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伊藤潤二『マニアック』
| 放送年 | 2023年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Studio DEEN |
漫画の恐怖の巨匠・伊藤潤二による新作アニメシリーズ。Netflix制作で、伊藤潤二が選んだ20の短編を映像化。「富江」「双一」「首吊り風船」「奇妙なヒキズリ兄弟」「降霊会」「耐え難い迷宮」「屋根裏の長い髪」「いじめ」「砂男の住む場所」など、彼の代表作を含む怪奇作品が集結した恐怖アンソロジー。
作品概要・あらすじ
あらすじ
ホラー漫画の巨匠・伊藤潤二の代表的短編を、作者自身が選び抜いて映像化したNetflixオリジナルのアニメアンソロジー。全12話に「富江」「首吊り風船」「四つ辻の美少年」「降霊会」「耐え難い迷宮」「屋根裏の長い髪」など20の物語を収録します。日常にふと忍び寄る歪んだ恐怖、人の業や執着が生み出す怪異の数々を、原作の不気味な筆致そのままに描き出す、ファン待望のオムニバス・ホラーです。
みどころ・魅力
① 伊藤潤二自身が選んだ20編のベスト怪奇譚
膨大な作品群の中から作者本人がセレクトした20の短編を映像化。不死身の美少女「富江」をはじめ、ファンの間で語り継がれる名作が揃い、初見の人にも長年の読者にも伊藤ワールドの入口として最適な構成になっています。
② 原作の不気味さを再現したビジュアル表現
緻密な線で描かれる原作の質感を意識した作画と、じわじわと迫る不安を煽る演出が魅力。グロテスクさだけでなく、日常が静かに崩れていく「気持ち悪さ」の空気感を丁寧にアニメーションへ落とし込んでいます。
③ 1話完結で楽しめるアンソロジー形式
1エピソードが短く区切られたオムニバス形式のため、好きな話から気軽に視聴できるのも嬉しいポイント。怪談を一話ずつつまむような感覚で、それぞれ異なる味わいの恐怖を堪能できます。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 田頭しのぶ |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 田頭しのぶ |
| 音楽 | 林ゆうき |
| 音響監督 | 郷田ほづみ |
| OP | マッドキッド「Paranoid」 |
| ED | ジョーチョ「云う透り Maniac ver.」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
最初は「伊藤潤二のホラー短編集」という字面だけで、正直ちょっと身構えた。怖いのはあんまり得意じゃない。夜中に見て翌朝まで引きずるタイプの人間だ。それでも再生ボタンを押したのは、原作のあの独特の線がアニメでどう動くのか、単純に見てみたかったから。最初に見たときは「思ったより直球で怖い」と引いて、2回目で気づいたのは、怖がらせ方が一辺倒じゃないこと。富江みたいな妖艶な怖さもあれば、双一のふざけた不気味さもある。一話ごとに温度が違うから、苦手な自分でも、つまみ食いみたいな見方なら最後まで行けた。Netflixの一気見で、布団を半分かぶりながら。伊藤潤二の怖さは、オチや理屈じゃなく「ただそこにある」ことだった
伊藤潤二の短編を読んでいて毎回思うのは、怖いものに理由がないことだ。首吊り風船は、なぜ顔の形をした風船が人を吊るのか説明されない。屋根裏の長い髪も、ただ伸びる。普通のホラーなら「呪いの出どころ」とか「因果」を用意して、見ている側を最後にいったん安心させる。原因が分かれば対処もできる、という逃げ道だ。でも伊藤潤二はそれをくれない。理由がないまま、日常がぬるっと裏返る。『マニアック』の映像版を見ていて、改めてその怖さの構造に気づかされた。富江の話が分かりやすい。彼女が何者なのか、なぜ増えるのか、最後まで腑に落ちる説明はない。ただ「美しくて、人を狂わせて、何度殺しても戻ってくる」という事実だけが置かれている。理屈で殴ってこないから、見ているこっちの足元がふわっと抜ける。これは単なるグロ自慢の作品集じゃなくて、「世界はそもそも筋が通っていない」という感覚を、20本かけて手を替え品を替え突きつけてくる仕掛けなんだと思う。怖いのが苦手な自分が最後まで見られたのも、たぶん血の量じゃなくて、この「理由のなさ」のほうにゾッとしていたからだ。痛いんじゃなくて、足場がない。その種類の不安が、見終わったあともしばらく部屋に残る。特に刺さったシーン
特に刺さったのは、奇妙なヒキズリ兄弟まわりのエピソードだ。櫻井孝宏が演じる引摺一也の、あの妙に芝居がかった声がいい。家族の不気味さを、わざとらしさギリギリのテンションで成立させていて、一也が長兄として降霊会の場を仕切りはじめたとき、思わず「うわ、この家ぜんぶ無理だ」と声が出た。朴璐美の成実も、姉の張り詰めた揺れを声だけで立ち上げてくる。一方で、絵そのものはわりと淡々と動く。原作のあの密度の高い描線が、アニメだと線が整理されて、ページをめくる手が止まるあの感じが薄まる瞬間も正直あった。でもその物足りなさを、声優陣が芝居で埋めにきている。櫻井の引摺一也は、表情の少ない作画の上に粘っこい感情を乗せていて、ここだけ何度か巻き戻した。下野紘の押切トオルも、軽さの裏にあるずれた感じが耳に残る。配信オリジナルらしく作画は均質だけど、その平熱さが逆に怖い回もある。読んで見たくなったら——『伊藤潤二『マニアック』』はNetflixで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 伊藤潤二の原作を読んでいて、声と動きがついたらどうなるか気になっていた人
- 理屈で解決しない、後味の悪いホラーが好きな人
- 一気見より、一話ずつつまんで味わうアンソロジーの楽しみ方をしたい人
合わない人
- 怖さに「ちゃんとした理由」や、納得のいくオチを求める人
- グロ描写そのものが生理的に受けつけない人
- 原作の描き込みの密度を、そのまま映像に求めすぎてしまう人
次に見るなら
うずまきが好きなら、というか同じ伊藤潤二なので順当に。町ぜんぶが渦に侵食されていく話で、『マニアック』の「理由のない崩壊」をもっと一本に濃縮した感触。白黒に振った映像表現も独特で、苦手なら苦手なりに記憶に残る。「怖いのにオチがない」が平気ならモノノ怪。一話完結の怪奇アンソロジーで、美術が強烈。なぜそうなるのか分からないまま進む不穏さが近い。
日常がじわっと壊れていく不安そのものが好きなら、今敏のパプリカ。血の怖さではなく、地面が溶けていく感覚のほうに効く一本。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『伊藤潤二「マニアック」』は、Netflixで配信中の独占オリジナル作品です。Netflixに加入していれば全話を視聴できます。伊藤潤二の代表作をまとめて楽しみたい方は、ぜひNetflixでチェックしてみてください。
よくある質問
まとめ
『伊藤潤二「マニアック」』は、Netflixで配信中の独占オリジナル作品です。Netflixに加入していれば全話を視聴できます。伊藤潤二の代表作をまとめて楽しみたい方は、ぜひNetflixでチェックしてみてください。
