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聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク>
| 放送年 | 2015年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | diomedéa |
前世の記憶を持つ「救世主」が集う私立高校が舞台。白銀は自身の体から引き出すプラーナ力を用いた武器と技で敵と戦い、黒魔は物理を超えるマーナ力を操る魔法で敵を消滅させる。少年・モロハ・ハイムラがこの学園に入学し、物語が始まる。
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配信状況まとめ
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作品概要・あらすじ
あらすじ
前世の記憶を持つ「救世主(サヴィア)」が集う私立聖輪学園。ここでは、前世の力を引き出す「白銀(シロガネ)」と「黒魔(クロマ)」の2種類の使い手が学び、人類を脅かす怪物「ヘレティカ」と戦う。入学したばかりの少年・ハイムラ・モロハは、白銀と黒魔どちらの力も扱える極めて稀な素質を持ち、しかも2つの前世の記憶をあわせ持つという異例の存在だった。彼をめぐり、前世から因縁深い少女たちも集い、学園の戦いと青春が交差していく。みどころ・魅力
① 白銀と黒魔、二刀流の異能バトル
体内のプラーナで武器と技を生み出す白銀、マーナを操り物理を超える魔法を放つ黒魔──その両方を使いこなすモロハの戦闘シーンは、本作最大の見どころ。圧倒的な力で敵をねじ伏せる爽快感は、異能バトル好きなら見逃せない。② 前世の記憶が紡ぐ運命の三角関係
モロハには2つの前世があり、それぞれに深く結びついた少女が現世に存在する。前世ではどんな関係だったのか──記憶のフラッシュバックとともに明かされる過去と現在の絆が、物語に感情的な奥行きを加えている。③ 賑やかなラブコメと学園パート
シリアスな戦闘とは対照的に、学園生活ではヒロインたちがモロハをめぐって繰り広げるコメディタッチのやり取りが満載。ハーレムものとしての賑やかさと、各ヒロインの個性豊かなキャラクターが物語を軽快に彩る。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 稲垣隆行 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 山口宏 |
| 原案キャラデザ | refeia |
| キャラクターデザイン | 石川雅一 |
| OP | petit milady「緋ノ糸輪廻ノGEMINI」 |
| ED | petit milady「緋ノ糸輪廻ノGEMINI」 |
| ED | fortuna「マグナ・イデア」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・考察
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
正直に言うと、タイトルが読めなかった。「聖剣使いの禁呪詠唱」まではなんとかなる。問題は「禁呪詠唱」で、「きんじゅえいしょう」と読むと知ったのは見始めてしばらく経ってからだ。しかも山カッコで括られた「<ワールドブレイク>」がサブタイトルとして後ろにぶら下がっている。2015年のライトノベル原作アニメ特有の、全部乗せ感がすごい。
見たきっかけはシンプルで、「前世の記憶を持つ救世主が集う学校」というあらすじに引っかかったからだ。記憶転生×学園バトルという組み合わせは珍しくないが、主人公が白銀(剣士系)と黒魔(魔法系)の両方の記憶を持つという設定は、当時ちょっと面白いと思った。2回目を見たとき気づいたのは、その「両刀設定」がキャラクター造形よりもバトルのスペック説明として機能していることで、ああそういう作品なんだな、と腑に落ちた。
「誰だった自分」を引きずって戦うことの、意外と重い問い
この作品を単純なハーレム学園バトルとして消費することはできる。実際そういう見方をしても成立する。ただ、設定の骨格だけ取り出してみると、意外と面倒くさいテーマが潜んでいる。
