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クロスアンジュ 天使と竜の輪舞
| 放送年 | 2014年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 25話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Sunrise |
帝国の姫アンジェは、魔法が使えないという理由で死刑宣告を受け、奴隷兵士として戦場へ送られる。裏切られ、人間以下と烙印を押された彼女の世界は全て嘘だった。無実の姫から一変し、アンジェはドラゴン状の侵略者を倒す方法を学んでいく。
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配信状況まとめ
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
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| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
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作品概要・あらすじ
あらすじ
魔法文明が栄える帝国に生まれた姫アンジュは、ある日突然「魔法が使えない」という事実が発覚し、民衆から蔑まれる存在「ノーマ」であることが判明。王族の地位を剥奪され、死と隣り合わせの最前線でドラゴン状の異生物「DRAGON」と戦うノーマ部隊へと送られる。全てを奪われ、裏切られた姫は、仲間たちとともに戦いながら、自分が信じてきた世界の「嘘」に気づき始める。
みどころ・魅力
① 転落と覚醒――姫から戦士へのドラマチックな変貌
純粋培養のお姫様が地獄のような環境に叩き落とされ、苦しみながら強くなっていくプロセスが本作最大の見どころ。アンジュの傲慢さが削られ、真の意味での自立へ向かう成長譚は、序盤の不快感が後半の爽快感に直結する構造になっている。
② メカ×ドラゴン×百合ラブコメが混在する振り切ったジャンルミックス
マシンキャリバーと呼ばれる可変機甲を操るバトルシーン、女性キャラクター同士の濃密な関係性、そして怒涛のラブコメ展開が同居する異色のミックス作品。「次回何が来るかわからない」予測不能な展開が視聴者を引きつけ続ける。
③ 世界設定の真相と、SF的どんでん返し
魔法文明の裏に隠された世界の構造的な嘘が徐々に明かされるSF的な骨格が、エンタメ描写の裏に埋め込まれている。中盤以降に明かされる設定は一気に物語のスケールを広げ、単なるロボットアニメの枠を超えた重厚な展開へとつながっていく。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 芦野芳晴 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 樋口達人 |
| 原案キャラデザ | 松尾祐輔 |
| キャラクターデザイン | 小野早香 |
| 美術監督 | 小倉一男 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | Nana Mizuki「禁断のレジスタンス」 |
| OP | Yoko Takahashi「真実の黙示録」 |
| ED | Eri Kitamura「凛麗」 |
| ED | Nana Mizuki「終末のラブソング」 |
| ED | Nana Mizuki「禁断のレジスタンス」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・考察
最初に見たとき——「これは何を見せられているんだ」という困惑と、それでも止まらなかった話
最初は完全に舐めていた。2014年秋、「サンライズのメカアニメ」という触れ込みだけ聞いて再生したら、開始5分で「あれ、これ方向性が違う」となった。いや、ロボットは出てくる。ちゃんと出てくる。ただそれと同じくらいの時間、別のものも出てくる。「問題作」という評判だけが先行していて、実際に見てみたら問題作という言葉がむしろ足りなかった。
2回目を見たのは少し間を置いてから。最初は「何だこれ」という反射で処理していた部分が、2周目になると構造として見えてくる。姫が奴隷兵士に堕ちる展開、世界に張り巡らされた嘘、そしてそのすべての中心に置かれたアンジェという人間。乱暴な作りに見えて、実は丁寧に積み上げられているところがあって、それに気づいたとき少し悔しかった。
すべてを奪われた人間が、はじめて「自分」になる話
クロスアンジュが本当に描いているのは、ロボット戦闘でも官能描写でもなく、「剥奪」の話だと思っている。
