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1996

ご近所物語 (1996)
★ 3.0 / 5.0コメディドラマラブコメ
| 放送年 | 1996年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Toei Animation |
幼い頃から隣同士に住む美加子と勉強。二人は美術学校に通い、美加子はファッションデザイナーを目指している。友人たちと「秋野堂」というクラブを立ち上げ、フリマーケットに参加して、自分たちが制作した洋服や人形、美術作品を販売している。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
幼なじみの山本美加子と相原勉は、隣同士に住む二人。二人が通う武蔵野美術学校では、個性豊かなクリエイター仲間たちと「秋野堂」というクラブを結成し、フリーマーケットで自作の洋服や人形・アート作品を販売する青春を謳歌している。ファッションデザイナーを夢見る美加子と、彼女をそっと見守る勉。互いへの気持ちに揺れながら、夢と恋のはざまで懸命に自分らしい道を歩もうとする二人の青春ラブコメディ。みどころ・魅力
① ファッションと創作への熱いこだわり
矢沢あいの原作コミックの世界観を忠実に再現した、90年代ストリートファッションの数々が見どころ。美加子たちが手がけるオリジナルデザインは作中でも丁寧に描かれており、ファッションやものづくりへの情熱が画面から伝わってくる。クリエイターたちの青春模様をリアルに感じられる一作。② もどかしくも温かいラブコメの王道
幼なじみ同士ゆえの距離感と、素直になれない恋心の描写が絶妙。ドタバタしながらも互いを大切にする美加子と勉の関係は、観ていてじんわり心が温かくなる。個性的な仲間たちも物語に彩りを添え、笑いと切なさが共存する青春ラブコメの魅力を凝縮した内容。③ 矢沢あいファン必見の劇場版クオリティ
「NANA」「天使なんかじゃない」などで知られる矢沢あい原作の映像化作品として、ファンの間で今なお語り継がれる一本。劇場版ならではの丁寧な作画と音楽で、原作の空気感がそのまま映像に落とし込まれており、原作ファンはもちろんラブコメ好きにも幅広く楽しめる。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 志水淳児 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 馬越嘉彦 |
| ED | 宍戸留美「素直になって」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
矢沢あい、というラベルで引っかかったのが正直なところだ。NANAは読んでいたし、あの独特の線と感情の書き方が好きだった。けどご近所物語は完全に盲点で、NANAより前にこんな作品があったのを知らなかった。劇場版まであると知って見てみた、というのが全部の始まりだ。 最初は「90年代の少女漫画原作の劇場版か」くらいの構えで見始めた。でも開幕してすぐに、セル画特有の空気感と、ファッションへの解像度の高さに引き込まれた。説明的なセリフが少なくて、絵と間で語る部分が多い。今のアニメではほとんど見なくなった余白の使い方だった。矢沢あいの「線」はアニメになっても矢沢あいのままで、そこが一番の驚きだったかもしれない。夢と恋を「どちらか」にしない——それだけで、この作品は90年代に異物だった
この作品の核にあるのは、夢と恋愛が競合しない、という構造だ。 幸田実加子はファッションデザイナーになりたい。それは揺るぎない。同時に、幼なじみの山口ツトムへの気持ちも本物だ。そしてこの作品は、どちらかを諦めさせるような展開を最初から拒否している。 90年代の少女漫画は、夢を持つ女の子を描くとき、「恋愛に振り回されて夢が後退する」か、「夢のために恋愛を犠牲にする」かの二択に落としがちだった。ご近所物語はその文法を使っていない。実加子のものを作ることへの熱量と、ツトムへの感情が、物語の中で競合していない。むしろ支え合っている。 秋野堂を作ってフリマで作品を売る、という設定が象徴的だ。好きなことで場を作り、仲間を集め、その場の中に好きな人もいる。「生活の全部を好きなもので満たす」という、言葉にすれば単純だが実現が難しい理想を、大げさにではなく日常のスケールで描いている。 劇場版というフォーマットは、この凝縮に向いていた。テレビシリーズのような積み上げがなくても、二人の関係の重心がちゃんと伝わってくる。それは原作の密度によるものでもあるし、限られた尺の中で何を省いて何を残すかという選択の確かさでもある。矢沢あいの「夢を持つ人間の描き方」は、NANAに至るまでずっと一貫していて、ご近所物語はその原型を見る作品でもある。特に刺さったシーン
山口勝平のツトムが実加子に向けて何かを言う——そのセリフの間合いが好きだ。山口勝平という人は、少年性と誠実さが同居した声が出せる数少ない声優で、90年代のあの空気の中で聴くツトムは、今でも古びていない。感情を押し出さずに届ける、という技術がある。 劇場版ならではの話をすると、映画館の音響で聴くBGMはテレビとまるで別物になる。日常シーンのさりげない音楽が、スクリーンと音響の空間の中だと輪郭を持って聞こえてくる。それだけで場面の重さが変わった。 実加子が自分の作った服を誰かに着てもらうくだり——あそこで予想外に来た。「認められたい」という気持ちと「作ること自体が好き」という気持ちが、短い時間の中で両方ちゃんと描かれていて、どちらかに還元されない。そのバランスが、矢沢あいという作家の強さだと思う。読んで見たくなったら——『ご近所物語 (1996)』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 矢沢あいの線と感情の書き方が好きな人(NANA・天使なんかじゃない経由でも入りやすい)
- 90年代セル画アニメの質感をそれ自体として楽しめる人
- 夢と恋愛が「どっちか選べ」になる展開を見飽きている人
- ファッション・ものづくりを志している、もしくはかつて志していた人
- 山口勝平・森川智之の声で育った世代
合わない人
- テレビシリーズ未見で人間関係の文脈ゼロの状態で入ると、情報が足りないと感じる可能性がある
- 90年代の演出テンポ——間・余白・説明の少なさ——を単純に「遅い」と感じる人
- 派手な展開や感情の爆発を求めている人(この作品はずっと生活のスケールにとどまる)
次に見るなら
同じ矢沢あい原作のNANAは、ご近所物語の明るい温度を知ってから見ると矢沢作品の振れ幅がよくわかる。夢と愛と傷が混在した、より大人の、より重い話だ。ご近所物語で感じた「この人の線の強さ」の行き着いた先として見ると発見が多い。 少女革命ウテナは90年代少女向けアニメとして全く別ベクトルの傑作だ。ご近所物語の「日常の中の夢と恋」の対極にある、記号的で神話的な世界観を持つ。両方見ると90年代というひとつの時代にどれだけ多様な語り口があったかが見えてくる。 彼氏彼女の事情は1998年、庵野秀明監督×少女漫画の組み合わせ。優等生の少女が恋をするラブコメという外見を持ちながら、演出の実験性と感情の深さが同居している。同時代の空気を持ちながらまったく違う文法で作られていて、対比として面白い。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ご近所物語』劇場版は、dアニメストアで視聴できます。90年代の名作ラブコメをスマートフォンやテレビからいつでも手軽に楽しめるのは嬉しいポイントです。矢沢あい作品のファンや青春アニメが好きな方は、ぜひチェックしてみてください。