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花咲くいろは HOME SWEET HOME
| 放送年 | 2013年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | P.A.WORKS |
ボンボリ祭の前夜、緒花の友人結衣奈が喜翆荘での修行に訪れる。その後片付けをする中で、緒花は母親皐月が若き日を過ごした喜翆荘時代の豆大福のつけた日誌を発見する。その日誌を通じて、母親の苦悩を垣間見た緒花は、自分たちが思っていたほど違わないかもしれないと気づく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
ぼんぼり祭を間近に控えた喜翆荘に、緒花の友人・結衣奈が修行体験に訪れる。慌ただしい片付けの最中、緒花は母・皐月がかつて喜翆荘で過ごした若き日に綴った一冊の日誌を見つける。そこに記されていたのは、今の自分と同じように悩み、もがいていた少女時代の母の姿だった。日誌を読み進めるうちに、緒花は反発し続けてきた母との距離が、思っていたほど遠くないことに気づいていく。TVシリーズの世界をもう一度旅するように描く、家族と成長の物語。みどころ・魅力
① 母・皐月の少女時代を描く”もう一つの花いろ”
TVシリーズでは語られなかった、母・皐月が喜翆荘で過ごした若き日々を日誌という形で描き出す。現在の緒花と過去の皐月が日誌を通じて重なり合う構成が、親子二世代にまたがる物語に深い厚みを与えている。② 丁寧に描かれる日常と仕事の手触り
旅館の仕事、まかない、祭りの準備——P.A.WORKSならではの緻密な背景美術と作画によって、喜翆荘の空気感を劇場サイズで堪能できる。日常系作品ならではの心地よい時間が全編を通して流れている。③ 結衣奈の修行が運ぶ笑いと温度
都会育ちの結衣奈が慣れない旅館仕事に奮闘する姿はコメディとして楽しく、同時に緒花たちの成長を映す鏡にもなっている。賑やかさとしんみりが同居する絶妙なバランスがこの作品の大きな魅力だ。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 安藤真裕 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | 岸田メル |
| キャラクターデザイン | 関口可奈味 |
| 音楽 | 浜口史郎 |
| 美術監督 | 東地和生 |
| 音響監督 | 明田川仁 |
| ED | ナノ.ライプ「影踏み」 |
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トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
テレビ本編をひと通り見終えて、喜翆荘の空気がまだ体に残っているうちに劇場へ滑り込んだ、というのが正直なところだった。最初は「総集編に近い番外編なんだろうな」と高をくくっていて、それなら本編の余韻で十分間に合うと思っていた。ところが幕が上がってしばらくすると、画面に映っているのが緒花ではなく、まだ何者でもない頃の皐月だと気づく。あの口の悪い母親に、こんな時間があったのか。そこで一気に座り直した。本編が「今を走る娘の話」だったのに対して、こちらは「過去に立ち止まる母の話」で、同じ宿の同じ柱を別の角度から見せられている感覚があった。軽い気持ちで入ったぶん、終盤で不意打ちのように効いてきた一本だ。
母も昔は、逃げ出したくて仕方なかった——日誌がつなぐ二人の喜翆荘
この劇場版が描いているのは、親子の和解みたいな大げさなものではない。もっと地味で、もっと取り返しのつく類の発見だ。緒花が見つけた一冊の日誌——そこに書かれていたのは、立派な女将でも、しっかり者の母でもなく、家にも宿にも居場所を見つけられずにいた若い皐月の言葉だった。だらしなくて、反抗的で、ここではないどこかに行きたくて仕方ない。それは本編で緒花が東京から放り込まれてきたときの心境と、気味が悪いほど重なる。
本編で緒花は「自分は母とは違う」と思い込むことで前に進んできた。あんな大人にはならない、という反発がエンジンになっていた。ところが日誌を通して若き日の皐月をのぞき見たとき、その前提が崩れる。違うどころか、出発点はほとんど同じだったのだ。同じ宿で、同じように腐って、同じように誰かに背中を押されて、それでも残ることを選んだ。緒花が「自分たちは思っていたほど違わないかもしれない」と気づく瞬間は、母を許す瞬間ではなく、母を一人の人間として初めてちゃんと見た瞬間なんだと思う。
面白いのは、この映画が「だから母を理解しよう」と説教してこないところだ。皐月は結局、喜翆荘を出ていった人間で、そこは美談に回収されない。残った娘と、出ていった母。場所は同じでも選んだ道は分かれている。それでも一冊の日誌が、時間を飛び越えて二人を同じ位置に立たせる。承継とか家業とか、そういう言葉で語られがちなテーマを、ここではごく私的な「母の若さ」という入り口から開けてみせる。本編を見ていればいるほど、皐月という人物の解像度が一段上がって、もう一度本編を見返したくなる作りになっている。
特に刺さったシーン
序盤、結名がいつもの調子で喜翆荘に転がり込んでくるくだりで、もう肩の力が抜けた。戸松遥の声があのテンションを完璧に運んでくるので、本編の続きにちゃんと帰ってきた、という安心感がある。豊崎愛生の菜子も、相変わらず言いたいことを最後まで言えないあの間が生きていて、声優陣がキャラクターの呼吸そのものを覚えているのが伝わってくる。
ただ、いちばん効いたのは過去パートの皐月だった。若い頃の不機嫌な横顔から、ふとした拍子に今の母親の面影が透けて見える瞬間がある。劇場の大きなスクリーンと音響のおかげで、彼女が小さく息を漏らすような芝居まで拾えて、思わず前のめりになった。能登麻美子の巴が場を締めるところも、梶裕貴の孝一が遠くから緒花を気にかけるところも、ひとつひとつは短いのに、本編で積み上げた関係があるから一秒で刺さってくる。諏訪部順一の次郎丸が画面に出てくるたび、ああこの宿の空気だ、と妙に落ち着いてしまった。
読んで見たくなったら——『花咲くいろは HOME SWEET HOME』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- テレビ本編を見終えて、喜翆荘の面々ともう少し一緒にいたいと思っている人
- 派手な事件より、人物の過去や心情がほどけていく過程に惹かれる人
- 親や家族を「一人の人間」として見直した経験に、覚えがある人
- P.A.WORKS特有の生活の手触りある作画と背景が好きな人
合わない人
- 本編未見で、この一本だけで完結した物語を期待している人
- はっきりした起承転結や大きな盛り上がりがないと物足りない人
- 日常の細部や回想を「話が進んでいない」と感じてしまう人
次に見るなら
同じ手触りを探すなら、まずは凪のあすから。P.A.WORKSが描く青春群像で、登場人物の感情がゆっくりほどけていく過程の丁寧さは、花咲くいろはが好きならまず外さない。
働くことそのものを正面から見たいならSHIROBAKO。仕事に振り回されながら自分の居場所を見つけていく話で、喜翆荘で緒花がもがいた感覚と地続きだ。
もっと静かな余韻に浸りたい夜にはたまゆらを。土地と人と思い出がそっと結びついていく日常系で、誰かの過去を覗いて胸が温かくなるあの感じが近い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『花咲くいろは HOME SWEET HOME』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVで視聴できます。いずれもアニメのラインナップが充実した配信サービスですので、ご自身が利用しやすいサービスを選んで楽しめます。気になる方は各サービスの配信状況をチェックしてみてください。

