※本ページはアフィリエイト広告を含みます。
2018

伊藤潤二「コレクション」富江
★ 3.2 / 5.0ドラマホラー超自然
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 2話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Studio DEEN |
富江川上は長い黒髪と左目の下の美しいほくろを持つ魔性の女。ほぼすべての男性を誘惑し、殺人に駆り立てることができる。犠牲者は多くの場合、富江自身である。ある愛人は彼女を独占したいと考える一方、別の男性は不死の魔物である彼女に恐怖する。やがて彼らは…
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
富江川上は、長く艶やかな黒髪と左目の下のほくろを持つ、謎めいた美少女。彼女は出会う男たちをことごとく魅了し、やがて狂気の淵へと引きずり込んでいきます。富江に夢中になった者は、彼女を独り占めしたいという狂おしい欲望に駆られ、ついには彼女自身へと刃を向けてしまう。しかし富江は決して死にません——切り刻まれた肉片のひとつひとつが再生し、新たな富江として蘇る不死の存在なのです。彼女をめぐって繰り返される愛と憎しみ、そして恐怖の連鎖は、関わるすべての人間の運命を静かに、そして確実に狂わせていきます。伊藤潤二の代表作を映像化した、戦慄のホラー作品です。みどころ・魅力
① 不死の魔性の女・富江という存在
本作最大の魅力は、何度殺されても蘇る不死の少女・富江そのものです。美しさと不気味さが同居した彼女の存在感は圧倒的で、観る者を惹きつけながら同時に底知れぬ恐怖を呼び起こします。一見すると儚げな少女が、関わる人間を破滅へと導いていく落差が大きな見どころです。② 愛が狂気へと変わる連鎖の構造
富江に魅了された男たちが、独占欲のあまり彼女を手にかけ、その肉片からさらに富江が増殖していく——この救いのない連鎖こそが物語の核心です。人間の執着や嫉妬といった感情が、いかにして恐怖へと転化していくのか。心理的な不気味さをじっくりと味わえます。③ 伊藤潤二ならではの不穏な世界観
原作者・伊藤潤二が描く独特の不気味さと、じわじわと迫りくる恐怖の演出が映像で再現されています。グロテスクでありながらどこか美しい映像表現は、ホラーファンはもちろん、伊藤潤二の世界観に触れてみたい方にも見ごたえのある仕上がりとなっています。キャスト・声優一覧

メイン
›

トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
富江か、と身構えながら再生ボタンを押した。怖いのはわかっている。わかっていて見る。そういう種類のものだ。これは2018年に放送された伊藤潤二『コレクション』の本編とは別枠で、Blu-rayに付いてきたOVA。原作者いわく富江は別格で、深夜帯のTVシリーズに混ぜるには毒が強すぎたらしい。だから外伝というより「TVでは出せなかった本命」という立ち位置で見るのが正しい。最初は短編の詰め合わせを軽く眺めるつもりだった。なのに、見終わったあと部屋の鏡をちょっと見たくなくなった。2回目はその気持ち悪さの正体を確かめるために見て、3回目で、ああこれは怖がらせる話じゃないんだなと気づいた。富江が不死なのではなく、男の執着が不死だという話
富江という女は切り刻まれても燃やされても増殖して甦る。不死身の化け物だ。でも何度か見ているうちに、本当に死なないのは富江じゃなくて、彼女に取り憑かれた男のほうの「独占したい」という感情なんじゃないかと思えてきた。富江は誘惑する。男は狂う。自分だけのものにしたくて、結局その手で殺してしまう。けれど殺したところで終わらない。バラバラにした破片の一つひとつがまた富江になる。これは増殖する怪物の話に見えて、増殖しているのは執着のほうだ。一人の男が抱いた「他の誰にも渡したくない」という気持ちが、断片化されてあちこちで芽吹いていく。 伊藤潤二の絵の凄みは、美しさと嫌悪が同じ線で描かれていることにある。富江の長い黒髪も、左目の下のほくろも、美人画として完璧なのに、コマが進むにつれてそれが少しずつ崩れて肉になる。そのグラデーションが、見ている側の「綺麗だ」と「気持ち悪い」を地続きにしてしまう。アニメ版はそこを、輪郭をあえて崩さずに保つことで逆に不安にさせてくる。動くと整っているぶん、内側の異常さが際立つ。 単なるグロ怪奇譚として処理してしまうと、この作品はもったいない。富江が怖いんじゃない。富江を前にしたときに人間の中から出てくるもの——所有欲、嫉妬、自分の醜さを認めたくない気持ち——そっちが本体だ。だから何度殺しても甦る。人が人を欲しがる限り、富江は終われない。特に刺さったシーン
序盤、富江がまるで何事もなかったように教室に、あるいは日常に戻ってくる場面。あれが一番こたえた。怪物が襲ってくる怖さじゃなくて、「終わったはずのものがしれっと隣にいる」怖さ。声優の芝居も巧くて、富江の声色には脅しが一切ない。むしろ甘えるように、当たり前のように喋る。その温度の低さが、状況の異常さとまったく噛み合っていなくて、思わず画面から少し身を引いた。 それから、男が富江を独占したいと願う場面の表情。愛情と殺意が同じ顔の上に乗っている。ここで富江がうっすら笑うとき、彼女が全部わかっていて、そのうえで男を泳がせているのが伝わってきて、背中が冷えた。終盤の増殖していく展開は、絵として直視しづらいのに目を離せない。怖いものを見たくないのに、構図が美しいから見てしまう。この「見たくないのに見てしまう」感覚そのものが、富江という存在を体験させる仕掛けになっている。読んで見たくなったら——『伊藤潤二「コレクション」富江』はHuluで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 伊藤潤二の原作を読んでいて、あの絵が動く瞬間を見たい人
- 『コレクション』TVシリーズを見て、富江だけ別枠だったのが気になっていた人
- 怖さの「理屈」や心理を考察しながら見るのが好きな人
- 美しさと醜さが地続きになる感覚にゾクッとできる人
合わない人
- 身体が損壊する描写が生理的に無理な人(覚悟していても結構くる)
- スッキリした解決やオチを求める人。富江は終わらない
- 短編の積み重ねより、長い物語に没入したいタイプの人
- 伊藤潤二の世界に初めて触れる人。最初の一本にはたぶん重い
次に見るなら
富江の余韻でもう少し伊藤潤二に浸りたいなら、まず伊藤潤二『マニアック』。短編をアニメ化したオムニバスで、原作の不穏な空気の再現度はこちらのほうが安定している。富江の「美しさと嫌悪が同居する感じ」が好きだったなら、渦に取り憑かれていく町を描いたうずまきへ。執着が形を変えて増殖していく構造は富江と地続きで、こっちは「逃げられなさ」がより濃い。怪物そのものより、人間が壊れていく過程の不気味さに惹かれたなら、淡々とした語り口で因果が巡る地獄少女もおすすめ。後味の悪さの質が近い。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「伊藤潤二『コレクション』富江」は、現在Huluで配信されており、見放題で視聴することができます。Huluに加入していれば追加料金なしで楽しめるため、不死の魔性の女・富江が紡ぐ戦慄のホラーをじっくりと堪能できます。なお、配信状況は変更される場合がありますので、視聴前に最新の情報をご確認いただくことをおすすめします。