犬王

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2022犬王

犬王

★ 4.0 / 5.0冒険音楽超自然
放送年2022年
フォーマット劇場版
話数1話
原作その他
制作Science SARU

本文のみ 古川日出男の『平家物語 犬王の巻』を基にしたミュージカルファンタジー。犬王は独特の身体的特徴を持って生まれ、両親は彼の全身を衣服と仮面で覆う。ある日、犬王は盲目の琵琶弾き・友無に出会う。友無が歌い弾き始めると、犬王は自分が驚異的な能力を持つことに気づく。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

室町時代、能楽の名門に生まれた犬王は、その身に独特の特徴を抱えて生まれ、両親は彼の全身を衣装と仮面で覆い隠していた。一方、平家にまつわる出来事により視力を失った琵琶法師・友有。ある日、二人は運命的に出会う。友有が琵琶を奏で歌い始めると、犬王は自らに秘められた驚異的な才能が解き放たれていくのを感じる。世に知られぬ物語を歌い舞う二人は、やがて唯一無二のパフォーマンスで人々を熱狂させる存在へと駆け上がっていく。古川日出男の『平家物語 犬王の巻』を原作に、魂の自由を求めて生きる者たちを描いたミュージカル・ファンタジー。

みどころ・魅力

① 音楽と映像が融合する圧巻のライブ体験

能楽を起点にしながら、ロックコンサートを思わせる大胆なアレンジで描かれる楽曲と舞は本作最大の見どころ。歌い、舞い、観客を熱狂させるパフォーマンスシーンは、まるで一本のライブを観ているかのような高揚感に満ちている。音楽とアニメーションが一体となった表現に引き込まれる。

② 異形の能楽師・犬王と琵琶法師・友有の絆

仮面に隠された犬王と、視力を失った友有。社会から「異端」とされた二人が出会い、互いの才能を引き出し合いながら唯一無二の表現へと昇華していく。立場も境遇も異なる二人の固い友情と、自分らしく生きることの輝きが胸を打つ。

③ 『平家物語』を下敷きにした重層的な物語

古川日出男の原作小説をベースに、歴史に埋もれた者たちの「語られなかった物語」を掬い上げる構成が秀逸。室町時代という時代背景と、語り継ぐことの意味を問いかけるテーマ性が、華やかなエンタメ性の奥に深い余韻を残す。

キャスト・声優一覧

犬王
犬王
メイン
アヴちゃん
友魚
友魚
メイン
森山未來
足利義満
足利義満
サブ
柄本佑
犬王の父
犬王の父
サブ
津田健次郎
友魚の父
友魚の父
サブ
松重豊

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スタッフ

監督湯浅政明
原案キャラデザ松本大洋
キャラクターデザイン伊東伸高
音楽大友良英
美術監督中村豪希
音響監督木村絵理子

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

湯浅政明の新作、という一行だけで劇場に足を運んだ。あらすじもほとんど読まずに座った。で、正直に書くと、一回目に観終わって席を立ったときの感想は「なんか独特だったな」くらいの、ぼんやりしたものだった。室町の能楽師の話だと思って構えていたら、途中から平然とロックの巨大ライブが始まる。リズムも色も情報量も多くて、その日は処理しきれないまま家に帰った。ピンとこなかった、と言ってもいい。ただ、何日経っても頭の隅で琵琶の音と歌声が鳴り続けていて、配信に来たタイミングでもう一度観た。二度目は、最初に置いてけぼりにされた部分がやっと体に入ってきた。これは一度で飲み込ませる気のない、そういう作りの映画だ。

歴史から名前を消された者たちが、自分の物語を取り戻す話

派手な室町ロックオペラ、という見た目に引っぱられると本筋を取り落とす。これは単なる音楽映画ではなくて、「誰の話が語られ、誰の話が消されるのか」をめぐる映画だと思っている。土台になっている平家物語は、敗れて海に沈んだ側の記録だ。勝った者が都合よく書き換え、負けた者の名前と無念は水の底に置き去りにされる。犬王と友魚は、その置き去りにされた死者の声を拾い上げて舞台に乗せていく。盲目の琵琶法師と、異形の体で生まれた踊り手。二人とも、世の中の真ん中から弾き出された側の人間だ。だから語れる、という構造になっている。彼らが新作を打つたびに観客が熱狂し、犬王の覆われていた体が一枚ずつ取り戻されていく。あれは出世物語の演出に見えて、その実「忘れられていた者が、ようやく人として認識される」瞬間の連続なんだと思う。一方で、権力の側は「正しい平家物語」しか認めない。語りの主導権を握ることが、すなわち支配だからだ。終盤の展開がきついのは、悲劇というより、消された声がもう一度消されにいく話だからで、二度目に観たときはそこでようやく胸が締めつけられた。誰を覚えておくか、を決めるのは結局いつも生き残った側だという、わりと身も蓋もない真実を突きつけてくる。

