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狐狸之声
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ(短編) |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Yumeta Company |
キツネの面をした正体不明の歌い手フー・リと、歌唱力がまったくないアイドル、コン・チェが一緒にエンターテインメント業界に挑む。フー・リは素晴らしい歌声で裏声を担当し、コン・チェはイケメンだが歌が全く下手だ。二人は互いにぶつかりながら、ライバルたちと競いつつスターへの道を登っていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
キツネの仮面をつけた謎の歌い手・フー・リと、歌唱力がまったくないイケメンアイドル・コン・チェが、互いの弱点を補い合いながら芸能界に挑む音楽ドラマ。圧倒的な歌声を持つフー・リは裏方として声を担い、ルックスに恵まれたコン・チェが表舞台に立つ。素性を隠したまま続く二人の奇妙なバディ関係と、強力なライバルたちとの競争を乗り越えながら、スターへの道を駆け上がっていく。みどころ・魅力
① 「声」と「顔」が生み出す凸凹バディの化学反応
絶対的な歌声を持ちながら素顔を仮面で隠す歌い手と、完璧なルックスを持ちながら音痴なアイドルという正反対のコンビが織りなす掛け合いが本作最大の魅力。衝突を繰り返しながら少しずつ関係が変化していく様子は見ごたえ十分だ。② テンポよく展開する芸能界サバイバル
華やかなステージの裏で繰り広げられるライバルとの競争や業界の駆け引きが、ショートアニメのコンパクトな尺のなかにテンポよく詰め込まれている。展開が速く飽きさせない構成で、次の話が気になる引きの強さが光る。③ フー・リの正体をめぐるミステリー
なぜ仮面をつけているのか、その素顔と過去にいかなる秘密が隠されているのか。謎を引っ張りながら徐々に明かされていく構成が視聴者を惹きつけ、音楽ドラマにミステリーの緊張感をプラスしている。キャスト・声優一覧




スタッフ
| 監督 | 於地紘仁 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 成田良美 |
| キャラクターデザイン | つなきあき |
| 音楽 | 野崎美波 |
| 美術監督 | 山根左帆、熊野はつみ |
| 音響監督 | 菊田浩巳 |
| OP | ラブデザイア「COME:BACK Stage!」 |
| ED | かの「HOPE」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
U-NEXTのおすすめに出てきて、タイトルと狐の仮面のサムネイルだけで「あ、中国アニメか」と即座にわかった。正直、最初は手が止まった。中国産のアイドルもの、しかもTVショートとくれば、作画もストーリーも軽めに流すつもりで再生した。ところが序盤の音楽シーンで思わず巻き戻した。歌声の使い方が、思っていたより随分ちゃんとしていた。
2回目に見直したとき気づいたのは、このアニメが「歌えないアイドル×正体を隠す歌手」という設定を、単なるギャグの種にしていないということ。狐の面の下にある声と、面の外にあるビジュアル——二つが揃って初めて一人のアーティストとして成立する、というコンセプトが、ショートフォーマットの中にきちんと貫かれている。
「本物の声」を持つ者と「見られるべき顔」を持つ者が、半分ずつで一人になる話
エンターテインメント産業を描くフィクションの多くは、「才能があれば報われる」か、あるいは「才能がなくても努力で」という二択に収束しがちだ。この作品はそのどちらでもない。纪鹤天(日野聡)はビジュアルとカリスマがある。胡历(河西健吾)は声がある。どちらも本物だが、どちらも単体では「スター」になれない。
ここが面白いのは、これが現代のアイドル産業の構造的なリアルとかなり近い点だ。テレビの前でマイクを持つ人間が、必ずしもそのマイクを通して聞こえる声の持ち主ではない——という話は、フィクションの中だけの話ではない。狐の面は単なるキャラ付けの小道具ではなく、「誰の声か」「誰の顔か」という問いを作品全体に仕込む装置として機能している。
もう一つ引っかかるのは、二人の関係性が「補完」ではなく「衝突」から始まるという点だ。才能の方向性が違う者同士が最初から仲良く協力するなら、それはただのバディものになる。ぶつかりながら、互いの欠落を認識しながら、それでも同じ舞台を目指すというのは、もう少し複雑な話だ。「本物」とは何かという問いを、二人のキャラクターに分割して配置することで、この作品はその問いから逃げずに済んでいる。
ショートアニメという制約の中で全部を描き切れているかというと、正直なところ駆け足な部分もある。ただ、コンセプトの核は最後まで崩れない。それだけで、流し見で終わらない作品にはなっている。
特に刺さったシーン
序盤、胡历が初めて本気で歌うシーン。狐の面をつけたまま、周囲の雑音を全部切り捨てるように声を出すあの場面、河西健吾の演技の重心の置き方が普通じゃない。「歌えるキャラが歌う」という演技ではなく、長い間隠してきたものがようやく出てくる、という感じの声の出し方をしている。2回目に見るとその前の抑制が効いていることもわかって、なるほどここに向けて溜めていたのかと気づく。
一方で日野聡が演じる纪鹤天が、自分の歌声のなさを突きつけられる場面も印象に残る。日野聡という人はああいう「プライドが傷つく瞬間」の芝居が妙にリアルで、情けなさと怒りと悔しさが混ざった声の質感が、ちゃんとキャラクターを立体にしている。スター性があるのに歌えない、という設定は扱い方を間違えると喜劇になるのだが、声優の仕事でそうならずに済んでいる。
読んで見たくなったら——『狐狸之声』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 中国アニメへの偏見がなく、または崩したいと思っている人
- アイドル産業や音楽業界の裏側に興味がある人
- 日野聡・河西健吾の演技目当てで短時間で楽しめる作品を探している人
- 「才能の組み合わせ」がテーマのバディものが好きな人
- dアニメストア・U-NEXTユーザーで手軽に見られるショートアニメを探している人
合わない人
- ショートアニメのテンポが苦手で、じっくり関係性を描いてほしい人
- 音楽アニメに本格的な作曲・楽曲描写を求める人
- 中国産コンテンツへの抵抗感がある人
- 作画クオリティに高い水準を求める人
次に見るなら
スキップとローファーとの共通点は少ないが、「足りないものを持つ人間同士が関わることで何かが変わる」という構造が好きなら刺さる可能性がある。こちらは青春ドラマだが、欠落の使い方が似ている。
音楽×アイドル産業の裏側が見たいなら推しの子が近い。エンタメ業界の欺瞞と、それでもステージに立つことの意味を正面から描いている。狐狸之声の「見せる顔と本当の声」というテーマの深掘りとして見ると繋がりが感じられる。
正体を隠したまま才能を発揮するというコンセプトが好きならヲタクに恋は難しいとは違うが、「素の自分を隠しながらステージに立つ」系統としてアイドリッシュセブンもあり。こちらはフルサイズアニメでキャラクターの掘り下げも深い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『狐狸之声』はdアニメストアとU-NEXTで視聴できます。ショートアニメながら音楽・芸能界・バディものの要素が凝縮されており、隙間時間に気軽に楽しめる作品です。両サービスいずれかに加入中の方はすぐに視聴を始められます。