極黒のブリュンヒルデ

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2014極黒のブリュンヒルデ

極黒のブリュンヒルデ

★ 3.2 / 5.0ドラマファンタジーミステリーSF
放送年2014年
フォーマットTVアニメ
話数13話
原作漫画
制作Arms

高校生・村上亮太は、事故で死なせてしまった幼馴染の女の子のことが忘れられない。彼女と交わした宇宙人の存在を証明するという約束を果たすため、天文部に入り空を見つめ続けていた。ある日、幼馴染そっくりな少女・黒羽猫子が転校生として現れる。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

高校生の村上亮太は、幼い頃に事故で死なせてしまった幼馴染の少女への罪悪感を胸に、彼女と交わした「宇宙人の存在を証明する」という約束を果たすため、山奥の天文台で星を見つめる日々を送っていた。そんなある日、幼馴染にそっくりな転校生・黒羽猫子が現れる。彼女は記憶を持たない「魔法使い」と呼ばれる超能力者であり、謎の研究機関から脱走した身だった。亮太は猫子や仲間の魔法使いたちをかくまいながら、彼女たちを追う組織の陰謀と、自らの過去の真相に迫っていく。

みどころ・魅力

① 命の重さと残酷な運命が交差するシリアスなドラマ

魔法使いたちは体内の「ハーネス」と呼ばれる装置を抜くと死んでしまうという設定が、物語全体に緊迫感をもたらす。仲間との絆を育みながらも常に死と隣り合わせという過酷な状況が、感情を揺さぶるドラマを生み出している。

② 謎が謎を呼ぶミステリアスな世界観

「黒羽猫子は本当に幼馴染なのか」「研究機関の目的とは何か」という核心的な謎が序盤から提示され、SFとファンタジーが絡み合う独特の世界観が視聴者を引き込む。伏線の回収と新たな謎の提示のバランスが絶妙で、続きを追わずにいられない構成となっている。

③ 少女たちの絆と日常描写が生む感情的コントラスト

命がけの逃亡生活の中でも、個性豊かな魔法使いたちがわずかな日常の幸せを楽しむシーンが随所に挿入される。シリアスな展開との落差が感情移入を深め、彼女たちの運命をより切実に感じさせる演出となっている。

キャスト・声優一覧

村上良太
村上良太
メイン
逢坂良太
黒羽寧子
黒羽寧子
メイン
種田梨沙
橘佳奈
橘佳奈
メイン
洲崎綾
カズミシュリーレンツァウアー
カズミシュリーレンツァウアー
メイン
市道真央
鷹鳥小鳥
鷹鳥小鳥
メイン
田所あずさ
斗光奈波
斗光奈波
サブ
沼倉愛美
茜
サブ
近藤唯
黒服
黒服
サブ
鈴木達央
真子藤崎
真子藤崎
サブ
能登麻美子
九 千怜
九 千怜
サブ
東地宏樹
若林 初菜
若林 初菜
サブ
内山夕実
美樹
美樹
サブ
佐藤利奈

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スタッフ

監督今泉賢一
OPフィアー·アンド·ロージング·イン·ラスベガス「BRYNHILDR IN THE DARKNESS -Ver. EJECTED-」
OPFear, and loathing in Las Vegas「Virtue and Vice」
ED洲崎綾「いちばん星」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「岡本倫の新作」という一言で、覚悟を決めてから再生ボタンを押した。エルフェンリートを通過した人間なら、この名前が持つ意味をわかってくれると思う。あの作品でやられた人間が、なぜまた自分から飛び込むのか。習性というか、もはや病気みたいなものだ。

最初に見たとき、序盤の「普通の高校生もの」としての顔に少し拍子抜けした。天文部、転校生、幼馴染への未練——それ自体は手垢のついた設定で、「あれ、思ったより大人しい?」と油断しかけた。その油断が岡本倫の罠だったことに気づくのは、もう少し先の話だ。2回目を見ると、序盤の「穏やかさ」がすでに崩壊の前兆で塗り固められていることがわかって、背筋が寒くなる。

「忘れないこと」が人を生かし、人を壊す——記憶と存在の話

この作品を「魔法少女ものの残酷バージョン」とか「ダークファンタジー」と紹介するのは間違っていないが、核心をすこし外している。極黒のブリュンヒルデが本当に描いているのは、「忘れられないこと」の重さだ。

主人公の村上亮太(逢坂良太)は、幼少期に起きた事故で幼馴染を死なせてしまった。その罪悪感と、彼女との約束——「宇宙人の存在を証明する」——を手放せずに生きている。宇宙人の話は半ば狂言回しで、要するに彼は10年以上、ひとつの喪失から前に進めていない。それが彼を動かす原動力であり、同時に弱点でもある。

そこに現れる黒羽猫子は、「忘却」を強制された存在として描かれている。自分が何者であったか、どこから来たのか、何を大切にしていたのか——その全てを剥奪された状態で生きることを強いられている。記憶を持ちすぎた男と、記憶を奪われた少女。この対比は、単なるキャラクター設定の妙ではなく、物語全体を貫く主題になっている。

能登麻美子が演じる真子藤崎は、この「記憶と存在」の問題を別の角度から照らす役割を担っている。能登さんの声が持つ特有の「何かを堪えている」質感は、このキャラクターにかなり正確に機能していた。セリフの少ない場面でも、呼吸だけで感情の圧が伝わってくる瞬間がある。

