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BRONZE ZETSUAI since 1989
| 放送年 | 1996年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | MADHOUSE |
有名なロックスター南条光二は、イタリアで「本物の」サッカーを見るという夢を持つサッカー選手・泉拓人に恋をしている。光二は拓人を自分のもとにとどめようと奮闘し、拓人は自分の気持ちと向き合いながら決断を迫られる。二人が直面する様々な問題と光二の家族からの困難が物語を複雑にしていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
カリスマ的な人気を誇るロックスター・南条光二は、プロを目指してひたむきにサッカーに打ち込む青年・泉拓人に激しい恋心を抱いていた。「いつかイタリアで本物のサッカーを見る」という夢を胸に歩む拓人を、光二は自らのそばに引き留めようと奮闘する。拓人もまた、光二への複雑な感情に向き合いながら、自分の進む道を問い直していく。さらに光二の家族をめぐる困難が重なり、二人の関係はいっそう揺れ動いていく。みどころ・魅力
① ロックスターとサッカー選手が交差する、息もつかせぬ純愛の重さ
まったく異なる世界を生きる二人が、運命的に引き合っていく物語。光二の一途すぎる愛の重さと、それに揺れる拓人の葛藤が鮮烈に描かれます。感情の振れ幅が大きく、見る者の心を強く揺さぶる濃密なドラマが展開されます。② 音楽とスポーツ、二つの情熱がぶつかる90年代OVA特有の美学
ロックミュージックとプロサッカーという対照的な二世界が舞台となり、それぞれの美学と情熱が作品に独特の緊張感をもたらします。90年代OVAならではの作画・演出スタイルが、物語の熱量をさらに引き立てています。③ 原作コミックの名シーンを丁寧にアニメ化した映像表現
小花美穂の人気コミック「絶愛−1989−」続編のOVA化として、キャラクターの内面的な葛藤を丁寧に映像化。原作ファンが待ち望んでいたシーンがアニメならではの演出で再現されており、読者にとって特別な見応えがあります。キャスト・声優一覧












スタッフ
| 監督 | 川崎逸朗 |
|---|---|
| シリーズ構成 | やまざきかずお |
| キャラクターデザイン | 黄瀬和哉 |
| 音楽 | 大谷幸 |
| 美術監督 | 根崎知恵子 |
| 音響監督 | 田中英行 |
| ED | 井上武秀「BRONZE ~Saishuushou~」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「ZETSUAI」という単語を初めて見たのは、たしか90年代の同人誌の話題だった。BL界では知らない人はいない名前らしい、という認識だけが先行していて、実際に映像を見るまでに妙な時間がかかった。OVAということもあって、配信どころかレンタルすら難しく、Amazonで中古DVDを探すところから始まる作品というのが、すでにコアファン向けの洗礼みたいなものだと思う。
初見では正直、1996年の絵柄と演出に慣れるのに少し時間がかかった。ロックスターが一方的に恋をしている、という設定の非対称さが、最初はどう受け取ればいいのかわからなかった。でも2回目に見たとき気づいたのは、この作品は「純粋な恋愛もの」として作られていないということだ。南條光二の執着は、どこか自分でもコントロールできない衝動として描かれていて、それが怖くもあり、妙に誠実でもある。
夢を持つ人間を愛することの、どうしようもなさ
BRONZE ZETSUAI since 1989は、表面上は「ロックスター×サッカー選手のBL」として語られることが多い。でも繰り返し見て気づくのは、この作品が描いているのはそんなに単純な構図ではないということだ。
南條光二が泉拓人に執着するのは、ただ好きだからというより、拓人がイタリアという「向こう側」を向いている人間だからだという読み方ができる。光二はロックスターとして既に「成功した側」にいる。でも拓人はまだ夢の途中にいて、その背中が光二にとって手放せないものになっている。愛しているから手放せない、のではなく、手放せないから愛しているのかもしれない——そういう倒錯した感情の順序が、この作品の核心だと思う。
そして拓人側から見ると、これはもっと残酷な話になる。イタリアに行くという個人の夢と、目の前にある関係性の重さのあいだで、選択を迫られている。この時代のBL作品は往々にして「愛が全てを凌駕する」方向に着地しがちだが、このOVAはそこを少し手前で止めている印象がある。夢を諦めることも、諦めないことも、どちらも何かを失う——そういう後味の悪さが、単なるロマンス作品と一線を画している。
速水奨が演じる南條光二の声は、そういう屈折した愛情表現と恐ろしいほど合っていた。芝居がかっているようで芝居ではない、という温度感を出すのがうまい。子安武人の拓人も、感情を殺している人間の沈黙の重さをちゃんと乗せていて、セリフのないシーンでも何かが伝わってくる。
特に刺さったシーン
終盤、光二が拓人に詰め寄る場面の速水奨の芝居が忘れられない。叫ぶわけでも泣くわけでもなく、声がかすかに震えながらも押し殺す、あの間の取り方。光二というキャラクターが「強さと脆さを同時に持つ人間」であることが、あの数秒で全部わかる。速水奨はこういう「崩壊寸前を保っている男」をやらせると本当に怖い。
もう一点、渋谷克巳がそっと場を引く場面での山口勝平の声が意外によかった。明るい役柄が多い声優だからこそ、静かなトーンに落としたときの落差が効く。主役二人の関係性が張り詰めているからこそ、渋谷がいることで画面が少し息をする。
南條家の確執が絡んでくる場面は、初見では「重くなりすぎでは」と感じたが、2回目では逆にここがないと光二の執着の根っこが見えないとわかった。菊池正美の秋人は、短い出番ながら家族という名の呪縛を体現していて、地味に重要な役回りだった。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ZETSUAI 1989(前作)を見た上でBRONZEに入る人
- 90年代のBL・耽美系作品に思い入れがある人
- 速水奨・子安武人・山口勝平の芝居を声だけで楽しめる人
- 「愛情と執着の境界線が曖昧な話」に耐性がある人
- 配信されていない作品をわざわざ探して見ることに価値を感じる人
合わない人
- 前作未視聴のまま単体で入ろうとすると、関係性の背景が追いきれず置いてけぼりになる
- 「相手の夢を尊重する健全な恋愛」を求めている人には、光二の執着は読んでいてしんどい
- 現代的な解像度でBLを見慣れている人には、90年代の演出テンポが合わないことがある
- 映像で手軽に見たい人には、DVDを入手するというハードルが最初の壁になる
次に見るなら
まず前提として、ZETSUAI 1989(1992年OVA)を先に見ること。南條光二と泉拓人の関係性の出発点がここにあり、BRONZEは「続き」として作られている。BRONZEだけ見るのは、2巻から読み始める感覚に近い。
音楽と感情の暴走という組み合わせが好きなら、パタリロ!の流れにある耽美系OVAよりも、もう少し後の世代の作品として哀・戦士(COOL COOL BYE)系の短編OVA群が近い感触を持っている。90年代という時代の熱量ごと楽しむつもりで入ると、見え方が変わる。
執着と夢の葛藤という軸で別ジャンルに広げるなら、風と木の詩(OVA)も同じ時代の空気を持つ作品として置いておきたい。絵柄の濃度と感情の密度が好みなら、こちらもDVD入手組の道を歩むことになるが、経験として悪くない。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現在、「BRONZE ZETSUAI since 1989」は国内外の主要な動画配信サービスでの配信は確認されていません。視聴にはDVDソフトの購入や中古市場での入手が主な手段となっています。原作ファンや90年代OVA作品に興味がある方は、ぜひパッケージ版での視聴をご検討ください。