好きなら間違いなくはまる。90年代学園コメディとは文脈が違うが、「純粋な動機が最強」という点では近い。
こどものおもちゃは、同時代の少女向けアニメで、コメディと感情の振れ幅を両立させた作品。トラブルチョコレートより感情的なトーンは強いが、乱雑に動くヒロインの行動力という意味でヒナノとどこか通じる。氷上恭子がレギュラーで出ているのも関連としておもしろい。
To LOVEるは時代は下るが、「宇宙からきた存在が主人公に惚れて学校生活に乱入する」という骨格が近い。ヒナノが木の体に宿る精霊なら、ララは宇宙人のお姫様。ドタバタのノリと、ヒロインのまっすぐさが好きな人は素直に楽しめる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現在、『トラブルチョコレート』は主要な動画配信サービスでの配信が確認されていません。視聴にはDVDなどのパッケージメディアを入手する必要があります。1999年放送の知る人ぞ知る学園ラブコメとして、レトロアニメファンにはぜひ探してほしい一作です。