岡本倫の作品に繰り返し登場するのは、「人間として扱われることを許されない存在」だ。エルフェンリートのディクロニウスがそうだったように、この作品のキャラクターたちも、社会の外に置かれた存在として描かれる。彼女たちを追い詰める「組織」の論理は、常に合理的に見えるのに、どこまでも邪悪だ。その気持ち悪さは、架空の悪役の話ではなく、現実のシステムへの不快感と地続きになっている。だから刺さる人には深く刺さるし、フィクションとして距離を置きたい人には相当しんどい作品になる。

特に刺さったシーン

終盤、あるキャラクターが自分の「残り時間」を理解したうえで行動を選ぶくだりは、2回目に見てから初めて全部の意味がわかった。1回目はただ辛かったのに、2回目は「この人はここでもう決めていたのか」と気づいて、また別の辛さになる。岡本倫の脚本はこういう仕掛けが多く、周回するたびに解像度が上がっていく構造になっている。

市道真央が演じるカズミシュリーレンツァウアーは、序盤から「口が悪くてツンケンしている」キャラとして描かれているが、その声の演技の中に微妙な「怖がっている」質感が最初から混じっている。それが終盤になって意味を持ってくる。気づいたときに「あ、最初からそういう人だったのか」となる。ああいう積み重ね方をされると、キャラクターが急に深くなる。

佐藤利奈が演じる美樹は、比較的「普通の高校生に近い」立ち位置のキャラだが、佐藤さんの声が持つ温度感が、異常な状況の中での「日常」を担保している。この作品は全体的に死の匂いが強いので、彼女のパートがあることで視聴のペースが整えられる——という機能を果たしているように感じた。

読んで見たくなったら——『極黒のブリュンヒルデ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さると思う人

  • エルフェンリートを見て、それでもまた岡本倫の作品を求めてしまう人
  • 重い展開を「避けるべきもの」ではなく「直視するもの」として楽しめる人
  • 能登麻美子佐藤利奈市道真央の演技を追っているファン
  • SFと感情的な重さが同時に来る作品が好きな人
  • 「記憶」「アイデンティティ」「存在とは何か」という問いが物語の中心にある作品が好きな人

合わないと思う人

  • キャラクターへの愛着が深まったタイミングで物語が容赦しないのが苦手な人
  • 全13話という尺に対してストーリーが駆け足に感じる部分があるので、原作漫画の完結まで丁寧に追いたい人には物足りなさが出るかもしれない
  • グロテスクな描写(血描写・肉体的な損傷表現)がある。耐性がない方には注意が必要
  • 後味のよいカタルシスを求めて見る人には設計が合わない可能性がある

次に見るなら

エルフェンリート(2004年)
同じ岡本倫原作。「普通の少年の日常」に「隔離された特殊能力者の少女」が流れ込んでくる構造はほぼ同じで、暴力描写はこちらのほうが激しい。ブリュンヒルデを見てこの人の作家性に引っかかったなら、避けては通れない。

魔法少女まどか☆マギカ(2011年)
「可愛い見た目と残酷な設定の落差」という点で共鳴する部分が多い。ただしまどかはきちんと完結しているので、物語の着地という意味ではこちらのほうが満足感は高い。システムに搾取される少女たちというテーマも近い。

ひぐらしのなく頃に(2006年)
「記憶の喪失・改変」と「繰り返される悲劇」をミステリーとSFで包んだ構造。見る側が少しずつ真相に近づいていく設計が似ている。重い展開に耐性がついてきたころに見ると、また違う角度から楽しめる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

『極黒のブリュンヒルデ』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。月額サービスに加入していれば追加料金なしで視聴できるため、気軽に全話一気見が楽しめます。まずは各サービスの無料トライアルを活用して視聴するのがおすすめです。

よくある質問

Q. 極黒のブリュンヒルデは何話まであるの?
A. 全13話構成のTVアニメです。2014年4月から7月にかけて放送されました。原作漫画は全18巻で完結しており、アニメはオリジナルの結末が描かれています。
Q. グロテスクな描写はある?目をそらしたくなるシーンはある?
A. 死や流血を扱うシーンが含まれるため、グロ描写が苦手な方には注意が必要です。ただしTVアニメとして放送された作品のため、極端に残酷な映像表現は抑えられています。
Q. 原作漫画との違いはある?
A. アニメは原作の途中までを映像化し、最終話はアニメオリジナルの結末となっています。原作の結末まで楽しみたい方は、岡本倫先生による原作漫画(全18巻)も合わせて読むことをおすすめします。
Q. 「ノラガミ」や「東京喰種」が好きなら楽しめる?
A. ダークなファンタジー・SF設定の中に人間ドラマを描く作風は共通しており、同ジャンルが好きな方には刺さりやすい作品です。主人公と謎めいたヒロインの関係性を軸にした物語展開も魅力のひとつです。

まとめ

『極黒のブリュンヒルデ』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。月額サービスに加入していれば追加料金なしで視聴できるため、気軽に全話一気見が楽しめます。まずは各サービスの無料トライアルを活用して視聴するのがおすすめです。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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