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orange -未来-
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Telecom Animation Film |
このアニメは、須和宏人の視点から物語を再構成しており、彼が駆とナホの関係を支え続ける様子が描かれます。また、漫画とアニメシリーズの出来事の後に起こるオリジナルストーリーも収録されています。
作品概要・あらすじ
あらすじ
高校生・高宮菜穂のもとに、10年後の自分から一通の手紙が届く。そこには、転校生・成瀬翔にまつわる「後悔」を変えてほしいという願いが綴られていた。本作『orange -未来-』は、菜穂を想いながらも翔と菜穂の関係を見守り続ける須和弘人の視点から物語を再構成した劇場版。テレビシリーズの出来事を須和の目線で描き直すとともに、原作とアニメ本編の「その後」を描くオリジナルストーリーも収録する。仲間たちが過去の後悔とどう向き合い、未来を選び取っていくのかを、もう一人の主人公の静かな想いとともに描き出していく。
みどころ・魅力
① 須和弘人の視点で描かれる、もう一つの「orange」
須和は菜穂への想いを抱えながらも、翔と菜穂の幸せを願って二人を支え続ける。本作はそんな須和の優しさと葛藤を軸に物語を描き直し、TVシリーズとは異なる感情の機微を丁寧に浮かび上がらせていく構成が魅力です。
② 本編のその後を描く完全新作エピソード
原作・アニメ本編の出来事の「その後」を描くオリジナルストーリーを収録。仲間たちがそれぞれ歩んでいく未来の姿が描かれ、シリーズを追いかけてきたファンにとって見逃せない補完エピソードとなっています。
③ 「後悔」と「未来」をめぐるヒューマンドラマ
過去は変えられるのか——未来から届いた手紙というSF的な設定を軸に、登場人物たちが後悔と向き合う姿が描かれる。誰かを想い、支え合う気持ちの尊さが静かに胸を打つ、余韻の残る一作です。
キャスト・声優一覧












スタッフ
| 監督 | 浜崎博嗣 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 柿原優子 |
| キャラクターデザイン | 結城信輝 |
| 音楽 | 堤博明 |
| ED | 高橋ゆ「光の破片」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
TVシリーズを見終わったあと、須和のことがどうにも頭から離れなくて、その勢いのまま劇場へ向かった。最初は「総集編に新作カットを足しただけだろう」と高をくくっていた。ところが語り手が菜穂から須和に差し替わっているせいで、同じ出来事がまったく違う温度で流れていく。未来の自分から届く手紙の話だったはずのものが、いつのまにか、その隣で全部を見ていた男の話になっている。本編を見ていないと意味がない、というのは確かにそうで、裏を返せば本編を通った人間には同じシーンが二度刺さる。スクリーンの暗がりで、知っているはずの場面に知らない感情が乗ってくる感覚は、家のテレビではたぶん味わえなかった。須和という「二番目」が、どうして最後まで笑っていられたのか
この映画は、好きな人の幸せを隣で支えるという、地味で割に合わない選択についての話だ。須和は菜穂が好きだ。それははっきりしている。なのに彼は、菜穂と翔がうまくいくように動く。自分が手を引けば翔は救われ、菜穂は笑う。けれどその未来では、菜穂の隣に立っているのは須和ではなくなる。orangeのSF的な仕掛け——過去を変えれば、変える前の未来は宙に消える——を須和の側から眺め直すと、これは「自分の幸福を差し出して他人の幸福を選ぶ」物語に変わる。手紙を出した未来の須和は、菜穂と結ばれた世界の住人だ。その彼が、自分のいない未来を作るために過去へ言葉を送る。報われたほうの自分を、報われないほうへ書き換えてくれと頼む。これがどれだけ無茶な決断か。本編では翔を救う感動として処理されていた部分が、ここでは須和の静かな喪失として立ち上がってくる。単なる当て馬の救済ではない。彼が最後まで明るくいられたのは、性格が良いからではなく、好きという気持ちと、相手に笑っていてほしいという気持ちを、別々のものとして扱う覚悟ができていたからだと思う。所有することと、幸せを願うこと。その二つを切り離せる人間がどれだけ強いか。映画はそれを説教せず、ただ須和の横顔で見せてくる。見終わってしばらく、誰かを応援するというのは案外こういう痛みを抱えることなのかもしれない、と座席で動けなかった。特に刺さったシーン
中盤、須和が一人になった瞬間の芝居が忘れられない。みんなの前では調子のいい役回りを引き受けているのに、ふっと表情が落ちる一拍がある。古川慎の声が、ここで明確に音色を変える。普段の須和は声に角がなくて、場を軽くするために少し高めに張っている。それが独りになった途端、低く、息の量が増える。台詞そのものは何でもないのに、抑えた声の震えだけで「こいつ、ずっと我慢していたのか」と気づかされた。終盤、菜穂と翔のほうへ背中を向けて歩き出すくだりも効いている。花澤香菜の菜穂が呼びかける声の柔らかさと、それに振り返らない須和の足音の対比。劇場の音響だと、その足音がやけに大きく聞こえて、思わず息を止めた。泣かせにくる芝居ではないぶん、こちらが勝手に持っていかれる。派手な見せ場ではないのに、何度思い出しても胸の奥が鈍く痛む場面だ。読んで見たくなったら——『orange -未来-』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- orange本編を見終えて、須和の扱いにもやもやが残った人
- 恋愛ものでも、結ばれる二人より「身を引いた側」に感情移入してしまうタイプ
- 声優の抑えた芝居、声色の微差を拾うのが好きな人
- 青春の後悔や「あのときこうしていれば」という感情に弱い人
合わない人
- 本編未見で、これ単体で物語を完結させたい人
- SF設定の整合性をきっちり詰めたい人(手紙のタイムパラドックスは雰囲気で受け取る作り)
- はっきりした起伏やどんでん返しを求める人
- 恋愛のゴールが明確に提示されないと物足りなく感じる人
次に見るなら
青春の喪失と「取り返しのつかなさ」に弱いならあの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。が近い。死んでしまった誰かと、残された側の後悔をまっすぐ描く。須和の痛みに刺さった人ほど効く。同じ少女漫画原作の、不器用な気持ちのやり取りが好きなら君に届け。orangeより甘いが、言葉にできない好意の積み重ねという手触りは地続きだ。喪失と若さの眩しさを音楽と一緒に浴びたいなら四月は君の嘘。誰かのために自分を差し出す構図と、終盤の容赦のなさが、orange -未来-を見たあとの心に静かに重なってくる。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
劇場版『orange -未来-』は、dアニメストアとU-NEXTで視聴することができます。どちらのサービスでも配信されているため、ご自身がふだん利用している環境に合わせて選べます。アニメ本編とあわせて視聴することで、須和の想いや物語の余韻をより深く味わえます。
