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獄・さよなら絶望先生
| 放送年 | 2008年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 3話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Shaft |
絶望先生・糸色望と、個性的で奇想天外な2年H組の生徒たちの日常を描く。各生徒はそれぞれ独特な異常性を持つが、唯一相対的に普通の女の子だけは「普通」と呼ばれることを嫌う。極度の悲観主義者である絶望先生と、笑える生徒たちによる続編の物語。
作品概要・あらすじ
あらすじ
極度の悲観主義者で、何かにつけて「絶望した!」と嘆く教師・糸色望。彼が担任を務める2年ヘ組には、ストーカー気質の風浦可符香をはじめ、引きこもりの小森霧、完璧主義の木津千里など、強烈な個性とこじらせた異常性を抱えた生徒たちが揃っている。唯一“相対的にまとも”な普通も、平凡と呼ばれることを何より嫌う。本作はそんな絶望先生とクラスメイトたちが繰り広げる、シニカルでナンセンスな学園コメディの続編。社会風刺やパロディを大量に詰め込んだ高密度な会話劇が、テンポよく展開していく。みどころ・魅力
① 毒と風刺が効いた高密度コメディ
世相や流行、人間心理のネガティブな側面を絶望先生が次々とあげつらう構成が魅力。一見ブラックなテーマを、軽快な会話とギャグへ昇華させる手腕が光る。一時停止しないと読み切れないほど画面に小ネタが詰め込まれ、何度見ても新しい発見がある作りになっている。② 個性が暴走する2年ヘ組の生徒たち
ポジティブすぎる可符香、引きこもりの小森、完璧主義の木津千里など、極端な性格の生徒が勢揃い。それぞれの“異常性”が物語を転がし、絶望先生のツッコミと噛み合うことで唯一無二の掛け合いが生まれる。キャラクターの濃さそのものが大きな見どころだ。③ シャフト×新房昭之の実験的な映像演出
和風モダンな美術、文字や記号を多用した画面構成、大胆なカット割りなど、制作スタジオシャフトならではの映像表現が全編にあふれる。原作の毒気とアート性の高い演出が組み合わさり、ストーリー以上に“画面を観る楽しさ”を味わえる一作となっている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 新房昭之 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 東冨耶子、新房昭之 |
| キャラクターデザイン | 守岡英行 |
| 音楽 | 長谷川智樹 |
| 美術監督 | 飯島寿治 |
| 音響監督 | 亀山俊樹 |
| OP | 井上麻里奈「Kuusou Runba」 |
| OP | 野中藍「Kuusou Runba Rap」 |
| ED | 井上麻里奈「Marionette」 |
| ED | 野中藍「Omamori」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
TVシリーズを二期まで見終わって、まだ足りない、という顔をしていたら見つけたのがこれだった。位置づけとしては本編の補完にして外伝のようなもので、欠番だった話数や、TVでは尺の都合で削れたネタを拾い直す、コアなファンへのおまけに近い。だから「ここから入る人」はたぶんいない。最初に見たときは、正直「TVの未放送分か」くらいの軽い気持ちだった。ところが見始めると、テレビ放送という枠が外れたぶん、シャフトの密度がさらに一段濃くなっている。二回目に見ると、背景の黒板や一瞬の文字ネタを止めて読む手が止まらなくなって、おまけのつもりが一番何度も巻き戻した一本になっていた。
「普通」であることが、いちばん救われない——という逆説
このシリーズはずっと、絶望先生・糸色望が「絶望した!」と叫ぶコメディとして語られる。確かに表面はそうだ。でも絶望先生を続けて見ていくと、笑いの本当の芯にあるのは望の悲観じゃなくて、教室そのものの構造だと気づく。2年H組には、極端な性格の生徒しかいない。几帳面が振り切れた子、文字でしか喋らない子、人格がまるごと入れ替わる子——みんな何かが過剰で、その過剰さが個性として成立している。そんな教室で、唯一相対的に普通な女の子だけが、「普通」と呼ばれることを心底嫌がる。ここに、この作品がコメディの皮をかぶせて差し出している逆説がある。
個性の檻に閉じ込められた人間ばかりの場所では、何も持っていないことのほうが絶望になる。過剰さは少なくとも名前を与えられるが、普通には名前がない。だから「普通」と呼ばれることは、存在を上書きされることに等しい。望の絶望が大げさで滑稽に見えるのは、彼が世界のあらゆる些事に名前を付けて嘆いてみせるからで、つまり彼は絶望することで、かろうじて世界と関係を結んでいる。OVAという枠で本編の隙間を埋めるこの作品は、その構造をもっと露骨に、もっと遠慮なくやっている。単なる時事ネタギャグの寄せ集めではなく、「過剰でいるしかない人間たち」の群像として見ると、笑いの後ろにうっすら寂しさが残る。それが続けて見た者だけに見えてくる、この一本の手触りだと思う。
特に刺さったシーン
やっぱり糸色望の「絶望した!」の言い回しに尽きる。神谷浩史が、毎回ほんの少しだけ темп や息の置き方を変えてくるので、同じ台詞のはずなのに飽きない。OVAでは尺の制約が緩いぶん、序盤の小ネタの畳みかけが容赦なくて、神谷の絶望のテンションが一定の冷たさを保ったまま回り続けるのが効いている。音無芽留が一言も発さず、携帯のメール画面だけで毒を吐き続ける場面では、斎藤千和の「声がないことで逆に存在感が出る」造形が冴える。木村カエレの人格がスイッチする瞬間の、小林ゆうの振り幅も相変わらず怖いくらいだ。そして木津千里の几帳面が暴走していくくだりで、井上麻里奈の声がだんだん追い詰められていくのを聞きながら、思わず画面のほうが姿勢を正したくなった。背景にびっしり詰められた文字を止めて読むと、本編で拾い損ねた皮肉が二重三重に仕込んであって、二回目でようやく笑える箇所が多い。
読んで見たくなったら——『獄・さよなら絶望先生』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- TVシリーズを二期まで見終えて、まだ教室から離れたくない人
- 一時停止して黒板や張り紙の文字ネタを読み込むのが苦じゃない人
- シャフトと新房昭之の演出の密度そのものを味わいに来ている人
- 毒のある時事ネタと、その奥の乾いた寂しさを両方楽しめる人
合わない人
- 絶望先生シリーズに初めて触れる人(ここから入ると置いていかれる)
- 物語がきれいに前に進む構成を求めている人
- 速いカットと文字の洪水で目が疲れてしまう人
- 時事・パロディネタの賞味期限が気になってしまう人
次に見るなら
絶望先生の文字ネタと会話の密度が好きなら、同じシャフト×新房昭之の物語シリーズへ。一枚絵の情報量と台詞の応酬で押してくる作りは地続きで、ギャグの呼吸がそのまま会話劇に化けている。
教室を舞台にした過剰な個性の群像という意味では、こちらも新房×シャフトのぱにぽにだっしゅ!がぴたりと来る。先生と生徒のテンポの良い暴走を、絶望先生より一段明るい温度で楽しめる。
原作者・久米田康治の毒とメタの感触をもっと浴びたいならかってに改造を。絶望先生の前身のような自虐とパロディの密度で、笑いの根っこが同じであることがよくわかる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「獄・さよなら絶望先生」は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluで配信されており、複数のサービスで視聴できます。アニメ作品を多く扱うdアニメストアや、見放題作品の幅が広いU-NEXT・DMM TV・Huluから、ご自身の利用環境に合ったサービスを選べます。シリーズ独特の毒のあるコメディを楽しみたい方は、これらの配信サービスをチェックしてみてください。







