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エイリアン9
| 放送年 | 2001年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | J.C.STAFF |
宇宙人を恐れる大谷ユリが、クラス会長の川村クミと完璧な女性・富美春と共に宇宙人討伐隊に選ばれる。クミは会長職から逃れたいという目的で参加し、富美春は次々と現れる宇宙人との戦いに完璧に対応していく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
近未来の小学校では、校内に出没する宇宙人を駆除する「対宇宙人係」が設けられていた。宇宙人を極端に怖がる泣き虫の大谷ユリは、しっかり者のクラス会長・川村クミ、そして何事も完璧にこなす遠峰富美春とともに、この係に選ばれてしまう。クミは会長職から逃れる口実として、富美春は淡々と任務として——三者三様の思惑を抱えた少女たちが、頭に共生型宇宙人「ボーグ」を乗せ、次々と襲来する宇宙人に立ち向かっていく。可愛らしい絵柄からは想像もつかない過酷な現実と少女たちの心理を描く、異色のジュブナイルSFである。みどころ・魅力
① 可愛い絵柄と裏腹の不穏な世界観
丸みのある可愛らしいキャラクターデザインとは裏腹に、物語は終始ひりついた緊張感に包まれている。宇宙人との戦いはグロテスクかつ容赦なく、少女たちの心理描写も生々しい。この強烈なギャップこそが本作最大の中毒性であり、観る者に忘れがたい印象を残す。② 個性の異なる三人の少女たち
臆病で泣き虫なユリ、責任から逃れたいクミ、感情を見せず任務をこなす富美春。性格も動機もまるで違う三人が、宇宙人討伐という非日常を通して少しずつ変化していく。それぞれの内面が露わになっていく過程が、本作の大きな見どころとなっている。③ 共生型宇宙人「ボーグ」の異様な存在感
少女たちが頭に乗せて戦う共生生物「ボーグ」。武器でありながらどこか不気味で、人間と宇宙人の境界を揺さぶる存在として描かれる。その異形のデザインと独特の設定が、本作ならではの不安感と引き込まれるような魅力を生み出している。キャスト・声優一覧
















スタッフ
| シリーズ構成 | 村井さだゆき |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 入江泰浩 |
| 音楽 | 蓜島邦明 |
| 美術監督 | 東潤一 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| OP | 下屋 則子「Flower Psychedelic: Kasumi Tomine Version」 |
| OP | 清水かおり「Flower Psychedelic: Kumi Kawamura Version」 |
| OP | 井畑淳理「Flower Psychedelic: Yuri Otani Version」 |
| ED | アン・アヴァン「rebirth」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルだけで身構えた。「エイリアン9」、字面がもう怖い。宇宙人とドンパチやるSFだろうと当たりをつけて再生したら、出てきたのは小学6年生の女の子と、プール掃除みたいな日常と、半泣きの主人公だった。あれ、ジャンル欄にホラーって書いてあったよな、と画面を二度見した記憶がある。配信を探してもdアニメストアにしか転がっていない、2001年のOVA。4話だけで、しかもキレイには終わらない。最初はその中途半端さに肩透かしを食らった。なのに2回目を見ると、頭の上に乗っかったカエルみたいな生き物の不気味さばかりが残って、なぜか月に一度くらい思い出す作品になっている。怖そうなタイトルは、正しかった。怖さの種類が想像と違っただけで。
戦いたくない子供に、否応なく押し寄せる「大人になること」の話
この作品、表面だけなぞると「女子小学生が宇宙人を退治する変身ヒロインもの」に見える。でも実際に流れているのは、まったく逆向きの感情だ。主人公の大谷ユリは、戦いたくない。怖いし、痛いし、できれば普通に給食を食べていたい。なのに「討伐隊」に選ばれてしまう。選ばれることが名誉でも何でもなく、ただ押しつけられる役割としてやってくる——この一点が、ありがちな少女アクションと決定的に違う。
頭に乗せる共生生物「ボウグ」が、その構造を露骨に象徴している。自分の意思とは関係なく身体の一部にされ、引き剥がせない。最初は異物で、気持ち悪くて、でも戦うには手放せない。これは要するに、責任とか成長とか、子供が望んでもいないのに背負わされていくものの比喩としか思えない。やりたくないのに与えられ、慣れていくうちに自分との境界が曖昧になっていく。あの頭の上の生き物は、嫌だったはずの「役割」が、いつの間にか自分の一部になってしまう瞬間そのものだ。
単なるホラーやグロ描写の作品として消費するには、感情の置きどころが妙に生々しい。誰だって、なりたくない自分になっていく途中の、あの逃げ場のなさを一度は通る。エイリアン9が刺してくるのは宇宙人の恐怖じゃなくて、子供時代の終わりの肌触りだ。かわいい絵柄でそれをやるから、よけいに性質が悪い。
特に刺さったシーン
ユリが泣きながらも戦わざるを得ない場面の、あの「逃げたいのに足が前に出てしまう」距離感がずっと忘れられない。勇ましさが一切ないのに身体だけ動いてしまう、その不器用さがリアルなんだ。声の演技でいえば、頭上のボウグの不気味さを担う中尾隆聖の存在感が効いている。あの低くてどこか飄々とした声が、かわいい生き物の皮をかぶった「得体の知れなさ」を一気に押し上げる。バイキンマンの人だと思って聞くと、なおさら背筋が冷える。対照的に、何をされても淡々と完璧にこなす遠峰かすみ役・下屋則子の温度の低い芝居も忘れがたい。ひとり感情の起伏が見えないことが、逆にいちばん怖い。終盤、石田彰が演じるイエローナイフが絡んでくるあたりで、物語の不穏さが一段ギアを上げる。最初に見たときは状況に追いつけなかったのに、2回目はこの声の配置の妙でゾッとした。
読んで見たくなったら——『エイリアン9』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- かわいい絵柄と不穏な中身のギャップが好きな人
- 子供時代の終わり・なりたくない自分になる感覚を描いた話に弱い人
- 説明されない不気味さを自分で噛みしめたい考察好き
- 中尾隆聖・石田彰・下屋則子の声の使い方を味わいたい声優ファン
合わない人
- 爽快な変身バトルや明快な勝利が見たい人
- 4話で物語がきっちり完結してほしい人(ここで終わる?となる)
- 頭に生き物が乗る生理的なビジュアルが受けつけない人
- かわいいキャラには安心して癒やされたい人
次に見るなら
頭上の異物と、子供に押しつけられる役割の話が刺さったなら、同じ作者つながりで読めるなるたるへ。かわいい入口から地獄を覗かせる手つきがそっくりで、エイリアン9の延長線にある感触がある。
「望んでいないのに戦わされる子供」というテーマで来たならぼくらの。選ばれてしまった子たちが一人ずつ消耗していく構造が、あの逃げ場のなさと地続きだ。
かわいい絵で残酷な責任を背負わせる流れが好きなら魔法少女まどか☆マギカも。契約と引き換えに役割を負う構図は、ボウグを乗せる行為とどこか響き合っている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『エイリアン9』は、現在dアニメストアで配信されており、いつでも視聴することができます。可愛い絵柄と重厚な物語のギャップが光る独特の世界観を、じっくり味わってみたい方も多いはずです。気になった方は、ぜひdアニメストアでチェックしてみてください。
