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けんぷファー für die Liebe
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | スペシャル |
| 話数 | 2話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Nomad |
夏生は女性を虜にする男になることを夢見ていた。しかし、彼は戦い殺すことになっている女性「ケンプファー」に変身させられてしまう。彼は女性の姿のまま、謎の敵と戦うことを余儀なくされ、複数の女性に好意を寄せられるようになる。やがて彼は、自分が戦士として何をすべきなのか、そして自分自身のアイデンティティについて葛藤することになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
女性に好かれる男になることを夢見る高校生・夏生は、ある日突然「ケンプファー」と呼ばれる女性の戦士に変身させられてしまう。謎の敵との戦いを余儀なくされる中、女性姿の自分に対してクラスメイトたちが次々と好意を寄せてくるように。TVシリーズの続きを描くスペシャル作品として、ドタバタのラブコメと変身バトルをさらに濃縮してお届けする。みどころ・魅力
① 変身ヒーロー×逆ハーレムという唯一無二の組み合わせ
男子が強制的に女体化して戦うという設定が生み出す独特のシチュエーションコメディが最大の魅力。戦う義務を負いながら、女性として複数のヒロインに慕われるというカオスな展開が絶えず続き、笑いとドキドキが同時に押し寄せてくる。② テンポよく畳み掛けるギャグとサービスシーンの融合
スペシャル作品ならではの凝縮感で、コメディシーンとセクシーなサービスシーンが矢継ぎ早に展開する。夏生の戸惑いとヒロインたちのアプローチが織りなすテンポ感は、TVシリーズのファンが求めていたノリをそのまま継承している。③ 個性豊かなヒロインたちによる賑やかな人間関係
それぞれ異なるアプローチで夏生に迫るヒロインたちのキャラクター対比が楽しい。誰が”本命”なのかを巡る群像劇的な面白さがあり、推しヒロインを見つける楽しみもSP作品の見どころのひとつ。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 黒田恭弘 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 筆安一幸 |
| 原案キャラデザ | せんむ |
| キャラクターデザイン | 藤田まり子 |
| 音楽 | 加藤達也 |
| 美術監督 | 廣瀬義憲 |
| 音響監督 | 蝦名恭範 |
| OP | 栗林みな実「Choose my love!」 |
| ED | 田村ゆかり「Mousou shoujo A」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルにドイツ語が入ってるアニメ、だいたい覚悟が必要。「für die Liebe」は「愛のために」だから、TVシリーズのあの混沌とした三角関係どころか四角五角関係が、さらに「愛のために」という名目でかき回されるんだなと直感した。実際そうだった。
本編を一周した後、「あ、スペシャルあるんだ」と気づいて流し見するつもりで再生したら、気づいたら最後まで見ていた。スペシャルにしてはちゃんと動いているし、井上麻里奈が演じるナツルの「女体になった男」感が本編から一ミリもブレていないのに少し感動する。2周目で確認したのは声のトーン——女の子として話しているのに、どこかで素が出る瞬間がある。あれは本編から積み上げてきた演技の厚みだと思う。
「好きにさせてもらえない」男の話として読むと、急に深くなる
けんぷファーという作品を「強制女体化ラブコメ」として消費するのは簡単で、実際そういう見方で十分楽しめる。ただ、スペシャルまで含めて見直したとき、このシリーズが一貫して描いているのは「自分の意思で何かを選ぶことを許されないキャラクターの焦燥」だと気づいた。
ナツルは変身を「選んでいない」。好かれることも、戦うことも、どのルートに進むかも、大半は外部から押し付けられている。für die Liebeというタイトルが「愛のために」を意味するとき、誰の愛のために誰が動いているのかが問われる。ナツルは愛されているが、愛する側の主体性を持てていない——そのすれ違いがこの作品の薄いのか深いのかよくわからない底にある。
堀江由衣が演じる紅音はその対極にいて、自分の欲望に対して驚くほど正直だ。堀江由衣の声には「絶対に引かない」という質感があって、紅音がナツルに詰め寄るシーンはキャラクターの意思と声の強度が完全に一致している。能登麻美子のチッソクノライヌは別ベクトルで強くて、あの「くぐもった狂気」みたいなのは能登さんにしか出せない音域だと思う。
田村ゆかりのセップククロウサギは本編でも存在がおかしいが、スペシャルでもそのおかしさが維持されている。「使い魔が一番人間っぽい感情を持っている」という逆転構造に、田村ゆかりの声の柔らかさが絶妙にはまっている。
名塚佳織の雫は本シリーズで一番「普通の人」に近いポジションで、だからこそ周囲の狂乱をいちばんクリアに受け取る役割を果たしている。「これ普通じゃないよな」という顔をしている人間が一人いることで、視聴者はかろうじて座標を保てる。
特に刺さったシーン
序盤、紅音側とナツルの距離が縮まりかけるくだり。堀江由衣が普段の「強気のお嬢様」モードから、一瞬だけ音を落とす瞬間がある。ほんの半拍分、声の質が変わる——そこで「あ、このキャラには本当に好きな感情がある」とわかる。記号としての「好き」じゃなくて、扱いに困っている感情としての「好き」。あの一瞬のために本編から追いかけた意味があったと思った。
もうひとつは終盤の混戦。スペシャルの尺でここまでやるかという密度で各キャラが動いていて、井上麻里奈が「女として反応しながら男として動こうとする」ナツルの二重構造を声だけで表現している場面がある。言語化するのが難しいが、反応が「一拍遅れる」演技——考えてから動く感じ——が積み重なって、「この人どっちで生きてるんだろう」という感覚をじわっと残す。
読んで見たくなったら——『けんぷファー für die Liebe』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- TVシリーズ全話見た上でキャラへの愛着がある人
- 堀江由衣・井上麻里奈・田村ゆかりの演技を声で追いかけるタイプ
- ラブコメの「解決しない」部分を楽しめる人
- 強制変身・性別逆転モノのジャンルに耐性がある人
- 短い尺でわちゃわちゃしているのを眺めるのが好きな人
合わない人
- TVシリーズを見ていない人(スペシャル単体では文脈がゼロ)
- キャラ関係に何らかの決着を求める人(何も解決しない)
- 強制設定やハーレム展開をそもそも受け付けない人
- 「真剣に考察できる余地」を求めている人には向かない
次に見るなら
IS〈インフィニット・ストラトス〉——男主人公が何らかの理由で女性に囲まれ続ける構造が近い。こちらは「唯一IS操縦できる男」というSF設定で、けんぷファーと同じく主人公が選ばれた理由がよくわからないまま話が進む。声優陣も豪華で、ハーレムアニメの「丁寧に作られた側」として並べて見ると比較しやすい。
まじかる☆タルるートくんではなく——魔法少女育成計画——とは全然違うが、「変身させられた側の戸惑い」という点でけんぷファーに近い感触を持つのはselector infected WIXOSS。こちらは空気が一気に暗くなるが、「望んでいない役割に引き込まれる」という構造的な圧力がある。けんぷファーのコメディ成分が抜けたらこうなるかもしれない、という見方ができる。
お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ——タイトルが既にそういう作品の顔をしている。ラブコメとしての「解決しないことを楽しむ」設計と、声優陣の演技力でごまかす構造が似ていて、けんぷファーのノリで見るならちょうどいい温度感。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『けんぷファー für die Liebe』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで視聴できます。いずれも見放題プランに対応しているため、TVシリーズと合わせてまとめて楽しむのに最適です。変身ラブコメの続きが気になる方は、ぜひ各配信サービスでご確認ください。