主人公・灰馬モロハは、前世の記憶を二つ持っている。一つは白銀の勇者として剣で戦った記憶、もう一つは黒魔の魔法使いとして活躍した記憶。二つの「かつて自分だった誰か」を内包しながら、今の自分として戦う。これはそもそも「自分とは何か」という問いにそのまま繋がる構造だ。
前世の記憶が「能力の根拠」として使われているとき、それは設定の便宜に過ぎない。でも、アーリン・ハイバリー(釘宮理恵)との関係性がじわじわと描かれるとき、あるいはカティア・エースケヴナ・ホンダ(佐倉綾音)が前世の絆を今に持ち越そうとするとき、この作品は「過去の縁を今に持ち込むことの重さ」を一瞬だけ本気で問いかけてくる。釘宮さんの演技がそこに独特の切実さを乗せていて、ただのヒロイン争奪戦に収まらない瞬間がある。
もっとも、その問いが最後まで深掘りされるかというと、そうはならない。学園バトルのフォーマットとラブコメの文法が優先される。それはこの作品の弱点でもあるのだが、設定の余白として「前世の自分と今の自分はどこが違うのか」を考えながら見ると、思いのほか豊かな鑑賞体験になる。2015年のこのジャンルに、そこまで求めるのかという話ではあるけれど。
漆原静乃役の悠木碧と百地春鹿役の内田真礼は、それぞれ異なるタイプの「前世の絆を持つ少女」を演じており、対比として機能している。悠木さんの静乃は内側に力を溜める静かさがあり、内田さんの春鹿はもう少し感情を外に出すキャラで、この二人の距離感の違いが物語のテクスチャを複層的にしている。シャルル・サン=ジェルマン役の子安武人はここでも「良い声の敵」として出てきて、声だけで格が一段上がる。ずるい。
特に刺さったシーン
序盤、モロハが初めて白銀の力を解放して戦うシーンは、派手さより「やっと思い出した」という感覚が前に出ていて好きだった。体から引き出すプラーナ力という設定の可視化が、エフェクトの気合いの入れ方で伝わってくる。
ただ一番印象に残っているのはアーリンがらみのシーンで、釘宮理恵の演技がとにかく上手い。あのツンとした距離の取り方と、前世の記憶が滲み出るときの声のわずかな変化。同じ口から出る言葉なのに、「今のアーリン」と「かつての彼女」が混在する瞬間がある。そこは2回目を見たときのほうが明確に聞こえた。
佐倉綾音のカティアは声の温度が終始高くて、それがカティアというキャラの「積極的すぎる前世の絆信仰」と合っている。感情の開け方が早いから、モロハへの接近シーンがストレスなく見られる。
読んで見たくなったら——『聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク>』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 2015年前後のライトノベル原作学園バトルアニメが好きで、フォーマットへの親しみがある人
- 釘宮理恵・佐倉綾音・悠木碧・内田真礼のどれかのファンで、声を聞くだけで一定の満足が得られる人
- 主人公チート設定を「設定の論理」として楽しめる人
- 全12話前後でサクッと完走したいとき
合わない人
- 「前世の記憶」という設定に、心理的な深みを期待している人
- ハーレム展開のご都合主義がしんどい人
- 原作ライトノベルの「序章アニメ化」で話が途中で終わることに耐性がない人(これが最大の注意点)
- 「タイトルをちゃんと読んでから見たい」という人(読み方を事前に調べることをすすめる)
次に見るなら
前世の記憶と今世の戦いが絡み合う設定に惹かれたなら、落第騎士の英雄譚が近い。同じ2015年の学園バトルで、「評価の低い主人公が実は底知れない」という構造が似ている。こちらのほうが主人公とヒロインの関係に一本筋が通っており、ラブコメ部分で消耗しにくい。
複数の前世・転生が絡む設定の重さを別角度で味わいたいなら、IS<インフィニット・ストラトス>に一度戻るのも面白い。設定の「使い方」の差が、同ジャンルの幅を教えてくれる。
キャストの演技を軸に追うなら、魔法科高校の劣等生は釘宮理恵が要所に出てくる上、「特殊能力を持つ兄妹」という縦軸が強めで、学園バトルにもう少し重心がほしいと感じた人には合う。
よくある質問
まとめ
『聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク>』は現在、U-NEXTおよびHuluで視聴可能です。どちらのサービスも見放題ラインナップに含まれているため、加入中であればすぐに全話楽しめます。異能バトルとラブコメが好みのジャンルなら、ぜひチェックしてみてください。
