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Holy Knight (ホーリーナイト)
| 放送年 | 2012年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 2話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Lilix |
孤児の水村真太は東京のミッション系学校に通う内気な少年。そこへ美しいハーフの吸血鬼ロムニア人リリスが転入してきたことで、彼の人生は一変する。真太は実は吸血鬼ハンターであり、ロムアルド一族の後継者だったのだ。
作品概要・あらすじ
あらすじ
東京のミッション系学校に通う孤児の水村真太は、内向的な高校生。ある日、美しいハーフの吸血鬼ロムニア人・リリスが転入してきたことで、平穏な日常は一変する。実は真太は、吸血鬼ハンターの名門・ロムアルド一族の後継者だった。宿命によって引き合わされた二人の関係は、やがて禁断の愛へと発展していく——超自然の血統と人間の少年を巡る、耽美なダーク・ファンタジーOVA。みどころ・魅力
① 吸血鬼ハンターと吸血鬼という宿命の対立構造
ハンターの血筋を持つ少年と、彼を求める吸血鬼の少女という本来相容れない二者の関係性が物語の核心。対立しながらも惹かれ合うという古典的な禁断の恋の構図を、ダークファンタジー的な世界観で描いている点が見ごたえ十分です。② 大人向けの耽美な雰囲気と作画
セクシーかつ超自然的な要素を組み合わせた本作は、成熟した視聴者向けのOVA作品として制作されています。2012年当時の作画スタイルで描かれる妖艶なキャラクター表現と、ゴシック的な演出が独特の雰囲気を醸し出しています。③ コンパクトにまとまったOVAならではのテンポ
長編シリーズではなくOVA形式のため、無駄を省いたテンポのよい展開が特徴です。原作マンガのエッセンスを凝縮した構成になっており、吸血鬼×学園ラブストーリーの世界観をサクッと楽しみたい方に向いています。キャスト・声優一覧












スタッフ
| キャラクターデザイン | 戸田麻衣 |
|---|---|
| 音楽 | |
| 美術監督 | 杉本あゆみ |
| 音響監督 | 竹内葵 |
| OP | 内田真礼「Holy Knight」 |
| ED | 「Nobodyknows」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
2012年のOVAというだけで、なんとなく察してしまうものがある。地上波に乗せられないものをOVAに詰め込んでいた、あの時代の匂いがする。Holy Knightを見たのは、鈴村健一が出てると知ったからだ。プラムという役名だけで内容がある程度読めそうなものだが、実際に見てみると想定の2割増しくらいで攻めてきた。
ミッション系学校に通う内気な少年・水村心田(下野紘)のところへ、吸血鬼の少女リリス(内田真礼)が転入してくる、というプロットだけなら王道だ。問題は、そこに「セクシー」というジャンルタグが正直についていることで、OVAというフォーマットが最大限に活用されている。2回目に見たとき、心田の「ただの巻き込まれ系主人公」という最初の印象が少し変わった。下野紘の芝居が、表面上の情けなさの奥に何か隠れているように聞こえてきて、記号として読んでいた1回目とは違った景色になった。
「選ばれた血統」という設定が、ラブコメの言い訳として機能している話
問題作かどうか、という前に整理しておくと、これは「問題作の皮をかぶった、それなりに設定を持った作品」だという見方が正確だと思う。
孤児の少年が実は吸血鬼ハンターの名家・ロムアルド一族の後継者だったと判明する展開は、「選ばれた血統」ものの古典的な構造をそのまま使っている。少年漫画でも少女漫画でも使い倒された手法だが、このOVAがそれを採用している理由は、キャラクターの関係性を「運命」でガッチリ固定することで、リリスとの距離感の急速な縮まりを正当化するためだ。
