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2004

コゼットの肖像
★ 3.2 / 5.0ドラマホラーサイコロジカルラブコメ超自然
| 放送年 | 2004年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 3話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Daume |
アート学生の倉橋英里は骨董品店で働いている。ある日、古いガラス細工に映る少女の姿を目にする。彼女は生きて生活しているように見える。英里は彼女に惚れ込み、真夜中に接触する。彼女の名はコセットで、18世紀の貴族の娘だったことが判明する。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
アート学生の倉橋英里は、骨董品店でアルバイトをしながら日々を過ごしていた。ある日、店に置かれた古いガラス細工の器の中に、まるで生きているかのように佇む少女の姿を見つける。彼女の名はコゼット——18世紀フランスに生きた貴族の娘だった。器の中から英里に語りかけるコゼットに、英里は次第に強く惹かれ、真夜中に彼女との接触を重ねていく。やがて二人の距離が縮まるにつれ、彼女がガラスの中に囚われた理由と、その身に秘められた哀しい過去が少しずつ明らかになっていく。耽美で幻想的な映像とともに描かれる、時を超えた愛と狂気の物語。みどころ・魅力
① 息を呑む耽美な映像美
本作最大の魅力は、画面を埋め尽くす幻想的なビジュアルです。ガラス細工の透明感、揺らめく光と影、退廃的で美しい色彩設計が全編にわたって展開され、まるで一枚の絵画が動き出すかのような没入感を生み出します。物語の不穏さと美しさが同居する、唯一無二の世界観に引き込まれます。② 謎めいた少女コゼットの存在感
ガラスの器の中から英里に語りかける少女、コゼット。無垢さと妖しさを併せ持つ彼女の存在は、観る者の心を掴んで離しません。可憐でありながらどこか影を感じさせるその佇まいが、物語全体に張り詰めた緊張感をもたらし、彼女の正体への興味を強く掻き立てます。③ 愛と狂気が交錯する心理サスペンス
英里がコゼットに惹かれていく過程は、純粋な恋心であると同時に、抗えない狂気への入り口でもあります。現実と幻想の境界が次第に曖昧になり、登場人物の心理が静かに崩れていく描写は圧巻です。観終わったあとも深い余韻が残る、重厚なサイコロジカルドラマに仕上がっています。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 新房昭之 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | 鈴木博文 |
| 音楽 | 梶浦由記 |
| 音響監督 | 亀山俊樹 |
| OP | 梶浦 由記「Main Theme」 |
| ED | 井上麻里奈「Houseki」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
最初は、あの『レ・ミゼラブル』のコゼットの話だと本気で思っていた。貧しい少女が引き取られて、苦労の末に幸せになる——そういう泣ける系の童話アニメだと。再生して三分で全部勘違いだったと気づく。骨董のガラス細工の中に、十八世紀の少女が生きて、こちらを見ている。しかも配信はどこにも無い。結局Amazonで中古のディスクを探すところから始まった。その手間をかけてまで見る価値があるのか、最初は半信半疑のままだった。一周目はとにかく画面に呑まれて、話が頭に入ってこない。ガラス、薔薇、血、屈折する光。情報量が多すぎて、物語より先に「綺麗」が来る。二周目でようやく、これはひと目惚れの話の皮をかぶった、もっと厄介な何かなんだと分かってきた。
ひと目惚れだと思っていたものは、たぶん最初から贖罪だった
アート学生の倉橋永莉(斎賀みつき)が、ガラスの中の少女コゼットに惹かれていく。表面だけなぞれば、手の届かない美少女への一目惚れの話だ。けれど見進めるほど、この恋には妙な後ろめたさがつきまとう。永莉が惹かれているのは「これから出会う相手」ではなく、「すでに何かをしてしまった相手」なんじゃないか——そういう感触が、序盤からじわじわ滲んでくる。鍵になるのが、十八世紀の画家マルチェロ・オルランド(江原正士)の存在だ。彼とコゼットの間に何があったのか。それを知ったとき、永莉のひと目惚れは急に違う色を帯びる。これは初恋ではなく、時間を跨いだ「やり直し」なのだ。愛しているから近づくのではなく、償わなければならないから近づいてしまう。江原正士の声が、悔恨と執着の見分けがつかない男の輪郭を、低いところで支えている。
この作品が怖いのは、お化けが出るからじゃない。美しいものに囚われた人間が、その美しさのために自分を差し出すのを、ごく自然なことみたいに描くからだ。永莉が払う代償は、決して比喩じゃない。愛と贖罪が同じ顔をして並んでいて、本人にもどっちなのか分かっていない。単なるゴシックホラーではなく、「惚れるって、相手のために壊れていくことでもあるよな」という、わりと身も蓋もない話として刺さってくる。
特に刺さったシーン
真夜中、永莉がガラス越しにコゼットと初めて言葉を交わすところ。ここで思わず姿勢を正した。コゼットを演じる井上麻里奈の声が、可憐なのにどこか体温が無くて、生きているのか、こちらの願望が見せている幻なのか、判断をわざと宙吊りにしてくる。屈折した光と薔薇の赤が画面を埋め尽くす中で、声だけが妙に近い。距離感がぐにゃりと狂う感覚があって、二周目でも同じところでぞくっとした。もう一つ挙げるなら、永莉の周りにいる斎賀由布(能登麻美子)の存在感だ。派手な見せ場ではないのに、能登麻美子の抑えた芝居が、ガラスの向こうばかり見ている永莉の「こちら側」に取り残された人間の寂しさを静かに刺してくる。真滝翔子(豊口めぐみ)たち日常の側の人物が画面にいるほど、永莉がもう戻れないところまで行っているのが際立つ。綺麗なシーンより、この「置いていかれる側」の芝居のほうが、後から効いてきた。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 物語の筋より、画面の密度と空気で殴られたい人
- ゴシック・耽美・骨董みたいな単語に反応してしまう人
- 恋と執着と償いがぐちゃぐちゃに混ざった話が好きな人
- 短いOVAを何周もして細部を拾うのが苦じゃない人
合わない人
- 説明的で筋の通ったストーリーを求める人
- 過剰な様式美を「演出過多」と感じてしまう人
- 配信で気軽に見たい人(ディスクを探す前提になる)
次に見るなら
人形やガラスといった「作り物の少女」に惹かれる感覚が好きなら、ローゼンメイデン。耽美とゴシックの空気、そして無機物に宿る命というモチーフが地続きで、コゼットの後だと刺さり方が深くなる。様式化された画面と、美しさの裏でじわじわ追い詰められていく構造が好きなら、魔法少女まどか☆マギカ。可愛さとホラーの距離の近さ、弦と合唱が支配する不穏な音作りに、コゼットと同じ血を感じるはずだ。
骨董店と超自然が混ざる空気そのものが好物なら、xxxHOLiC。古い品物に宿る因縁と、それに飲み込まれていく人間を描く手つきが近く、夜の静けさごと浸れる一本。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『コゼットの肖像』を配信している主要なサブスクリプションサービスは、現時点では確認できていません。視聴を希望される場合は、Blu-ray・DVDでの鑑賞や、各配信サービスの最新の配信状況をあらためてご確認いただくのがおすすめです。独特の世界観を持つ作品ですので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
