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あまんちゅ! 約束の夏と新しい思い出のコト
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | J.C.STAFF |
「あまんちゅ!」シリーズの7巻目のBlu-rayに同梱された未放映エピソード。
作品概要・あらすじ
あらすじ
「あまんちゅ!」のBlu-ray第7巻に同梱された未放映エピソード。伊豆の海辺の町を舞台に、ダイビング部の仲間たちが過ごす夏の一日を描く。てこ(大木双葉)とぴかり(小日向光)をはじめとしたメンバーが「忘れられない夏の思い出」を作ろうと動き出す。シリーズファン向けの小品ながら、キャラクターたちの関係性や成長をおだやかな日常の空気感の中で丁寧に綴った一作。みどころ・魅力
① 夏の伊豆を包む、唯一無二の”ゆるやか”な空気感
本作最大の魅力は、焦りも緊張もない穏やかな時間の流れにある。眩しい海の光や夏風の気配がアニメーションから伝わってきて、視聴後にはまるで自分も休暇を過ごしたかのような余韻が残る。日常を丁寧に切り取るシリーズの空気感がOVAでも健在。② てこ・ぴかりの絆がより深く描かれる
TV本編では追いきれなかった二人の距離感の変化が、この短い尺の中に凝縮されている。大げさなエピソードがなくても、ふとした言葉や表情の積み重ねで関係性が豊かに見えるのが「あまんちゅ!」ならではの演出力といえる。③ Blu-ray封入という”ファンへの贈り物”としての価値
TV放映されなかった未収録エピソードという性質上、シリーズを通じて視聴してきたファンにとって特別な一本となっている。本編を見終えたあとに「もう少しだけこの世界にいたい」という気持ちに応えてくれる、コレクターズ向けの小品として完成度が高い。キャスト・声優一覧


















スタッフ
| 監督 | カサヰケンイチ |
|---|---|
| シリーズ構成 | 三重野瞳 |
| キャラクターデザイン | 伊東葉子 |
| 音楽 | ゴンチチ |
| 美術監督 | 柴田千佳子 |
| 音響監督 | 佐藤順一 |
| OP | 坂本真綾「Million Clouds」 |
| ED | テコピカリ「ふたり少女」 |
関連作品
アニメ
書籍
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
あまんちゅ!のTVシリーズをリアルタイムで追って、BDも積んでいたので、このOVAの存在はBlu-ray7巻の特典映像として認識していた。要するに「既にファンである人間が、Blu-rayを手に取ったついでに見る」という性格の作品だ。未放映エピソードという形式上、これ単体で感想を書くのがそもそも難しい。何しろ前提として本編12話を見終わっている必要があり、「TVシリーズのあの雰囲気が好き」という感情が温かいまま保存されている人向けの、言うなれば小さなご褒美みたいなものだから。最初に見たとき、正直なところ「こういうのでいい」と思った。派手な展開も新キャラもない。ただ伊豆の空気と、てこちゃんとぴかり先輩のやり取りが続くだけ。2回目に見直したとき、茅野愛衣の声の間合いに初見では気づかなかった繊細さがあって、少しだけ見方が変わった。
「何もしない時間」を肯定することだけを、丁寧にやっている
あまんちゅ!という作品は、本編から一貫してそういう作品だった。スキューバダイビングという「海に潜る行為」を軸にしながら、その実、描いているのはずっと「今ここにいることの豊かさ」みたいなものだ。このOVAでもそれは変わらない。未放映エピソードというフォーマットの性質上、物語を大きく動かすことはしない。むしろ意図的に動かさないように設計されているように見える。
よく「日常系アニメ」という括り方をされるが、あまんちゅ!の場合、その「日常」の中に妙な重みがある。特に後半になってくると、「この瞬間はもう戻らない」という感覚が静かに漂ってくる。高校という場所の儚さ、夏の終わりの質感、それを茅野愛衣が双葉として語るとき、単なるほのぼのアニメには収まらない何かが滲み出てくる。