単純なご都合主義と呼んでもいいが、見方を変えると「吸血鬼×ハンター」というアンチテーゼ的な関係を恋愛の緊張感として使う構造には、それなりに思考の跡がある。お互いが本来的に敵対関係にあるというのは、ラブコメの「近くにいるのにうまくいかない」理由として機能しやすい。リリス役の内田真礼の声は、この役にうまくはまっていて、高飛車になりすぎず、でも人間の少年に素直になれない複雑さを一定以上のレベルで表現している。内田真礼がこの時期に積み上げていたヒロイン仕事の中でも、わりと尖った方に位置する一本だ。
TVシリーズが存在しない単独OVAなので、2巻完結という物量の中でどこまでやるかという問題が出てくる。世界観の説明・キャラクター紹介・関係性の進展をすべて詰め込んだ結果、「絞った判断」と「駆け足感」の両方が出ている。原作漫画のファンがアニメとしての雰囲気を確認するための一本、という位置づけで見ると整合性が取れる。TVシリーズの補完でも外伝でもなく、これ単体で完結している。
竹達彩奈のキャモットという役は、作品全体のテンションを調整する機能を持たされていて、シリアスになりすぎないブレーキとして働いている。これがないと2巻の尺でかなり息苦しくなっていたはずで、キャスティングの選択としては正しい。竹達彩奈のこの時期の声は、ちょうど今の彼女とも初期とも違う層にあって、そこが地味に面白い。
特に刺さったシーン
序盤、心田が自分の血筋を知らされる場面での下野紘の反応が地味に好きで、2回目に確認して確信した。「普通の少年が非日常に引き込まれる瞬間」は声優の力量が露骨に出るシーンで、下野紘はここをあえて抑えて演じている。驚愕よりも戸惑いを前面に出す選択で、キャラクターが「叫ぶタイプじゃない」という設定を音で表現している。下野紘は声優と夜あそびでのMCとしての軽快なイメージが強い人だが、こういうじわじわ追い詰められていく芝居は別の引き出しが開く。
リリスと心田の関係が初めて少し動く場面では、内田真礼の声のトーンが微妙に柔らかくなる瞬間があって、ここは意図的な演技だと思う。台詞ではなく声質のわずかな変化で感情の変化を見せるのは比較的地味だが、確実に効果が出ている。鈴村健一演じるプラムは、登場時点でキャラクターの立ち位置が明確で、鈴村健一のこういう役——飄々としていて実は何かある系——は、やはり安定感がある。259本のキャリアがそのまま出てくる感じ。
読んで見たくなったら——『Holy Knight (ホーリーナイト)』はHuluで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 2012年前後のOVA文化に懐かしさを感じる人
- 吸血鬼×学園×ラブコメという組み合わせが素直に好きな人
- 下野紘・内田真礼・鈴村健一・竹達彩奈のファンで、この時期の出演作を掘りたい人
- OVA特有の「地上波では無理なやつ」という要素を込みで楽しめる人
- 2巻完結の短い作品を隙間時間に見たい人
合わない人
- ストーリーの完結や丁寧な世界観構築を期待する人(尺的に無理がある)
- セクシー要素がノイズになるタイプの人
- 原作未読でキャラクターへの愛着なしに見ると刺さりどころが少ない
- 令和基準の表現倫理で2012年のOVAを見ると確実に引っかかるところがある
次に見るなら
Dance in the Vampire Bund(2010年)——吸血鬼の少女と人間の少年という構図が近い。TVシリーズなので尺に余裕があり、政治的な要素も入ってくる。Holy Knightよりシリアス寄りだが、吸血鬼もののラブコメ文脈を掘りたいなら流れで見る価値がある。
ロザリオとバンパイア(2008年)——吸血鬼×ミッション系学校×ラブコメというほぼ同じプロットの先輩作品。TVシリーズ2クール分の尺があり、キャラクターの積み上げ方が全く違う。Holy Knightを見てこのジャンルが気に入ったなら、比較として見ると面白い。
東京レイヴンズ(2013年)——直接の類似ではないが、「一見普通の少年が実は特別な血筋の継承者」という設定が好きな人に刺さりやすい。こちらはTVシリーズで陰陽師の世界観があり、主人公が自分の力と向き合う過程を丁寧に描いている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『Holy Knight(ホーリーナイト)』は、現在Huluで視聴できます。吸血鬼ハンターの少年と吸血鬼の少女が織りなす禁断の恋を、耽美なタッチで描いた大人向けOVA作品です。Huluに加入済みの方はすぐに視聴できますので、ぜひチェックしてみてください。
