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いつか天魔の黒ウサギ OVA
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | ZEXCS |
いつか天魔の黒ウサギの公式ウェブサイトによると、小説第9巻に付属するOVAが発表されました。「いつ天」と「伝説の勇者の伝説」のアニメ化されたクロスオーバー作品で、ファンタジーストーリーです。
作品概要・あらすじ
あらすじ
小説第9巻に付属する形でリリースされた特別OVA。主人公・桐原葵を中心に描かれる「いつか天魔の黒ウサギ」の世界と、「伝説の勇者の伝説」のキャラクターたちが交差する異色のクロスオーバー作品。それぞれ異なるファンタジー世界に生きる登場人物たちが同じ舞台に集い、笑いあり・ドキドキありのひと夏の騒動を繰り広げる。コメディとラブコメの要素がふんだんに盛り込まれた、ファン必見の特典映像作品です。みどころ・魅力
① 二大作品キャラが激突!異色クロスオーバーの化学反応
「いつ天」と「伝説の勇者の伝説」という、雰囲気の異なる2作品のキャラクターが同一画面に登場するだけで大きなインパクト。それぞれの世界観を壊さずに笑いとして昇華したシナリオは、両作品のファンにとって二度おいしい贅沢な内容となっています。② 小説購入者だけが見られた”幻のOVA”
本作は小説第9巻同梱という限定リリース形式で世に出た作品です。当時入手できなかったファンも多く、現在はdアニメストア・U-NEXTで配信されているため、ようやく誰でも視聴できる環境が整いました。レア感も含めて楽しめる一本です。③ ラブコメ・コメディ全開のサービス精神
本編TVシリーズでもおなじみのコメディテイストとラブコメ要素が、OVAならではの自由な尺でたっぷり描かれます。セクシーな描写も含むサービスシーンが随所に散りばめられており、本編ファンが求める「あの空気感」を存分に堪能できます。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| キャラクターデザイン | 磯野智 |
|---|---|
| 音楽 | 小森茂生 |
| OP | 原田ひとみ「Once」 |
| ED | 野水伊織「Sparkling Kiss」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
小説9巻付属のOVAというのが、まずとんでもない。2011年というのは、まだ「本を買えば映像がついてくる」文化が普通にあった時代で、当時それを目当てに本棚に積んでいたんだろうと思う。正直、今になって改めて見ると本編のあらすじがほぼ頭に入っていない状態で再生ボタンを押した。
で、最初の数分で気づく。これ、「伝説の勇者の伝説」とのクロスオーバーだ。「いつ天」と「伝勇伝」の世界がぶつかるという、当時のコアなライトノベルファン向けの贈り物みたいな構成。2回目に見たとき、このOVAがどれだけ「両方のファンであること」を前提に作られているか、改めてわかった。片方しか知らないと半分しか受け取れない、そういう作りになっている。
「好きな人だけわかればいい」という作り方の話
クロスオーバーものというジャンル自体、ある種の「内輪向けの祝祭」だ。「いつ天」と「伝勇伝」という、それぞれ独立した世界観を持つ作品が同じ画面に収まるというだけで、ファンには既にご褒美になる。このOVAはその構造を真正面から利用している。
「いつ天」はハーレム×超自然のラブコメで、「伝勇伝」はシリアスとギャグを行き来するダークファンタジーコメディ。この2つを合わせると何が起きるか。答えは「テンションが噛み合わないこと自体がギャグになる」。世界観の落差をそのままドラマにしている。福山潤が両作品にまたがってキャストされているという事実がまた輪をかけておかしくて、「同じ声なのに全然違う空気を持つキャラクター」が同じ画面にいる、というだけで意味が生まれる。
中村悠一(紅月光役)の、あのどこか力が抜けたような芝居と、諏訪部順一(黒守・フィリエル・優一役)の重心の低い演技が並ぶと、「これは同じフィールドに立っていない」という感覚がある。それを笑いに変えているのがこのOVAの核心で、単なるファンサービス映像を超えて、「ライトノベルという媒体がやれることの限界」を軽やかに越えようとしている。
鈴村健一(ハスガ・エントリオ役)の掛け合いが入ると、場のテンションが整理される感覚があって、あの役割の置き方は意図的だろうと思う。コメディにおける「ツッコミ不在の混沌」と「ツッコミによる秩序回復」のリズムが、クロスオーバーという形式とうまく噛み合っている。
ジャンルとして「セクシー」が入っているのは、これが「いつ天」のDNAを持つOVAだからで、そこは本編ファンへのサービスとして機能している。ただそれより、このOVAが描いているのは「自分たちのことを愛してくれている人に向けた、手の込んだ遊び」という姿勢そのものだ。
特に刺さったシーン
序盤、二つの世界のキャラクターが同じ空間に置かれた瞬間の「間」が好きだ。制作側がそこで笑いを狙っていることはわかっているのに、声優陣の「真剣に噛み合わない演技」がうまくて、思わず笑ってしまう。
特に福山潤が、全然別のキャラクターとして全然別の温度で存在しているシーンは、「声優という仕事の技術が見える」瞬間でもある。同じ声なのに、立ち方が違う。30分足らずのOVAでそれを感じられるとは思っていなかった。
終盤の収束の仕方も、「雑につなげたな」と思わせないギリギリの作り方をしていて、クロスオーバーという無茶な企画を成立させるための工夫がある。両作品を本当に見てきた人間なら、そこで小さく「ちゃんとわかってる人が作ったんだな」という感触があるはず。
読んで見たくなったら——『いつか天魔の黒ウサギ OVA』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「いつか天魔の黒ウサギ」本編を視聴済みで、キャラクターへの愛着がある人
- 「伝説の勇者の伝説」も見ていて、クロスオーバー前提の文脈が受け取れる人
- 福山潤・中村悠一・諏訪部順一の演技の違いを聞き分けることが楽しい人
- 30分で完結する「遊び」としてのOVAに価値を感じるコアファン
- 2010年代初頭の深夜アニメ文化に思い入れがある人
合わない人
- どちらか片方の作品しか見ていない人(半分は確実に受け取れない)
- 「単品で成立するストーリー」を求めている人
- ハーレム・ラブコメ要素に最初から距離を置いている人
- 本編の記憶が完全に薄れた状態で見ると、キャラクターへの感情が乗らない可能性がある
次に見るなら
いつか天魔の黒ウサギ(TVシリーズ本編)はまず当然として、OVAから入った人は本編を見てから戻ってくると全然違う読み方ができる。クロスオーバー前提で作られているOVAの細かい仕掛けが、本編を踏まえた上で初めて見えてくる。
伝説の勇者の伝説はこのOVAのもう片方の軸で、シリアスとギャグを行き来するダークファンタジーという独自のバランスを持つ。中村悠一と鈴村健一の掛け合いが好きなら、本編に戻る価値は十分ある。2010年放映で、同時期の深夜アニメの空気感がそのまま残っている。
バカとテストと召喚獣は同時期のライトノベル原作コメディとして近い空気を持つ。クロスオーバーやメタ的な笑いへの親和性があるなら、「いつ天」よりさらにギャグに振り切った方向として比較すると面白い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「いつか天魔の黒ウサギ OVA」は、dアニメストアおよびU-NEXTにて視聴できます。小説付属という限定形式で登場した幻の一作が、現在は手軽にストリーミングで楽しめる状況です。両サービスとも月額プランで視聴可能なため、まだ見たことのない方はこの機会にぜひチェックしてみてください。