平家物語

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2021平家物語

平家物語

★ 3.9 / 5.0ドラマ超自然
放送年2021年
フォーマットONA
話数11話
原作その他
制作Science SARU

若き孤児・琵琶は、強大な平家の指導者に超能力を目撃され、一族に拾われる。しかし彼女が予知するのは、血と暴力に満ちた内戦の未来である。12世紀の叙事詩『平家物語』にインスパイアされた作品。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

平安時代末期、両目に不思議な力を宿す琵琶法師の娘・びわは、平家の武士・平重盛にその予知能力を見抜かれ、平家の屋敷に身を寄せることになります。栄華をきわめる一族のそばで暮らすうち、びわが視たのは血と戦に彩られた一門の行く末でした。重盛もまた、亡者の姿を見る力を持っていました。やがて時代は源平の争乱へと突き進み、栄える者の哀しさと、滅びゆく者たちの祈りが静かに描かれていきます。古典文学『平家物語』を、ひとりの少女のまなざしを通してたどる物語です。

みどころ・魅力

① 古典文学を「少女の視点」で描く大胆な再構成

誰もが名前を知る『平家物語』を、原作にはいないオリジナルキャラクター・びわの目を通して再構築した点が最大の特徴です。歴史の傍観者である彼女が一族の運命を見つめることで、教科書的な合戦絵巻ではなく、そこに生きた人々の情感が浮かび上がります。

② 繊細な作画と詩情あふれる映像表現

サイエンスSARUが手がける柔らかな色彩と、登場人物の所作の一つひとつに宿る細やかな演技が魅力です。派手な戦闘描写よりも、人物の表情や日常のしぐさを丁寧に積み重ねることで、滅びへ向かう一門の静かな哀しみを情感豊かに描き出します。

③ 「無常観」を貫く物語のテーマ性

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」——原作冒頭の一節そのままに、栄えた者が必ず衰える世のはかなさが全編を貫きます。勝者も敗者もなく、ただ移ろう時の流れを見届けるびわの姿が、観る者の心に深い余韻を残します。

キャスト・声優一覧

びわ
びわ
メイン
悠木碧
平清盛
平清盛
サブ
玄田哲章
平時子
平時子
サブ
井上喜久子
平時忠
平時忠
サブ
青山穣
平重盛
平重盛
サブ
櫻井孝宏
平維盛
平維盛
サブ
入野自由
平資盛
平資盛
サブ
小林由美子
平徳子
平徳子
サブ
早見沙織
平滋子
平滋子
サブ
坂本真綾
平重衡
平重衡
サブ
宮崎遊
中原兼遠
中原兼遠
サブ
多田野曜平
多田野曜平
びわの父
びわの父
サブ
杉村憲司

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スタッフ

監督山田尚子
シリーズ構成吉田玲子
原案キャラデザ高野文子
キャラクターデザイン小島崇史
音楽牛尾憲輔
美術監督久保友孝
音響監督木村絵理子
OP羊文学「光るとき」
EDアグラフ feat. ANI「unified perspective」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

最初は「古典の翻案か、肩が凝りそうだな」と半分身構えて再生した。それが一話の数分で剥がれた。サイエンスSARUの線がとにかく気持ちいい。揺れる髪、衣の重さ、光の入り方——絵が動くたびに目が引っ張られて、いつのまにか物語の中に座らされている。びわの赤い目と青い目、その左右で違うものを見ている設定を、最初は記号くらいに思っていた。2回目に見たとき、あれは「未来が見える目」と「死んだ者が見える目」で、つまりこの子はずっと、失われていくものばかり見せられているんだと気づいて、急に背筋が寒くなった。最初は作画目当てで入って、気づけば滅びの予感に付き合わされていた。そういう作品。