主人公アンジェは帝国の第一王女として育つ。魔法が使えない「ノーマ」だという事実が発覚した瞬間、彼女の持っていたすべてが消える。地位、家族の愛情、自分が「人間である」という前提まで。普通のドラマならここで傷つきながら這い上がる系の話になるが、クロスアンジュはそこからもっと意地が悪い。アンジェが最初に奪われるのは「社会的立場」だが、その後に奪われるのは「自分が信じていた世界の構造そのもの」なのだ。
彼女が生きてきた帝国の文明は、ノーマを搾取することで成り立っていた。善意の市民も、愛する家族も、その構造を知らぬまま恩恵を受けていた。アンジェはその「恩恵を受ける側」から突然「搾取される側」へ転落し、ようやく世界の本当の形を見る。これは階級社会の告発でもあるし、「知らないことで保たれる幸福」への皮肉でもある。
問題なのは、この重いテーマをサンライズが真顔でセクシー描写と混在させているところだ。普通に考えれば邪魔なはずのその混在が、奇妙なことに機能している場面がある。権力者に管理・消費される存在としてのノーマの描かれ方が、まさにその描写の様式と重なってしまっていて、見ていると途中で「あ、これはわざとやっているのかもしれない」と思わされる瞬間がある。意図的なのか偶然なのか、今でも判断がつかないのだが、それがこの作品の最も不思議なところだ。
林原めぐみが演じる複数の役——ソフィアとして、斑鳩・ミスルギとして、声が切り替わるたびに同じ人物の異なる側面が浮かび上がる構造は、アンジェが世界の「本当の顔」を少しずつ剥がしていく構造と呼応している。一つの声が複数の真実を持つ、という演出的な選択が、作品のテーマと静かに連動している。
特に刺さったシーン
序盤、アンジェが基地に連れてこられて初めて戦場に放り込まれる流れ。王女として生きてきた人間が、なんの訓練もなく実戦に叩き込まれる、あの容赦のない展開。喜多村英梨演じるサリアがアンジェに対して取る態度の、感情的でいて計算もある複雑さ——あの声の角張り方、突き放しているようで微妙に揺らいでいるあの芝居が、2回目に見るとまったく別の意味に聞こえてくる。最初は単に冷酷に聞こえたものが、その後の展開を知ったうえで聞き直すと、感情を押し込めているだけだとわかる。
田村ゆかりのヒルダも忘れがたい。田村ゆかりといえばあの方向性の声というイメージがあるが、ヒルダはそこから外れた芝居をしていて、それが効いている。柔らかさを意図的に削いだ声で、でも完全に消してはいない。そのぎりぎりのバランスが、キャラクターの生き残り戦略そのものみたいで、後半の展開でそれが報われる瞬間に、思わず少し間を置いてしまった。
東山奈央のシルヴィア・斑鳩・ミスルギも触れておきたい。ある局面でのシルヴィアの叫び——あのシーンは何度見ても不快で、でもその不快さが物語の機能として正確に働いていて、俳優としての東山奈央の仕事量を考えると単純に頭が下がる。
読んで見たくなったら——『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- サンライズのロボットアニメを一通り通っていて、そこからはみ出したものに興味がある人
- 「問題作」という評価を自分の目で確かめたい人
- 堀江由衣・林原めぐみ・喜多村英梨・田村ゆかり・東山奈央というキャストを眺めるだけで何かが起きる人
- セクシー描写ありのフィクションに慣れていて、かつその下に何かテーマがないか探すのが好きな人
- 一周ではなく複数回見て構造を掘る視聴スタイルの人
合わない人
- メカアニメにセクシー描写が入ることを許容できない人(量が多い)
- 主人公が長期間にわたって追い詰められ続ける展開が苦手な人
- 世界観の矛盾や粗を許せない人(ある)
- テーマと演出の一致を求める人——この作品は意図的なのか偶然なのかが最後まで曖昧で、それが気になりはじめると止まらなくなる
次に見るなら
革命機ヴァルヴレイヴもサンライズ製で、同様に「主人公から人間性を剥奪する」構造を持つ。こちらはセクシー方面よりも倫理的な崩壊の方向に振り切れていて、クロスアンジュの「世界の嘘」に引っかかった人なら刺さる可能性が高い。
女性戦士たちの連帯と裏切りという軸が好きなら、戦姫絶唱シンフォギアシリーズが近い感触を持っている。クロスアンジュほど尖った問題提起はないが、女性キャラクター同士の関係性を中心に据えた作りと、バカにできない音楽演出が積み重なっている。
「搾取構造の中で生きる人間」というテーマをもっと正面から見たいなら、天元突破グレンラガンが一つの到達点として機能する。こちらはクロスアンジュとは逆に過剰なまでに「前向き」な作品だが、その前向きさの根拠にあるものが何かを考えると、同じ問いに別の答えを出しているとわかる。
よくある質問
まとめ
『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。サブスクリプションを利用している方はすぐに視聴を始めることができます。まずは1話の”あの展開”を体験してみてください。