このOVAで注目したいのは、「何もしない時間の描き方」だ。劇的な出来事は何も起きない。けれど画面の中の空気感は、確かにそこにある。BGMの選択も、テンポも、キャラクターの表情の変化も、「豊かな無事」を表現することだけに全力を注いでいる。梅原裕一郎の誠も、こういう穏やかな空間に馴染む声質で、大仰な感情表現を求められない場面での自然な佇まいが心地よかった。
OVAという形式は、本来作品の補完や外伝として機能する。あまんちゅ!のこのOVAは、TVシリーズのエンドロールが終わった後も「この世界はまだそこにある」と示すためだけに存在している。それ以上でも以下でもなく、ただそれだけを誠実にやっている。その潔さが、見終わった後に残る静かな満足感の正体だと思う。
特に刺さったシーン
序盤の、双葉とぴかり先輩が他愛もない話をしているシーン。特別なことは何もない。ただそこにいるだけなのに、茅野愛衣の声の呼吸が絶妙で、思わず手を止めた。間の取り方というか、台詞と台詞の間にある「空白の処理」が、TVシリーズを通してずっと好きだったのだが、このOVAでも健在だった。
それから、斎藤千和演じるちずるが絡む場面の軽みも良かった。斎藤千和はああいう「飄々としていて実はちゃんと後輩を見ている先輩」の声が本当に上手い。重くなりすぎず、でも空っぽでもない、絶妙な温度感がある。井上喜久子のきの先生も、出番は多くないのに存在感がしっかりある。長いキャリアで培った「場の空気を変えない演技」みたいなものが、日常系アニメにはすごく効いてくる。伊藤静の真斗も含め、このキャスト陣が揃っているだけで、見る前から安心感がある。それが本編からOVAまで続いているのは、純粋にありがたいと思う。
読んで見たくなったら——『あまんちゅ! 約束の夏と新しい思い出のコト』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- TVシリーズ「あまんちゅ!」を最後まで見て、終わった後も惜しいと思った人
- 何も起きない穏やかな時間をアニメで体験することに価値を感じる人
- 茅野愛衣・斎藤千和のファンで、キャストの演技を聞くだけで満足できる人
- OVA・特典映像も含めて「全部追う」タイプのコアファン
- 伊豆や海の描写が好きで、夏アニメの空気感が好きな人
合わない人
- TVシリーズ未視聴。この作品単体では文脈が欠落しすぎている
- 「OVAで何か新しい展開を見たい」という期待がある人
- 起伏のある物語展開を求めている人
- 日常系アニメ全般が苦手な人(あまんちゅ!はその典型なので)
次に見るなら
同じ天野こずえ原作のARIA The ANIMATIONは、あまんちゅ!と世界観・作風が最も近い。水の惑星・アクアでゴンドラを漕ぐ日常を描いた作品で、「何もしない時間を丁寧に描く」という点では原型とも言える。TVシリーズからOVAまで本数もあるので、あまんちゅ!が気に入ったならこちらを全部追うと充実する。
のんのんびよりは農村の日常を描いた作品で、あまんちゅ!と同様に「場所の空気感」を丁寧に映像化している。派手な演出もドラマもないが、見終わった後に残る静かな豊かさが似ている。OVAも含めてシリーズが続いているので、長く付き合える。
ハナヤマタは高校生が日本舞踊に取り組む作品で、部活×青春×日常の構成があまんちゅ!と近い。海ではなく踊りが軸だが、「何かに打ち込む青春の質感」と「キャラクター同士の関係性の積み上げ」が好きな人には刺さると思う。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「あまんちゅ! 約束の夏と新しい思い出のコト」は、dアニメストアおよびU-NEXTで配信中です。どちらも月額制サービスのため、加入済みであれば追加料金なしで視聴できます。シリーズファンはぜひこの機会に本編と合わせてお楽しみください。



