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蒼の彼方のフォーリズム
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ビジュアルノベル |
| 制作 | GONZO |
本文のみ 日本の南、南海にある四つの島からなる列島が舞台。反重力子の発見により、空を飛ぶことができる反重力靴が発明された。羽やエンジンなしに、自分の体力だけで飛行でき、人々に新たな世界をもたらす。この発明により、ある時代が訪れようとしている。
作品概要・あらすじ
あらすじ
反重力子の発見によって生まれた「グラビティシューズ」。羽もエンジンも持たず、自らの体力だけで空を舞うこの靴は、人々に飛行という新たな自由をもたらしました。日本最南端、四つの島からなる列島では、グラシューを用いた競技「フライングサーカス(FC)」が盛んに行われています。引っ越しをきっかけにこの地を訪れた倉科明日香は、ふとしたことからFCと出会い、空を飛ぶことの楽しさと奥深さに心を奪われていきます。仲間とともに競技へのめり込んでいく少女たちの、青春と成長の物語が幕を開けます。みどころ・魅力
① 自分の力で空を飛ぶ「FC」という競技の爽快感
グラビティシューズを履いて空を駆ける描写は本作最大の魅力です。重力から解き放たれて滑空・旋回・加速する動きが丁寧に表現され、競技ならではのスピード感と緊張感を体感できます。空を飛ぶという普遍的な憧れを、スポーツとして描いた点が新鮮です。② 少女たちの青春と成長のドラマ
新しい土地でFCと出会った明日香が、仲間と切磋琢磨しながら成長していく姿が物語の軸です。ライバルとの出会いや挫折、それを乗り越える過程が丁寧に積み重ねられ、王道のスポーツ青春劇としてしっかり胸を打ちます。③ 南国の島を舞台にした美しい世界観
舞台となる南海の列島は、青い空と海が広がる開放的なロケーション。澄んだ空気感と鮮やかな色彩が、空を飛ぶ競技の魅力を一層引き立てています。背景美術と飛行シーンが調和した映像表現も見どころのひとつです。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 追崎史敏 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 吉田玲子 |
| 原案キャラデザ | 鈴森 |
| キャラクターデザイン | 中野圭哉 |
| 音楽 | エバン・コール、藤田淳平、エレメンツ ガーデン 、岩橋星実 |
| 美術監督 | 氏家誠 |
| 音響監督 | 森下広人 |
| OP | 川田まみ「Contrail〜軌跡〜」 |
| ED | レイ「a-gain」 |
| ED | レイ「君といた空」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
正直に言うと、ジャケットの空の色がきれいだったから、それだけの理由で再生した。空飛ぶスポーツものらしい、くらいの前情報で、たぶん一話の途中で寝るんだろうなと思っていた。寝なかった。反重力靴を履いた女の子が初めて空に浮かんだ瞬間の、足の裏が地面から離れていく頼りなさと高揚が、こっちの胃のあたりまで伝わってきて、気づいたら最後まで観ていた。2回目に観たとき気づいたのは、これが「空を飛ぶ気持ちよさ」だけの話じゃないことだった。最初は爽やかなスポーツアニメだと思って入っていったのに、観返すほど、ひとりの男が背負っている重さのほうが画面の奥でずっと鳴っている。空の青さと、その青さに参加できなくなった人間の対比。そこに引っかかった時点で、もう軽い気持ちでは観られなくなっていた。
飛ぶことをやめた男と、飛ぶことに恋した少女の、温度差の話
この作品は単なる「空飛ぶスポーツで青春する話」ではなくて、同じ競技に対して正反対の温度を持った二人を並べることで成立している。倉科明日香——福圓美里の声がいい意味で素直で、初めて飛んだときの「わぁ」が一切作り物に聞こえない——は、フライングサーカスにまっすぐ恋をしていく。彼女にとって飛ぶことは無条件の喜びだ。一方で、彼女のコーチになる日向晶也は、かつてその世界の最前線にいて、そこから降りてしまった人間だ。逢坂良太の芝居が巧いのはここで、晶也は決して暗くがなり立てたりしない。むしろ飄々としていて、軽口を叩く。でもその軽さが、本気でやることを避けるための膜みたいに張られていて、観ているこっちはその下の温度を勝手に読み取ってしまう。
スポーツアニメの多くは「夢を追う側」だけを描く。けれどこの作品が踏み込んでいるのは、「一度その夢に裏切られた側」をコーチという位置に置いたことだと思う。明日香が無邪気に上達するほど、晶也は自分が手放したものの大きさと向き合わされる。教えるという行為は、自分がもう飛べない(飛ばない)ことを毎回確認する作業でもあるわけで。だからこの作品の核にあるのは、勝った負けたよりも、「もう一度あの青に戻れるか」という再生の物語なんだと、2回目以降は思うようになった。明日香の純度が高ければ高いほど、晶也の喪失が際立つ。その引き算で感情を作っているのが、観返すたびに効いてくる。空がきれいなのは、たぶんそれを失った人間の視点が入っているからだ。何でもない青空が、誰かにとっては取り返したい場所になる。その重みを、作画の透明感がそっと裏打ちしている。
特に刺さったシーン
序盤、明日香が初めて反重力靴で水面すれすれを飛ぶシーン。技術的には何も成し遂げていない、ただ浮かんで進んだだけの場面なのに、ここで一回泣きそうになった。海面に映る影と、本人の「足が地面にない」という頼りなさ込みの笑顔。福圓美里の息の混ざった声が、上手いんじゃなくて「本当に初めて飛んだ人」に聞こえる。そして印象的なのは、それを岸から見ている晶也の表情の作り方で、嬉しさと痛みが半々みたいな顔をしている。逢坂良太が声をほとんど張らないぶん、観ているこっちが勝手に彼の過去を想像してしまう。終盤の競技シーンでは興津和幸の真藤や、水橋かおりが演じるイリーナ・アヴァロンのような相手側のキャラが効いてくるんだけど、結局いちばん巻き戻して観たのはこの何でもない序盤の初飛行だった。派手な勝負より、誰かが何かを好きになる瞬間のほうに弱いんだと思う。
読んで見たくなったら——『蒼の彼方のフォーリズム』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- スポーツものの中でも「教える側・降りた側」の感情に弱い人
- キャラが何かを初めて好きになる瞬間で胸が苦しくなるタイプ
- 空・水・光の作画がきれいなだけで30分観られる人
- 勝敗より、関係性の温度差を読むのが好きな人
合わない人
- 架空競技のルール説明が続くとだれてしまう人
- 毎話ハイテンションな熱血スポ根を期待している人
- 恋愛要素や日常パートのゆるさを冗長に感じる人
次に見るなら
一度離れた競技に向き合い直す痛みと再生が刺さったなら、Free!。水という舞台と、過去のわだかまりを抱えたまま泳ぎに戻る関係性のドラマが、晶也の物語と通じるところがある。
ニッチな活動に少女が魅了されていく空気そのものが好きだったなら、あまんちゅ!。ダイビングを入り口に、何かを初めて好きになる時間をゆっくり描いていて、明日香の「わぁ」の延長線にある。
特殊な世界設定と美しい作画で青春群像を観たいなら、凪のあすから。海の底という非日常を舞台に、距離と温度差で感情を作る手つきが、この作品の引き算と響き合う。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「蒼の彼方のフォーリズム」は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVで配信されており、これらのサービスで視聴することができます。複数の配信サービスに対応しているため、ご自身が利用中のサービスから手軽に楽しめます。空を舞うFCの爽快感が気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
