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2009

いばらの王 -King of Thorn-
★ 3.2 / 5.0アクション冒険ミステリーサイコロジカルSFスリラー
| 放送年 | 2009年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Sunrise |
メドゥーサウイルスが人類滅亡の危機をもたらす中、カスミは治療法が見つかるまで冷凍保存される160人の一人に選ばれた。目覚めると施設は棘のある蔦と貪欲な怪物に占領されていた。カスミと他の6人は、この迷路のような悪夢から生き残ろうと必死に闘う。生き残ったとしても、彼らにはどのくらいの時間が残されているのか。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
全身が硬化し死に至る謎の病「メドゥーサウイルス」が世界中に蔓延し、人類は滅亡の危機に瀕していた。発症した少女・カスミは、治療法が確立されるまでの間、世界各地から選ばれた160人とともにコールドスリープ施設「ヴィーナス・ゲート」で冷凍保存される。しかし目覚めたとき、施設は無数の棘を持つ蔦と、人を喰らう異形の怪物たちに支配されていた。生き残ったわずかな仲間とともに、カスミは悪夢のような施設からの脱出を図る。だが、彼らに残された時間と、世界の真実はあまりにも過酷なものだった。みどころ・魅力
① 棘と怪物が支配する閉鎖空間のサバイバル
目覚めた先は、蔦と怪物に飲み込まれた密室。逃げ場のない施設を舞台に、極限状態に追い込まれた7人の生存劇が緊張感たっぷりに描かれます。誰が生き残るのか先の読めない展開が、観る者を一気に引き込みます。② 二転三転する謎とサイコロジカルな仕掛け
ウイルスの正体、施設で起きた異変、そしてカスミ自身が抱える秘密——。物語が進むほどに前提が覆され、断片的な情報が一つに繋がっていく構成が秀逸。SFミステリーとしての知的な驚きが用意されています。③ 緻密な作画とダイナミックなアクション
原作・岩原裕二の世界観を、劇場版ならではの高密度な作画で映像化。蠢く蔦や怪物の質感、スピード感あふれる逃走と戦闘シーンは迫力満点で、ダークファンタジーの空気を余すことなく表現しています。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 片山一良 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 松原秀典 |
| 音楽 | 佐橋俊彦 |
| 美術監督 | 中村豪希 |
| ED | ミーシャ「Edge of this World」 |
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルだけは、ずっと前から頭の隅にあった。いばらの王。語感のよさで名前だけ覚えて、そのまま何年も放っておいた作品だ。冷凍睡眠から目覚めたら世界が蔦と怪物に呑まれていた、というあらすじを今さら読んで、なんとなく身構えながら再生した。最初の数分は、よくある終末パニックものかと思っていた。施設、ウイルス、生き残り。ところが中盤あたりから、画面の温度がだんだん下がっていくのがわかる。怖いのは怪物じゃなくて、目を覚ましてしまったこと自体なんじゃないか——そう感じ始めたあたりで、ようやくこの作品の本当の輪郭が見えてきた。名前だけ知っていた頃の自分に、もっと早く見ろと言いたくなった。眠り続けるか、目を覚ますか——“いばら姫”を裏側から読んだ話
メドゥーサウイルスという設定だけ見れば、これは終末SFのパニックものだ。けれど何度か場面を反芻するうちに、本当の中心にあるのは『眠り姫』の物語なんだと気づく。茨に囲まれて眠り続ける姫。普通あの童話は、目覚めをハッピーエンドとして描く。この作品はそこをひっくり返す。眠っているあいだは何も失わずに済む。目を覚ました瞬間に、抱えきれない現実と向き合わされる。カスミという主人公が背負っているものは、まさにそれだ。 冷凍睡眠というギミックも、ただの延命装置じゃない。痛みや喪失を先送りにして、見たくないものに蓋をする行為そのものの比喩になっている。蔦も怪物も、外からやってきた災害というより、誰かの内側からあふれ出してきたもののように見える瞬間がある。だから怖さの質が独特だ。襲ってくるから怖いのではなく、それが誰かの心の形をしているから怖い。 単なるサバイバルホラーとして消費すると、たぶん物足りなく感じる。情報の出し方は不親切だし、説明を省いて雰囲気で押し切る場面も多い。でも『目を覚ますことは、本当に救いなのか』という一点に絞って見直すと、ばらばらに見えた要素が一本の線でつながっていく。茨の王とは、眠りの世界の主であり、現実から目をそらし続けたいという願望そのものなんだと思う。特に刺さったシーン
花澤香菜が演じるカスミは、序盤ずっと声が小さい。怯えているというより、感情の出力を自分で絞っているような喋り方で、この抑え方が後半でじわじわ効いてくる。守られて当然の側にいた人間が、自分の足で立つしかなくなる過程を、声のわずかな張りの変化だけで通してくる。派手な絶叫より、あの低い声のほうがずっと刺さった。 森川智之のマルコ・オーエンも良かった。元囚人という男が弱い者をかばう側に回るとき、ガラの悪さの奥から不器用な優しさがにじむ。終盤のある選択の場面、思わず画面に向かって息を止めた。三木眞一郎のピーターの、どこか食えない軽さも効いている。 個人的にいちばん引きずられたのは、怪物に追われる場面そのものより、追われている人間の顔がふっと無防備になる一瞬だった。逃げ場のない迷路で、それでも誰かを庇おうとする手が伸びる。あの手の芝居だけで、見てよかったと思えた。読んで見たくなったら——『いばらの王 -King of Thorn-』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 終末SFやサバイバルものに、ただの恐怖以上の心理的な仕掛けを求める人
- 説明されすぎない、雰囲気と象徴で語る作品が好きな人
- 『眠り姫』のような童話のモチーフを裏返した解釈にぞくっとする人
- 花澤香菜・森川智之の、抑えた芝居をじっくり聴きたい人
合わない人
- 設定や謎にきっちり理屈で説明をつけてほしい人
- テンポよく怪物と戦うアクションを期待している人
- 主人公にすぐ感情移入できる分かりやすさを求める人
次に見るなら
パプリカが好きなら、いばらの王はかなり近い場所にある。夢と現実の境界が溶けていく感覚、心の中身が外側へ漏れ出す怖さと美しさは地続きだ。 想像力や心のあり方が世界の形そのものを変えてしまう、という発想に痺れた人には新世界よりを。じわじわ侵食してくる暗さの手触りがよく似ている。 意外なところではがっこうぐらし!。守られた認識の内側で生き延びる話、という一点で響き合う。明るい絵柄に油断していると、足をすくわれる。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
劇場アニメ『いばらの王 -King of Thorn-』は、dアニメストアで配信されており、月額料金内で視聴することができます。サスペンスとSFが融合した一気見向きの作品なので、休日にじっくり楽しむのもおすすめです。配信状況は変更される場合があるため、視聴前に各サービスの最新情報をご確認ください。