変えられない結末を、それでも見届けてしまう人の話

平家の栄華と滅亡、と言ってしまえば教科書の一行で終わる。でもこの作品が選んだのは、合戦の俯瞰でも英雄の武勇でもなく、滅んでいく一族を「外から拾われた女の子の目」で追いかける構成だった。びわは未来が見える。だから誰がいつ死ぬか、最初から知っている。知っているのに止められない。これは超能力ものの皮をかぶった、まったく別の話だと思う。単なる歴史ファンタジーではなく、「結末を知ってしまった人間が、それでもその人たちと過ごす時間にどう向き合うか」という話なんだ。
びわにできるのは、変えることではなく、覚えていること。見届けて、語り継ぐこと。タイトルが『平家物語』である以上、滅びは確定事項として最初から決まっている。視聴者である私たちも、ダンノウラで何が起きるかなんて知っている。それでも一話ごとに、この一族の食卓や笑い声や、くだらない兄弟げんかを見せられると、知っているはずの結末がどんどん重くなっていく。びわの予知能力は、実は私たち視聴者の立場そのものなんだと思う。先を知りながら、それでも目を逸らせない。
だからラスト、語る声が誰のものに変わっていくのかを見たとき、この作品は最初から「物語ること」そのものをテーマにしていたんだと腑に落ちた。滅びは止められない。でも語られた限り、その人たちは消えない。牛尾憲輔の音楽が、その「残響」みたいな感情をずっと底で支えていて、見終わったあと音だけが耳に残る。

特に刺さったシーン

櫻井孝宏が演じる平重盛が、まだ生きている序盤の場面がいちばん効いている。一族の中でひとりだけ、暴走を止めようと踏ん張る良心みたいな人で、櫻井さんの抑えた声がその「無理をしている穏やかさ」を完璧に出している。この人が退場した瞬間に、一族のブレーキが外れる音がする。後から見返すと、彼の場面はぜんぶ伏線だった。
びわ役の悠木碧は、子どもの強がりと、見えてしまうことの怖さを、声の震え一つで切り替えてくる。終盤、海の上で物事が決していく展開では、井上喜久子の演じる時子の覚悟と、早見沙織の徳子の声が刺さって、思わず画面を止めて深呼吸した。坂本真綾の滋子もそうだけど、この作品の女性たちは、泣き叫ぶより静かに引き受ける芝居で、それが余計にこたえる。豪華な布陣を「豪華」と感じさせず、ただその人として置いてあるのがいい。

読んで見たくなったら——『平家物語』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • サイエンスSARUの、線と色と光が生きている作画にぞっとしたい人
  • 派手な合戦より、滅びゆく日常の手触りや家族の温度を見たい人
  • 結末を知っているのに目を逸らせない、あの感情が好きな人
  • 声優の抑えた芝居と、余韻で語る音楽に弱い人

合わない人

  • 痛快なバトルやカタルシスのある勝利を求めている人
  • 古典の固有名詞が多いと、それだけで脱落してしまう人
  • 救いのある明るい結末でないと後味が悪く感じる人

次に見るなら

同じ平家の世界をもっと味わいたいなら犬王。これも作画の手ざわりが近くて、滅びの後の時代を、忘れられた者たちが歌と踊りで叫ぶ話。地続きの余韻がある。
静かな芝居と繊細な感情の積み重ねが効いた、と感じたなら聲の形。言葉にならない後悔と赦しを、息づかいの距離感で見せてくる作品で、本作の「静かに引き受ける」芝居が好きな人に合う。
とにかくサイエンスSARUの絵が動く快楽にやられたなら映像研には手を出すな!。トーンは真逆で明るいけれど、線が暴れる気持ちよさは同じ血が流れている。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『平家物語』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVの3つの配信サービスで視聴できます。アニメ作品を豊富に扱うこれらのサービスに対応しているため、ご利用中の環境に合わせて選びやすいでしょう。気になる方は、各サービスの配信状況をあらためて確認してみてください。

よくある質問

Q. 『平家物語』はどこで配信されていますか?
A. dアニメストア、U-NEXT、DMM TVの3サービスで視聴可能です。いずれもアニメを多く扱う配信サービスなので、普段お使いの環境に合わせて選べます。
Q. 原作を知らなくても楽しめますか?
A. はい、楽しめます。オリジナルキャラクターのびわを案内役に物語が進むため、古典『平家物語』の予備知識がなくても、人物の感情を追いながら自然に世界へ入っていけます。
Q. どんなジャンルの作品ですか?
A. 平家一門の興亡を描く歴史ドラマに、びわの予知能力という超自然的な要素を加えた作品です。合戦劇というより、人々の心情と無常観を静かに描く文芸性の高い物語となっています。
Q. 全何話で完結していますか?
A. 全11話で完結しています。1クールにまとまっているため、源平争乱へと向かう一族の物語を一気に見届けやすい構成です。

まとめ

『平家物語』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVの3つの配信サービスで視聴できます。アニメ作品を豊富に扱うこれらのサービスに対応しているため、ご利用中の環境に合わせて選びやすいでしょう。気になる方は、各サービスの配信状況をあらためて確認してみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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