特に刺さったシーン

やはり犬王の舞台パフォーマンスの連続だ。橋の上に人が群がって、布のように伸びる長い腕がうねって、観客の熱が上がるごとに犬王の隠されていた体が露わになっていく。アヴちゃん(女王蜂)の歌声が画面を引きずり回す感じと、友魚を演じた森山未來の語りの身体性が噛み合った瞬間、序盤までの「ピンとこなさ」が一気に裏返った。音響のいい劇場で全身に来る低音の塊として浴びると、これは映画館で食らうためのシーンだったんだなと納得する。あと地味に効いてくるのが、犬王の父だ。津田健次郎のあの低くて湿った声が、序盤の取引めいた場面で淡々と響くと、この一家の歪みの出どころが一発で分かる。我が子を布と仮面で覆って隠す親の理屈が、声の温度だけで腑に落ちてしまう。あそこで背筋が少し寒くなった。

読んで見たくなったら——『犬王』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 音楽ライブを浴びるように体験したい人。室町×ロックという無茶を力業で成立させる勢いが好きな人
  • 平家物語や、敗者・忘れられた者の側から歴史を見る話に弱い人
  • 湯浅政明のうねる線と色彩、理屈より体感で押してくる演出に身を任せられる人

合わない人

  • 筋が一本通った分かりやすい構成を期待する人。情報量と展開の速さに振り落とされやすい
  • ライブシーンの長尺に乗れないと、ただ長く感じてしまうタイプの人
  • 史実の能・室町の空気をきっちり再現してほしい人。ここは大胆に脚色されている

次に見るなら

同じ平家物語を、静かな日常と喪失の側から描いたのが山田尚子監督の平家物語。犬王の熱量とは正反対に、滅びゆく一族を内側から見つめる作りで、二本続けて観ると同じ題材の振れ幅に驚く。湯浅政明の線とテンポにもっと浸りたいなら映像研には手を出すな!が入り口にいい。作り手の衝動がそのまま画面で暴れる感覚は犬王と地続きだ。音楽そのものの初期衝動を描いた話が観たいなら、自主制作の熱がすごい音楽もおすすめ。理屈じゃなく鳴らしたいから鳴らす、というあの初期衝動は犬王と響き合う。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
映画『犬王』は、U-NEXTおよびDMM TVで配信されており、いずれのサービスでも視聴することができます。圧巻のミュージカルシーンをじっくり堪能したい方は、これらの動画配信サービスをチェックしてみてください。お好みのサービスを選んで楽しめます。

よくある質問

Q. 映画『犬王』はどこで配信されていますか?
A. 映画『犬王』はU-NEXTとDMM TVで配信されています。いずれかのサービスに登録することで視聴可能です。お好みの配信サービスを選んでお楽しみください。
Q. 『犬王』の原作はありますか?
A. 古川日出男の小説『平家物語 犬王の巻』が原作です。室町時代を舞台に、能楽師・犬王と琵琶法師・友有の物語が描かれています。
Q. どんなジャンルの作品ですか?
A. 能楽と現代的な音楽を融合させた音楽×ファンタジー作品です。冒険・音楽・超自然の要素を含むミュージカル映画となっています。
Q. 音楽が好きな人でも楽しめますか?
A. ライブのような迫力ある楽曲・舞のシーンが満載で、音楽好きの方にもおすすめです。物語と音楽が一体となった独自の世界観を楽しめます。

まとめ

映画『犬王』は、U-NEXTおよびDMM TVで配信されており、いずれのサービスでも視聴することができます。圧巻のミュージカルシーンをじっくり堪能したい方は、これらの動画配信サービスをチェックしてみてください。お好みのサービスを選んで楽しめます。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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