※本ページはアフィリエイト広告を含みます。
![厄災仔寵[やくさいこちょう]](https://s4.anilist.co/file/anilistcdn/media/anime/cover/medium/2384.jpg)
厄災仔寵[やくさいこちょう]
| 放送年 | 1997年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Anime R |
学校に現れた霊たちから生徒たちを守るため、魅力的な容姿と魔力を持つ女子生徒・越知絹子が立ち上がる。妹と人間のおとり・小作と共に、学校から霊たちを追い出そうとする。しかし、絹子の色気に惑わされない女性の霊が現れ、事態は複雑になっていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
舞台は、霊たちが跋扈する学校。生徒たちを霊の脅威から守るべく立ち上がったのは、抜群の美貌と強力な魔力を兼ね備えた女子生徒・越知絹子だ。妹と囮役の少年・小作を従え、絹子は持ち前の色香を武器に次々と霊を退散させていく。ところが、絹子の色気にまったく動じない女性の霊が出現し、頼みの綱の作戦が通じなくなる。セクシーなアクションとコメディが絡み合う、1997年制作のOVA作品。
みどころ・魅力
① セクシーさを武器にした異色のバトルスタイル
主人公・絹子が魔力と色気を組み合わせて霊を撃退するというユニークな設定が最大の特徴。90年代OVA特有の大胆な表現と、コメディタッチの展開が絶妙に融合しており、当時の成人向けアニメの中でもエンタメ性を重視した作りが光る一作だ。
② 霊×学校という王道ホラー設定のコメディ的転換
学校の怪談を題材にしつつ、恐怖路線ではなくコメディとアクションへ振り切っているのが本作の妙味。ホラーの定番舞台をあえて笑いと艶やかさの場に変換するアプローチは、ジャンル的な意外性を生み出し、飽きさせない展開をつくり出している。
③ 女性の霊という「天敵」が生む逆転劇
絹子の色気が通じない女性の霊の登場により、物語は単純な退魔バトルから一転、窮地に追い込まれる構図へと変化する。万能に見えた主人公の弱点が露わになるこの展開が、コメディとして笑えるだけでなく物語の緩急をつくる軸になっている。
キャスト・声優一覧














スタッフ
| 監督 | 吉田徹 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 佐々木一浩 |
| 音楽 | 佐橋俊彦 |
| 美術監督 | 飯島由樹子 |
| 音響監督 | たなかかずや |
| ED | 浅川ひろ子「厄災仔寵」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルを見て、正直読めなかった。「やくさいこちょう」というルビが付いていなければ一生わからなかったと思う。1997年のOVA、全1〜2巻程度の短めの作品で、TV放映歴もなく、配信も今のところどこにもない。いわゆる「持っているやつだけが見られる」タイプの作品だ。
見始めたのは石井康嗣の名前を別作品で知って、出演作を片っ端から辿っていたときのこと。「アクション・コメディ・超自然・色っぽい女主人公」という組み合わせは、90年代のOVAが最もやりたい放題できた時代の産物で、それ目当てで手を伸ばしたのが正直なところだ。2回目を見たとき、最初にコメディとして笑い飛ばしていた部分が、実は構造的によく作られていることに気づいた。
色気が通じない相手に、色気で勝つことはできない——そういう話だ
「魅力的な容姿と魔力を持つ女子生徒が学校の霊を追い出す」という設定を聞いて、当時の視聴者の9割は「ご都合主義のエロコメ」だと思っただろう。おそらく製作サイドもそれを狙っていた。しかし越知絹子というキャラクターの面白さは、そのご都合主義のど真ん中に亀裂を入れる存在が現れることで生まれる。
絹子の武器は色気だ。それは霊相手にも有効で、だからこそ彼女は一種の万能感を持っている。ところが作中に登場する「絹子の色気に惑わされない女性の霊」は、その万能感を根本から崩す。相手が同性であること、そして霊であることの二重の意味で、絹子の武器が機能しない。
これは単なるコメディの外し方ではなく、「自分の最大の強みが無効化される状況で、人はどう動くか」という問いだ。絹子は色気以外のものを持っていないのか。妹や人間のおとり・小作との連携が前面に出てくるのは、まさにそこからだ。チームで補完し合う構造が、コメディの外装の中にある。
97年というのはOVAがエロとアクションとオカルトを詰め込んで出せた時代の終盤で、こういった作品は今ほど「テーマ性」を求められていなかった。だからこそ、意図せず入り込んでいる「強みの限界」というテーマが、余計に引っかかる。絹子が本当に強いのは色気があるからではなく、色気が通じない状況でも諦めずに動けるからだ、という読みができるかどうかで、この作品の印象はかなり変わる。
特に刺さったシーン
女性の霊が登場して、絹子の術が効かないと判明する場面。石井康嗣の演じる賀茂太一が、その状況を前にして明らかに動揺するシーンの演技が面白い。大げさではなく、「あ、やばい」程度の反応なのに妙にリアルで、石井康嗣が74本のキャリアで培ったコメディの間の取り方がそのまま出ている感じがする。
池澤春菜の声が絹子の色気と軽さを両立させていて、「強いけど隙がある」という難しいキャラクターを成立させているのも、聞いていて気持ちいい。絹子が切り替えるタイミング、武器が通じないと悟って次の手を考えるあの一拍の間——あそこが個人的にこの作品で一番好きな部分だ。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代OVAの「野放し感」が好きで、それを掘り起こすのが趣味な人
- 石井康嗣・池澤春菜のキャリアを追いかけている声優ファン
- コメディとして見ながら、構造の歪みに気づいてしまうタイプ
- 配信を待たずに物理メディアを探せる環境にある人
合わない人
- ストリーミングで完結させたい人(現時点でどこにもない)
- 作品にテーマの明示や伏線回収を求める人
- 90年代的なセクシー描写に耐性がない人
- OVA特有の「話が途中で終わる感」が苦手な人
次に見るなら
妖魔夜行は同時期の「オカルト×日常×コメディ」路線で、霊や妖怪が普通に人間社会に溶け込んでいる設定が好みに合うなら相性がいい。絹子が気に入ったなら、強い女性キャラが振り回す系の構造として自然につながる。
ああ!女神さまっは「超自然の存在と人間のおとり的な男性」という組み合わせで、本作の小作ポジションを別角度から楽しめる。コメディのトーンも近い。
まじかる☆タルるートくん系の「霊・魔法・学園」三点セットが好きで、もう少し古い時代を掘りたいなら90年代前半のOVAに広げる入口になる。本作がちょうどその末期にあたる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『厄災仔寵』は現時点で主要な定額配信サービスでの配信は確認されていません。視聴を希望する場合は、中古DVD・VHSなどのパッケージソフトを入手する形が主な手段です。1990年代OVAのコレクターズアイテムとして流通している場合がありますので、専門の中古販売店やオークションサイトを探してみてください。